満足度★★★★★
80分楽しませようという心意気
素直に面白かったです。とにかく舞台で80分間、お客さんを楽しませてやろうという心意気が随所に見られ、好印象でした。大きなストーリーを追うというよりは、その場その場のネタで飽きさせず、中だるみはなし。
ダンスや照明もストーリーに合わせ、よく出来ていたと思います。
もうちょっとここを詰めれば、小道具を工夫すれば、もっともっとよくなると思ったのも、素材が良かったから。
熱意と丁寧さは伝わったので、これからに期待します。
(もうちょっと宣伝はがんばった方がいいかもしれません。。。)
満足度★★★
一生懸命さ
自分の理解力がないせいもありますが、設定・演出がストーリーを分かり難くしている気がしました。何となく曖昧で(曖昧のままでいいのかも?)消化不良という感じでした。役者さん達の演技は、一生懸命さが伝わってきて良かったです。そして、スタッフさんの対応も丁寧で礼儀正しく、好印象でした。真面目で礼儀正しく一生懸命な劇団なので、今後も期待します。
満足度★★★★★
表現する者から表現する者へのエール
シナリオを書いている作家の視座がいい。最近、若い人たちで構成される劇団で多用されるダンスは、今作でも用いられているが、オープニング早々踊られるダンスにも、現在の若者像を象徴する側面があり、決して浮ついたものではなかった。それも当然のことだということが、ラストではっきり分かるのだが、しょっぱなのダンスを見ただけでそれを感じさせる組み立ても良い。無論、若い人たちの劇団だから、荒いと言える側面もある。ステンドグラスが観客席正面のど真ん中に描かれているので、経済的ゆとりさえあれば、出捌け口を変えたり、或いは、場面にそぐわない場合は、目隠しをするなどのことはできようが、そこまで部費で賄うのはしんどかろう。だから、自分はそういうことは、問わない。問題にするのは本質である。今作を序として破急も三部作として、或いは起承転結の四部作でも描ける連続性を持つ内容である。但し、作家は、物凄く格闘しなければならないが。どうやら、公演のパンフレットを持ち帰ることすら忘れるほど、夢中になってしまったらしい。本質に於いて、それだけ素晴らしい舞台だったということだ。自分は、若い人の作品は、期待できそうな延びシロを+して評価するよう努めているが、このオリジナル作品の作者は、己の最も深い所を忘れさえしなければ、今後、その才能で食ってゆけるであろう。そう思うのでこのタイトルにした。(追記後送)