Sound Live Tokyo 2015
Sound Live Tokyo 2015
Sound Live Tokyo 2015
実演鑑賞
スパイラルホール(東京都)
2015/11/03 (火) ~ 2015/11/03 (火) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.soundlivetokyo.com/2015/ja/nervous_magic_lantern.html
期間 | 2015/11/03 (火) ~ 2015/11/03 (火) |
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劇場 | スパイラルホール |
出演 | |
脚本 | |
演出 | |
料金(1枚あたり) |
2,500円 ~ 3,000円 【発売日】 前売 2,500円/当日 3,000円 |
公式/劇場サイト |
http://www.soundlivetokyo.com/2015/ja/nervous_magic_lantern.html |
タイムテーブル | 11月3日(火・祝)19:00 |
説明 | フィルムもビデオも使わない「神経の幻灯」と「日常の音」から現出する3Dの政治的風景 フィールド・レコーディングを用いて記憶のエッセンスを召還するかのような『カセット・メモリーズ』で知られる恩田晃はもともと写真家であり、十代ですでにジョナス・メカスなど映像作家の影響を強く受けていました。実験映画のリサーチのためニューヨークをたびたび訪れ、ついには移住し、以降恩田は世代を超えて映像作家たちとの交流を深めていきます(マイケル・スノウ、アラン・リクトとのトリオもその結実のひとつです)。『ナーバス・マジック・ランタン』は、恩田が最も敬服する映像作家ケン・ジェイコブスによるライブ上映パフォーマンス。ジェイコブスがパートナーのフロと共に、フィルムもビデオも用いない自作映写機を手で操作しながら、フリッカーによる視差効果を活用したメガネ不要の3D映像をリアルタイムで作り出し、2007年以来恩田がライブで音響を担当しています。 歯に衣着せない政治的考察に満ちたジェイコブスの映画作品に比して一見抽象的な『ナーバス・マジック・ランタン』の3D映像は、しかし、私たちの知覚を規定するイデオロギーそのものに直接介入してきます。「私たちはもっと深いところ、事物のあり方に関する我々の観念に挑戦する何か、不可能な何かへと踏み込んでいく」(ジェイコブス [1])。そしてスタジオ録音の人工性を嫌うジェイコブスが恩田に出したリクエストは、「日常の音」というものでした。1990年代から改良が重ねられてきた『ナーバス・マジック・ランタン』という発明=作品=パフォーマンスには、ジョン・ゾーンをはじめ数々の音楽家が関わってきました。そして音を「日常生活の描写でもなく、全ての音の等価性でもなく、より大きな何かにつなげていく、私たちの生そのものをアートとして具現化させていく」と言う恩田とともに、このプロジェクトは現在最も進化した状態にあります。 やっとケン・ジェイコブスの芸術がどんなものであるかの問に答えられそうだ。それは幸福の芸術である。 [...] 彼の形 (shapes) と形態 (forms) はわれわれの中に輝かしい状態と形態を送りこみ、覚醒させ、いやむしろ作り出す。体中を幸福がかけめぐるように感じるだろう。無知な者、愚かな者の幸福ではなく、完全に覚醒している者の幸福が。はっきり意識されている幸福が。それが芸術とLSDの相違である。 ジョナス・メカス [2] このパフォーマンスによる「奥行き」の体験は上の記録映像や写真では絶対にお伝えできません。82歳、22年ぶりの来日となるケン・ジェイコブス。初期映画からデジタル・3D技術まで、映画の表現史と技術史を問い直し続けた60年のキャリアをプリミティブかつ先進的なマジック・ランタン=「幻灯」に凝縮する渾身のパフォーマンスをお見逃しなく。 [1] Ken Jacobs, Notes for a Magic Lantern Performance, January 28, 2012 [2] ジョナス・メカス(飯村昭子訳)『メカスの映画日記 ニュー・アメリカン・シネマの起源 1959〜1971』(フィルムアート社、1974年)310頁 |
その他注意事項 | ※フリッカー効果を全面的に使用したパフォーマンスです。ご注意ください。 |
スタッフ | ライブ上映:ケン・ジェイコブス、フロ・ジェイコブス 作曲・演奏:恩田晃 |
フィールド・レコーディングを用いて記憶のエッセンスを召還するかのような『カセット・メモリーズ』で知られる恩田晃はもともと写真家であり、十代ですでにジョナス・メカスなど映像作家の影響を強く受けていました。...
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