満足度★★★
ラストに構造上の弱点あり
あの有名作を5人の役者で85分ほどで演じるという一種の挑戦。
各役者が複数の役を演じ同じ役を複数の役者が演じる「複数人複数役」とカジュアルな翻案を柱に本拠地である茨城ネタほか様々なくすぐりをちりばめて楽しいし、スケッチブックをフリップのように使うアイデアなどもイイ。
ただ、タイトル通り超高速で進行してゆくだけにノーマルスピード(?)で演じられる原作通りのクライマックスが間延びしたように感じられてしまうのが構造上の弱点。
いっそ大胆に失速感がない結末にしても良かったのではないか?
満足度★★★
確かに高速回転ではあったが...
シェイクスピアの有名な戯曲「ロミオとジュリエット」をベースに、その物語を今日的にわかり易く観せた公演である。タイトルにある高速回転(上演時間90分)の名のとおり、役者陣は舞台を駆けずり回る。また面白さを増すためであろうか、場面転換(暗転なし)ごとに、次シーンの役柄を決めるクジ引きを行う。インプロの要素を取り入れ、その機転も回転として捉え笑いを誘う。しかし、この試みについて気になるところが...。