満足度★★★★
親と子。
本来は重い話だが、笑いあり涙ありにまとめている。テンポが少し崩れるところと、必要以上にコミカル入れているところもあった。笑いは急にどっと来るところが良かったり。仕事で遅れてしまい、場内への案内がちょっと対応遅かったのは残念。
実際に亡くなられた方にも親しい方たちはいる。そして人が死のうが日常は続く。観客にはストレスかもしれないが、そういう濃さもより欲しかった。自分が生まれたくらいの事故で、正直今の若い人は多くが知らないところだろう。当事者はいつも何処かで生きている。テーマの意義として。
満足度★★★★
やられた
初見の劇団。事故の頃はまだまだ幼く,かすかに記憶にある程度であったので,概略を調べてから観劇。最初は事故との関連性が見えてはこなかったが,途中から沁みてきた。最後には不覚にもうるうるきてしまった。あり得ないけど,良い物語です。そして,その裏返しで,残された人にとっての事故の悲惨さを痛感しました。
満足度★★★★★
無題1517(15-205)
19:00の回(曇)。
築地本願寺は、近くで「みそじん」の公演があるのでよくくるのですが会場(サイトによると164席)に入るのは初めてです。階段には花が飾られています。
18:10受付、18:26チケットの整理番号順に整列、チケットに番号のない人はもうひとつの列に並び、その後に入場。
「ぶすはうす」というスナックが舞台、ソファ、カウンター、奥にはボトルが並び、壁には「(花の)絵」、マスターおすすめは「ミックスピザ」「タコのカルパッチョ」「シーフードパスタ」、下手床にミット、グラブが置かれている。
18:50前説(アナウンス、110分、いびき、歯軋り、寝言禁止)、19:00ブザーで開演~20:58終演。
ずっと前、同僚のひとりに遠くの「音」を聞いた、という人がいました。当時はTVニュースをみるくらいてせしたが、何年も経ってから数冊書かれた本を読みました。
話が進むにつれて登場人物の意味がわかるようになり、喪われたもの、諦めたもの、忘れようとしたもの、それらが心の深いところから浮かび上がってくるようでした。
学生服の男子(白塗り)のキャラクター設定はもう少し親しみやすいもののほうが(個人的には)よかったと思いました。あれから30年後、役者さんたち、お客さんたちもその年月を過ごしてきた方が多かったようです。
鮎川さん「飛ぶ金魚(2013/6@みゆき館)」、里璃さん「2番目の女たち。(2013/10@HOPE)」
満足度★★★★
レクイエム
この作品の作家のご友人が、この事件で亡くなっていると聞いた。自分の中学時代の親友も、時代のうねりの中で自殺を遂げた。大切な友を失った人間の一人として、喪心からお悔やみを申し上げる。
満足度★★★★
人情劇の王道
1985年8月12日の御巣鷹山に墜落した日航機事故を題材にした人情劇…。
終演後の座長(赤塚真人さん)の挨拶、毎回その話に感動させられる。今回はこの事故で親友を亡くしており、その無念さが滲んでいた。「いつ、どのような事で亡くなるか、それは突然起こるかもしれない。(後悔しないように)日々を生きる」と...。ちなみ1年前の公演「同居人」では、ヨットで太平洋横断した堀江謙一氏の言葉を引用し、「孤独は耐えられても孤立は耐えられない」と。どちらも痛みを知った言葉である。本公演は、.現世への未練・想いを笑いと涙で観せる、人情劇の王道である。
毎回この劇団の舞台セットは見事に作り込んでおり、今回もスナックの雰囲気(上手にカウンターとスツール、下手にソファーセット、舞台中央奥にもテーブル席)を作り出していた。そんなスナックに集まる人々は...。
満足度★★★★
涙なくして観れない・・・
あの事故から、もう30年も経つのですね・・・。
“実話を元にしている”ということもあり、物語への求心力が強く、
感動の物語でした。
“わきおこる涙をやさしい微笑みに” と記されたとおり、
“落涙”、そして“微笑み”の私。
「青春シリーズ」の、懐かしい役者さん達を拝見し、
別の意味でも時の流れを感じた舞台でした。