満足度★★★★★
ポツネンワールド再び
2005・2006年のポツネンから始まった一連のソロ・プロデュース公演。
単純なコントの枠に収まりきらない「ポツネン・ワールド」は健在。
あらゆるジャンルの表現手段を吟味し、繰り出されるイリュージョンの数々。
笑いはベースラインにあるが、どちらかと言えばパフォーマンスというくくりが無難か。
公演タイトル通り、まるでドロップスのような色とりどりのコントが満載。
過去のポツネンのような「独りで観客と戦う」ような力の入り方は見えない…ようにしている。ラフ、に見える。しかしそんな筈はない。これだけの作品をたった独りでぶつけなければならないのだから。
予想外…!
当日券で観ました。無理だろうと思いつつ、折角だから長蛇の列が出来る光景だけでも目に納めようと行ってみたらうっかり当日券をゲット。え、開演20分前なのに…?さっき表で「12時間並んでる」とかいう声が聞こえてたのに?まぁ、観られたからいいや。
ラーメンズとしても個人としても活動が多い分、場慣れした安定感は流石のもの。今回は過去のソロコントの延長線上にあるので、観ていない人はDVDを観てからのほうがより楽しめるのではないでしょうか。勿論、観ていなくても単品でも楽しめます。とはいえ個人的にはその安定感にネックを感じます。特に今回はネタとしても過去に比べるとあまり冒険はしていないのです。それでも自分は恒例行事の様に観に行ってしまうのですけれども。そういう意味で、特に第三者に強く勧めるのも控えます。彼の生み出す笑いを求める者が行けばいいのです。期待には応えてくれます。