期待度♪♪♪♪♪
海外から戻ってくると
先ず、空港に降り立ってぎょっとする。子供の目を見てだ。それは、アメリカから帰って来ても、ヨーロッパから帰ってきても、アフリカから帰って来ても総てそうであった。アフリカでは、小学校に入るか入らない年齢の子供達が、観光客が落としたレストランの食べ物のかけらを奪い合い、血を流して戦うのを見、蹴られても靴を磨こうと必死に追いすがる子らも見た。マラリア蚊のうようよする中、ホテル入り口脇の闇の中から、蝶画を売りに子らも見た。同情に耐えない有り様である。手首から先が無かったり、白人と娼婦の間に生まれて棄てられたのだろう。肌の白いストリートチャイルドは、全身皮膚病で爛れていた。こんな状況の中で生きていても、子供達の目は、必死だったり、時に煌めいたり、大人達の心を浮き立たせるものを秘めていたものである。豊かな国々の子らは、隙あらば悪戯を仕掛けてやろうと輝いていたしな。それが、日本の子供の目には光が無いのである。死んだ魚の目に似て。