ポンコツ大学探険部 公演情報 ポンコツ大学探険部」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.7
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★

    ポンコツ大学探検部
    バブルから現在までの日本を庶民の本音で温かく綴る群像喜劇。大人の愚かさ、格好良さが詰まってる。劇団員と若い俳優の対比がそのまま時代を映す。めちゃくちゃ勇気もらっちゃった。
    私の初ラッパ屋観劇はシアタートップスでの「ヒゲとボイン」。たしか超満員の小劇場に当日券で滑り込んだ(速攻前売り完売だったから)。無口なボインちゃんを演じた三鴨絵里子さんがあまりに素敵で…。今日も三鴨さんが登場するなりときめいてしまった。ラッパ屋に出る三鴨さんを観るという幸せ満喫。

    ネタバレBOX

    「この年になって身軽になんてなれないよ」に心底共感。
  • 満足度★★★

    懐かしくて、ほろ苦くて、そして楽しくて。
    自分の学生時代を思い出し、OBたちの姿に今の自分を重ねて、なんだか久しぶりに客観的に自分世代の姿を観ました。
    自分では変わっていないつもりだけど、ずいぶんと探検したんだなぁ・・・と、ちょっとセンチメンタルになりました(笑)
    おかやまさんがいい味ですね~。そして、松村さんのちょっとピントのずれたギャグがなんかつぼにはまってしまって。
    人生の探検はその最後まで、楽しもうと思いました。

  • 満足度★★★★

    安定した面白さ
    40代〜50代ぐらいへのエール(特におじさんへの)。
    それだけでなく、すべての世代に対して優しいし、寛容である。
    説教じみていないし。

    中年(初老?笑)世代と若者世代との対立的なギャップではない構図を見せてくれるのは、この劇団の持つ「優しさ」だったと思う。

    ネタバレBOX

    大学の探検部のOBが久しぶりに大学に集まっての、一夜の話。
    現役の大学生と、その中間にいる微妙な人々も。

    「人生は探検だ」というフレーズが一番このストーリーにしっくりくるように作られている。
    「いろいろあるけど、これからも頑張っていくぞ」的なラストは予定通りだが、ストーリーが単線ではなく、いくつかの人生を微妙にブレンドしてあるので、だれかの、そして、どこかのエピソードに「あるある」を感じることができるのではないか。

    笑いもいい感じだし、役者同士の絡みも安定していて、無理なく楽しめる。

    初のオーディションによる若者たちも、なかなか頑張っていたと思う。
    やや気負いすぎなのか、元気が良すぎる気もしないではないが(笑)。

    清美と雅子を演じた、岩橋道子さんと三鴨絵里子さんのやり取りが、テンポがよく、見ていて楽しい。
    2人とも、それ以外のシーンでもいい間で入ってくるなあ、と。

    ストーリーの後半に登場する村松武さんは、うまく笑わせてくれた。
    「何が面白いのかわからない」というギャグで笑わせるのだが、実際その設定で笑わせるというのは、結構ハードルが高いのではないか。
    しかし、すべて笑った。
    もちろん、台本の台詞の言葉選びがいいのは確かだが、それ以上に村松さんの技量と、それを受ける別の役者のタイミングがモノを言ったのではないかと思う。
    それをいとも簡単に見せ、笑うシーンにできるのは、役者たちの全体のレベルが高いからだろう。

    ただ、なんなく全体的に長すぎる感はある。
    それは、セットに問題があるように思える。
    部室のある屋上というのが、視覚的に地味だし、そこにいろいろな人が出入りするというのには、少々無理がある。
    台詞を言うために、理由を付けてそこに登場させているような苦しさを感じてしまった。

    40代〜50代へのエールなのだが、現役大学生とのコントラストや、彼らの中間にいるような、学生でもなく社会人といっても…な人々という設定も面白い。
    単なる世代間のギャップではなく、世代が続いていくような感覚がする。
    こういう設定であれば、ともすれば世代間ギャップによる対立の構造が描かれることが多いと思うのだが(もちろんそうしたぶつかり合いも少しはあるのだが)、どの世代にも互いを受容するような心が根底にあるので、対立には見えないのだ。甘いのかもしれないが、同じ大学のサークルだ、という土壌もあり、すんなりと受け入れることができたし、見ていて嫌な印象はない。

    すべての世代に対して優しいし、寛容である。
    説教じみていない。

    そこに、この劇団の持つ、優しさが見えたように思う。

    ラストに人生の探検への再出発を、登場人物の1人が行うのだが、その華々しい門出を全員が最初から最後まで拍手で送り出すものかと思っていたら、途中のちょっとした出来事で集中が途切れるというのも、ベテラン劇団のうまさではないかと思った。
    それは、「照れ」のようなものではなかったのか。
    作・演出はもちろん出演者たち自身にもタブってくるからか。

    世代によって異なるお揃いの「探検帽」というのは、少し面白い。
  • 満足度★★★★★

    仲間って素敵☆
    OB達と現役部員達のやりとりも良かったですが、私的には梶山を取り巻く物語がすごく心に響きました。たくさん笑えてちょっぴり切ない素敵なお芝居でした☆

  • 満足度★★

    答えは自分の中
    面白いよりも、考えさせられる要素が強いと感じました。
    ネタバレ参照

    ネタバレBOX

    大学サークル「探検部」の、現役は、パンケーキが、テーマになっている。「探検部」が不人気の為部員が少なく現状維持で困っている。みんなが、大好きなパンケーキの人気をどうにか利用する事が、活動の主流になっている。

    そこへ、OBがやって来て昔は山に冒険に行って居た昔話を、語る。
    OBの、人間関係は、卒業後も続いていて部員同士のリストラする側と、される側、部員同士の結婚と、離婚と、部員同士の恋敵の再開・・・

    共感しやすい内容でした。
    ラッパ屋だからと言っても、コメディーばっかりじゃ無いのですね。
  • 満足度★★★★

    人生に迷えるすべての人への応援歌
     大学の寄付金集めの90周年記念式典とパーティーに参加するために集まった探険部OBと現役部員が繰り広げるあれやこれやといった一夜の物語ですが、セリフのうまさに加え構成が実によくできています。
     ほろ苦さを含んだ泣き笑いの連続の中に人に向ける優しく温かい眼差しを感じさせてくれ観る者の心をencourageしてくれる久々ににラッパ屋本来の持ち味がよく滲み出ていたというからしさが戻ってきたのではという作品になっており、鈴木節が大いに炸裂していたと思います。上演時間は途中休憩無しの約2時間。

    ネタバレBOX

    ポンコツ大学の正式名称はおそらく日本駒込通商大学だと思います(劇中でこのように言っているように聞こえたので)。
    また、ガールズトークなど笑いどころ満載の舞台になっています。
  • 人生は探険だ!
    学生時代探険部だったのに1度も「探険」に参加できなかった私。タイトルに惹かれ、エコノミーシートというのがあったのでそれにも惹かれて行って来ました。そしてタイトルの言葉に出会い、行って良かったなと思ったのでした。探険部じゃなくなっても人生の探険は続いているのだ!今回ラッパ屋初のオーディションとかで、大学生をちゃんと若者が演じていたのも良かったです。探険部OBのみなさんと現代っ子たちの対比と共感もおもしろかったです。

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