満足度★★★★★
優しく、刺さる
深いモラトリアムの沼に嵌まり込んでしまった主人公、虚弱体質で引っ込み思案なヒロインと子離れできない母親らが、農業体験での出会いや事件を通じて成長する話。
いくつもの親子関係が出てきて、それぞれ問題を抱えてはいるものの、どれも開いてみればひたすらに温かく優しい。そして親子関係が縦糸であるとするならば、優しいが上手く表現できない親、親を思うが上手く動けない子供をあるべき方向に後押しする仲間の存在が、物語の横糸であろうか。
優しい台詞を次々に投げ込んでくる脚本が秀逸。甘すぎると感じるか、その甘味を糧に元気をもらうかは人それぞれであろうが、親や仲間の有り難みを感じたことのある人、モラトリアムを拗らせた経験のある人の心には、深く刺さったと思う。
一言で言うと「泣ける」のだが、別に傷口に塩を擦り込むようなテクニックを使っているわけではなく自然に、登場人物と一緒に泣けるようにできているのが良い。
本物の土を入れたセットも良かったが、劇場の構造上、席によっては見づらかったかもしれない。
満足度★★★★
鑑賞しました
学生の頃は知り合いが劇団員だったので見ていましたが20年ぶりに鑑賞させて頂きました。社会人の自分にも非常に実感のあるセリフが多かったように感じました。また演劇の熱さを感じてまた頑張ろうという気持ちにさせてもらいました。皆さんの活躍を祈念しています。ありがとうございました。
満足度★★★★★
劇場内に、本物の農家が!?
21日19時の回観に行って来ました。
事前情報を全く確認せず、劇場に突撃しました。
客席に入ったら、目の前に本物の農家の光景があって、その本気度の高さに感心しました。