マジカルランナー。 公演情報 マジカルランナー。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    スタミナ勝負…観応えあり
    フルマラソンを人生にたとえれば…そんな思いを脳内で葛藤したパワフルストーリー。脳内で食欲・性欲・睡眠欲の(男)三大欲が駆けめぐる。演出は、阿佐ヶ谷アルシェという小劇場で回転舞台、スクリーン-プロセスを使用して観せる工夫をしていた。
    回転舞台で、キャストが何回力仕事をしただろう。それでなくても、スポーツドラマで体力を使うだろう。
    また、キャスト1名が舞台転換しても上映時間中(約2時間)は走り続けており、マラソンイメージを観客に持たせる。そのため後向きで舞台袖近くをランイングしている。その熱意は伝わる。

    ネタバレBOX

    梗概は、高校時代には将来有望な長距離ランナーとして期待されたが、人間(男)の持っている三大欲の影響で、人生に大きな転機(躓き)がきた。その後の人生は平々凡々で、流される人生を送っていた。その契機となったのが、高校時代の駅伝大会前の三大欲、その結果、駅伝の次走者が無理をし大きな事故を起こし、自責の念から自暴自棄になった。そんな人生を送っていたが、ひょんなことから地元フルマラソンを走ることになった。
    この現在のフルマラソン(走行中)と、高校時代の回想という現在と過去が交錯する。シチュエーションとしては面白く、演出も観せる工夫をしている。それゆえ分かり易いが、一方、登場人物が多く、その存在(判定者、案内人-ストーリーテラー?)理由が分かり難いし、キャラクターの確立が出来ていないようだ。

    本公演の疑問として、高校時代の教師2人(陸上部顧問、副顧問)が登場するが、共に鬼籍だという。その死因が自責の念による遭難死である。脳内回想であれば、死人にする必要もないのでは…。

    公演全体は、ポップ・コメディ風のようであり、その雰囲気であれば予定調和かもしれないが、立ち直りを恩師に報告でも良かったと思う。
    演技は、安定しており楽しませてもらったが、ただ母親(津田菜都美さん)は、若すぎたかも。
    次回公演を楽しみにしております。

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