満足度★★★★
ホームタウンで
座・高円寺での公演を観たのだけれど、何とかもう一度観たくなって厚木公演にも足を伸ばした。
鬼の語る、哀しい恋と夢の物語。人の夢とはそれほどに儚いものか。あるいは、儚いからこそ美しいのか。そんな感傷的な問いが、観終わってから何度もよみがえってきた。
そして、そういう鬼の語る物語を息を呑むように集中して見つめていた人々。
厚木は、扉座とゆかりの深い街だ。そのことが人々の集中力をより高めているように感じられた。
劇団と街の幸せな関係が、物語をいっそう美しく見せてくれたのかもしれない。