満足度★★★★
楽しめた。
楽しめたというのも変であるが、人形を使って感情を表現する文楽は人間が行う芝居とはちょっと違うが、それがいいのかもしれない。
イヤホンガイドを借りての観劇であったが、わかりやすく解説してくれるのがうれしい。よい時間を過ごせてことに感謝である。
満足度★★★★
せつなすぎる袖萩
これは名作だ。親子の情の切なさが胸に響く。それを伝える人形の動きの見事さ。歌舞伎として人間が演じるより深く突き刺さってくるかもしれない。
朱雀堤の段では、物乞いに身をやつした袖萩が娘のお君と一緒に登場するが、このお君がとても健気だ。袖萩は浪人と恋に落ちて勘当された身。父親は、天皇の弟環の宮が何物かにさらわれ、苦しい立場に追い込まれているが、その捜索としてここに来た時に物乞い小屋の女が自分の娘であると気付く。しかし、盲目の袖萩は父が来たことに気付かない。
父と娘の関係は、次の環の宮明御殿の段でさらに、劇的になる。雪の降る中をお君に手を引かれて父がいる御殿に来るが、その女が袖萩と気付いた父親は戸を閉めてしまう。母の浜夕が娘の姿に驚くが、夫の手前素知らぬふり。そして袖萩が歌祭文に乗せて親不孝をわびるそのシーンが本当に切ない。
父親も結局、環の宮失踪の責任を取って切腹、袖萩も我が身の不幸を嘆いて自害する。人形たちの名演技もさることながら、情感を込めた大夫の語り。物語に引き込む伝統の技は、脈々と続いている。
満足度★★★★
初日でした。
今回は好みの席が取れなくて、大好きな義太夫さんと三味線さんの姿がまったく見えない!だけど、声と音が私の頭の上から響いてくるという、ある意味とても贅沢な席でもありました。
お人形さんたちもちょっと見えずらかったのですが、いつもとは違う角度から楽しみました。