満足度★★★★★
「父と暮せば」
・・・やっぱり誰も書いてくれないので自分で書いておきます。
超有名で、秀逸で、しかも重苦しい題材の脚本を演るのは凄いプレッシャーだったとお察し致します。役者はたった二人きりで、しかもほぼ喋りっぱなしだし。・・・でも見事に演じ切ったと思います。良かったです。
ゾエンヌ様の役は実父から「そんなに美人じゃない」と言われる23歳の女性なのですが、何せ台詞がばりばり広島弁訛り付きなので、ともすればばば臭い印象を受けるのですが、あ、でもちゃんと「娘さん」だ。可愛い。練習のし過ぎで二重になったお目々をさらに真っ赤にしての熱演、気迫も伝わってきました。「されど、晴天」と並ぶ彼女の代表作となりそうな気がします。
そして重さんの「父」は・・・役者の妙といいますか、これって二十そこそこのイケメンには逆立ちしたって演じられない役ですよね。いい味出てました。失礼な言い方になるかもしれませんが、「はまり役」だと思います。
惜しむらくは、会場が狭すぎて、私の席からはあの「お地蔵さんの頭」が全く見えなかった事。結構肝となる場面なので楽しみにしていたのに一寸残念。ついでに、数十年に一度の猛烈大寒波が接近していた日だった為、スタジオ内も猛烈に冷え込んでいて、もう鼻水止まりませんでした。感動した分とは別に・・・。
満足度★★★★
「GO!! GO!!! HEAVEN!」
最早“中堅”となったむねよし君とまだまだ“新人”と言える友森&能勢コンビを除けば“新顔”とも“客演”なのか・・・既成事実を造って引きずり込もうとしているのか・・・謎だ。
冗談はさておき、シャアのものまねでは飽き足りなくなった20世紀青年が、更なる英雄に憧れて描いた脚本だからして、ナ~ルホドな展開。
恐らくは知り得ないであろう古すぎるネタを正しく体当たりで演じてくれる、若い歯車達。
だから観ていて退屈はしなかったし、楽しめたとは思うのだけど・・・。
―――「ソフトギア」としては、物足りない。
当たって砕けろ直球勝負の1号より、2号の「あれ?今の何?」や3号の「おんやぁ?変よぉ」とか、まだ誰も見たことも聞いたこともない4号とかを期待しちゃうのだ。
だって「ソフトギア」だから、ね。
つかこうへいも、新感線も、超えて貰わなくっちゃ。