RED レッド 公演情報 RED レッド」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    小栗旬さんが良かった
    約1時間40分。米国の抽象画家マーク・ロスコ(田中哲司)とその助手(小栗旬)の二人芝居。有名画家の名が出る度にパッと絵画のイメージが広がり、ワンシチュエーションの舞台なのに色々旅した気分。小栗旬さんが凄く良かった。

  • 満足度★★★

    セリフ劇としては致命傷
    ひょっとしたら、難解な芝居ではないのかもしれません。
    台詞がきちんと聞こえてさえいれば…。
    むしろ、単純明快な、人間関係を描いた芝居なのかもしれません。
    台詞が、聞き取れてさえいれば…。
    語られる、様々な人物について、知識がなくても、たぶん、語られるセリフが耳に届けば、それほど、理解不能な芝居ではないと思えました。

    小栗さんの舞台は、たぶんほとんどを観劇しています。
    初舞台から、ずっと拝見しているので、舞台俳優としての進化を目の当たりにして、いたく感激もしました。

    でも、残念ながら、彼が、自身の過去を語るシーンで、その呟くような台詞が、全くと言っていいほど、聞き取れないのです。
    舞台役者としての経験豊富な田中さんでさえ、時々、聞き取れない語りをされていました。

    これは、役者側の責任と言うよりは、演出側の不備だと感じます。
    お二人が、せっかく、濃密な芝居を展開しているのに、会話劇としての、この実情には、致命傷的な欠陥を感じて、大変残念でした。

    ネタバレBOX

    高名な画家と、その助手を務める若い画家の、二人芝居。

    ケンが、高名な画家、マーク・ロスコのアトリエを訪れ、彼の助手として、働き、辞めさせられるまでの、二年間の二人の関係性の変遷を描いた芝居だと、理解しました。

    二人が、実際のキャンパスに、赤い絵の具を、塗りしきるシーンは、圧巻です。役者さんて、凄いなあと、心で、喝采を叫びました。

    小栗さんは、忙しい俳優生活を営みながら、舞台の度に、確実に、成長されて、舞台役者としての、佇まいにも、実在感が増し、本当に、素敵な役者さんになられたなあと、ため息が出る程。
    でも、残念なのは、ケンの隠された過去を、ロスコに誘導されて語り出す、呟き台詞が、私の席には、ほとんど届きませんでした。
    7歳の時に、両親が殺されたことだけは、わかりましたが、幼い彼が、その死をどう受け止め、どう解釈し、生きて来たかが、台詞が聞こえないせいで、全く理解不能でした。

    きっと、素晴らしい脚本なのだろうと思います。
    もし再演があるのなら、今度は、万全を配して、この芝居をダイレクトに感じられる舞台環境で、上演して頂きたいと、切に願ってやみません。
  • 満足度★★★

    中日を過ぎての観劇
    映画「スカイフォール」や「ラストサムライ」等を書いたジョン・ローガンの戯曲。
    アメリカ戯曲の文化背景はわかっているようで薄い知識しかもっていないので、ここで「ユダヤ人」「移民」等のセリフが出てくるとそこで話を理解するのに時間がかかる。戯曲の中にその手のセリフがなくても、多少の説明も入れて欲しいが、そうすると変更したと思われて上演規定に触れちゃうのかな?

    キャンパスへ一気呵成に描く迫力は見てる側も体力がいる。
    名声を得た画家にしてはなんだか若すぎるような‥なんというか巨匠オーラがまだ薄めに見え、あと10歳ぐらい老け込んだ体つきにしてもらえたら印象も違っていたかもしれない。
    舞台上を照らす灯りの加減が、宗教的な明るさにも似て、漠然と宗教的芸術の高揚感を見ているような味わいある舞台だった。
    約95分。

    ネタバレBOX

    富(?)と名声を既に手に入れている抽象画家と、そこへ助手としてやってきた青年ケン、2人による濃密会話劇。
    好きを一生の仕事にし、作業開始前には一定の行動を儀式化するような創作方法を取っている画家。商業画家になった故の葛藤、生き様。
    その彼の元へ助手としてきた青年(戯曲上の架空人物)は、幼少時ある経験から触れて欲しくない過去があった。傷口をえぐるように話を聞き出す画家。そこから2人の関係も微妙に変化し軟化したりそうでもなかったり。月日が流れるうち、疑似的父子のような関係を彷彿。
    ロスコが血だらけなって死んでる、と勘違いした青年が、駆け寄り抱き起こす場面があったが、子どもの頃に受けた経験のことを思い出すのかなと思ったが、ナニごともなく話が進んでいったので、いつの間にか克服したのかー?セリフでそんなこと言ってたっけ?と自分の考えが止まってしまった。
    最終的にロスコが青年をクビにして部屋を出て行き終了するが、あの叱責行為はロスコなりの餞のような行為だったのかな。

    抽象画の類はテレビ番組の美術系番組で補完し、解説を読みながら見ないと理解できないのが正直なところ。今回の抽象画もなぜあの赤色なのか、浮かび上がる背景を理解しようしたら観劇しながらはなかなか難しい。劇場にロスコ絵画の常設?展示館のリーフレットあったが、千葉県か‥見に行くにしても家からは遠いな…。

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