えのもとぐりむ作品集 第10部 ソウサイノチチル 公演情報 えのもとぐりむ作品集 第10部 ソウサイノチチル」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 初日
    前情報を入れずに観劇。シチュエーションコメディなのかな? これまでに観た作品とのギャップに少々困惑。ナンセンスの連続だということだけでなく、やや物語にも演技にもゴツゴツしたところが見える。回を重ねて練られるだろう。滑らかになっていくはず。あのハコに、あれほどのキャストは寿司詰め状態になる。窮屈そうだった。暗転中に階段から足を踏み外した方は大丈夫だったかなぁ?

  • 満足度★★★★★

    笑って泣ける
    えのもとぐりむ作品集第21作品目「ソウサイノチチル」を観てきました。
    笑って笑って笑って、泣ける舞台でした。
    葬儀場で沸々と、はたまた突発的に湧き出す様々な思惑・想い・未練・希望・失望・・・。その全てをコメディーとして笑いにすることで観客の心にスッと入り込み、どんどん目が離せなくなっていく。そんな凝縮した2時間でした。
    人の死を扱った内容だと、観る側の気持ちが暗く沈んでいくか、不謹慎だと不愉快になるものが多い中、この作品は、それぞれのキャラクターの言い分というか感情が素直に入ってくる。観ていてしんどくない。むしろ、え?もう終わり?と、2時間があっという間に過ぎていました。
    総勢23名というキャストなのに、誰一人埋もれることなく、それぞれ一人一人が強烈な光と匂いを放っています。
    大小いろんな笑いの要素を目一杯詰め込んで、最後に泣かされます。
    SHOGOさんの歌声はもちろん、歌詞も心に沁みてきます。

    個人的には、八城まゆさんのまっすぐ芯の通ったアユにガツンと衝撃を受けましたし、宮下さん、福澤さん、SHOGOさんの3人が面白すぎました(笑)そこだけコントのようw
    それぞれの立場(主観?)でみると、また違った感情が生まれそうな内容なので、何度もリピートしたいです。
    一回しか観れないのが悔やまれる・・・。

    ネタバレBOX

    宮下さん、福澤さん、SHOGOさん演じる「二代目ーズ」(すみません勝手に命名しましたw)の絶妙な掛け合いとどこまでが台本でどこからがアドリブか分からない息ぴったりの間は最高でした。その三人の部分だけで一つのコントができそう。
    また、メインの芝居をしている脇でこっそり何かやっていたようなので、一回だけじゃ見逃してしまうものが多すぎる!リピートすればするほど楽しめそうです。
    小百合やアユの言葉は一見、わがままで自分勝手で無遠慮ですが、生と死、人が生きるということ、人を愛するということ、家族というものに対して、ド正論です。
    正論だからこそ、心に刺さるし、それを聞いた人間の心の奥に追いやってしまっていた感情や想いが一気に解放されるように思います。
    「せめて今日だけはその気持ちを思い出してみていいんじゃないですか?」
    今日だけといわず、いつもその気持ちを忘れずに生きていきたい。
    そう思いました。

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