【ご来場誠にありがとうございました!】ギンノキヲク FINAL 公演情報 【ご来場誠にありがとうございました!】ギンノキヲク FINAL」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★★

    深く考えさせられた
    ある意味でタイムリーな作品でしたので、色々と考えさせられました。
    いつか家族に、そして自分に訪れる「介護」というモノを改めて考えさせられる良い機会でした。実際に職に就いていた方が実体験をベースとして書いた作品というということで、多少誇張はあるでしょうが、とても過酷な仕事内容に見え、介護という職そのものに深く考えさせられました。
    物語としては、笑いも交えながら面白く楽しい作品でした。シリーズ全4作品の最後ということでしたが、他の回の再演、若しくは総集編的なものを見てみたいです。

  • 満足度★★★★

    お見事!
    このシリーズ観るのは初めてでしたが、評判通りの素晴らしい作品でした。笑い溢れる人情劇なのですが、深刻な問題提起も含んでいて、大いに考えさせられます。50を過ぎると介護の話は本当に他人事ではないですね。

  • 満足度★★★★★

    再演...やはり素晴らしい。
    公演は特別養護老人ホーム「紀陽の里」で、そこで働く人々と利用者および家族の方々の心温まる内容である。「ギンノキヲク」シリーズは全四作あり、すべてを観させていただいた。それぞれの公演は一話完結になっているので、どの公演からでも楽しめる。

    本「ギンノキヲク FINAL」は、昨年も池袋演劇祭参加作品として観劇し、その素晴らしさに感激したことを思い出す。昨年は別の観点で観ていたが、本年は純粋にその優秀賞作(再演)を楽しんだ。

    ネタバレBOX

    この公演で一番関心しているのが、井保三兎 氏の当日パンフに書かれている序文「家族が倒れて実家で24時間体制の介護を1年半体験しました。再び東京に戻って来た時…以前と同じように介護の仕事をしようと思って出来なくなりました」という箇所である。
    介護…それは高齢化社会において行政はもちろん個人の生活においても大きな課題である。それは、芝居の中でも家族を介護することは、仕事以上に大変であったと悲哀をもって語ったことに凝縮されている。
    自分も両親の介護を...自宅での介護の限界は十分承知しているつもりである。しかし、施設へという選択をするまでは相当の勇気というか覚悟を要したことを覚えている。

    本公演の素晴らしいところは、単に人間味・人情味を描くだけではなく、そこで働く職員の労働環境もさりげなく問題提起している。昼夜の交代勤務、仮眠室のベットの不足、事務机での仮眠...。
    最近は介護ロボットの開発も進んでいるようだが、最後は人間的な絆が大切になろう。

    公演全体を通して、その人に対する思いやり、優しい気持ち...それが溢れんばかりに感じる。コメディな作風であるが、その底流にある問題提起は鋭く、大変見応えのある公演であった。
  • 満足度★★★★★

    何度観ても!
    1年前に観た時と自分の感じかたに変化がないかが楽しみでした。
    読み返しながら、このコメント書いてますが、池田ヘルパーの”身内はきつい”という言葉がぐさりと刺さったまま頭から離れません。。
    最近の事件に2か月で老人ホームのベランダから3名落下して死亡なんていうニュースを聞くと、誰を信じていいやら・・・どう見ても事件性を感じます。
    そしてやっぱり可能な限り面倒を看たい気になります。ただし深刻にならずに適当に!介護の世界を知るいい作品です。

    ネタバレBOX

    すみません、見逃したのかもしれませんが、西川ヘルパーの倶利伽羅紋々露出のシーンありました?(笑)
  • 満足度★★★★★

    身近な問題
    人気シリーズであるのが分かる、納得の作品でした。実体験に基づいている脚本は重く切実な介護の問題を捉えており、通常なら暗くなりがちな舞台を所々にちりばめられている笑いで救っている。舞台中で、笑っていなければやっていられないというような台詞があったが、この公演に最も合う台詞なのかもしれない。まずは何と言ってもこの脚本に魅せられた。

    役者さんは、非常に多くの方が出られていて、公演前パンフで覚えきれるか心配したが、杞憂に終わった。登場人物の設定も分かりやすい、一人一人がキャラ立ちしていたのも役者さんの熱演があってだと思う。(少し多すぎた気も致しますが。)
    また、やや後ろの席だった事もあり、老人役の方は実際は若い人もいるだろうなと思って観ていたが、観劇後に再度パンフを見てほとんどの方が若い方と知り、良い意味で驚かされた。
    FINALの再演でしたが、出来ればその前の3作品の再演も観てみたいと思いました。

  • 満足度★★★★★

    人に優しくって難しい
    ラビット番長の人気作品のFINAL,昨年の池袋演劇祭優秀賞受賞作品の再演,さすがに完成度の高い作品である。昨年度の初演も観ており,その際にも思いを巡らせたが,また観劇して新たにいろいろと考えさせられてしまう。明るくふるまう現場の中で職員さんは肉体的にも気持ち的にも大変なんだろうし,真面目に向き合えば向き合うほど自分を追いつめてしまうのだろう。もちろん,自分はただの傍観者でしかないのだが(今のところ),昨今の介護施設やホームでの事件などに接すると,ただ単純に憤りをおぼえてしまう。とはいえ,自分が常に優しくいられるかというと,絶対に無理。とにかく,介護であろうとなかろうと,人に優しくしてい続けることって難しい。でも,そうありたいと思ってしまう,そんな感情を抱かせてくれる素晴らしい作品である。これは,やはり多くの人におススメしたいなぁ。

  • 満足度★★★★

    介護の現状に投げかける渾身の一作
    ラビット番長は介護番長?


    ご本人の実話をもとにして書かれてるという今作品。
    介護シリーズは4つあるらしく 今作品は4つ目のファイナルとのこと。
    しかも4つ全ての作品が 賞をもらってるらしいです。
    ちなみに 介護センターの登場人物は 作り手である井保三兎さんが働いていた職員さんの名前を使われてるそう。


    ↑当日パンフのこれだけ読んでも 楽しそうで胸が高鳴る♪


    その上コリッチ常連さんお2人のお勧めとあって(観たい参照のこと)期待値は更に上がる♪♪

    ネタバレBOX

    「床に足をつけないで水虫になるから」
    「自分の親族ではないのだからお爺ちゃんお婆ちゃんは失礼、ちゃんと名前で呼んであげて」
    難しいお客で行けるヘルパーが限定されるお話し。
    利用者さんの死。初めは泣いてしまうけど それをやってたらこの仕事はやっていけない、死に慣れるのは怖いことだけど、それがプロなのかなとか。
    現場を経験してないとかけない事がいっぱい 充実しています。
    それをわかりやすく描いてるのが とても良かったです☆


    「家族の介護を経験してから現場仕事にするのは長続きするけど、現場を経験してから家族の介護をするとなると続かない」
    この言葉はすごく深いなって思いました。


    ちなみに私は 介護センターにも出入りさせて頂いている業者ですが 
    医者・薬剤師・看護師・医療事務の中では見られない介護士さんの特徴があります。
    夜勤明けなのでしょう 疲れすぎて魂を吸い取られたような顔をしてらっしゃるのを よくお見かけします。


    でも それだけやりがいがあることも・・・。


    でも 作品にもあるよう それがお金にはならないことも・・・・・。


    池田(井保三兎)が仕事につまずくたび 
    すぐ脱ぐ先生?(大智そあ)の 『あなたみたいな人にはこの仕事は向かない』 あのフラッシュバック 心理描写が良かったです。
    あの先生が出てくると 空気が一掃されるようで 良かった。


    ただ役者が50人?はいくらなんでも多すぎる。
    そのため1人1人の存在が薄くなってしまった気がします。
    大事な役所である池田(井保三兎)とか。 
    福田(千代將太)も好演だったのに それが薄くされてしまったように感じ そこだけが残念だった。


    あとこれは他の方の意見を読んで思い出しましたが 
    奥の二つ部屋に入ると声が小さく 聞き取りにくかったです。


    黒田の旦那(石川健二)役に合ってた。
    岡(岡村輝之)のあの笑顔は それだけで芸だと思った。
    利用者さん役が実年齢が若すぎて そこは違和感あったけど 
    柾木元一郎さんのお爺ちゃんは お爺ちゃんぽくて なんだか愛らしかったなあ☆


    それからあのラスト好き(^^)


    私の感想としては クオリティが高い作品というのではないと思うけれど
    暗くなりそうでも明るいシーンを上手く取り入れ 飽きさせない展開といい そして何より作り手の熱意☆
    介護の実情を投げかける 良い作品だと思います。
  • 満足度★★★★★

    少子高齢化先進国として・・
    福祉の現場を扱った舞台が多い昨今、特養モノを観たのは初めて。
    介護事業に携わり、肉親の介護もまた経験した井保氏作・演出による生の声がズシンと響く舞台。
    全体を通して明るく朗らかに飽きさせぬ演出で楽しめます。

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