もうすぐ、お家に帰ります。 公演情報 もうすぐ、お家に帰ります。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    チラシと事件を結びつけると悲しい
    第一印象は軽快で面白いが、その底流には重たいテーマが流れており観応えがあった。チラシの説明は興味を惹きつける内容、写真は殺風景な中に少女の憂い優しい表情...その意味で制作の思惑は見事に当たった。
    また、舞台は豪奢な居間をしっかり作り上げ、その現場を俯瞰するような感じであった。そこで繰り広げられるコメディもしくはシリアス(トラジディではない)シーン...しかし、その事件はまぎれもなく事実(描かれた内容はフィクション)であり、自分の記憶に鮮明に残っている。

    ネタバレBOX

    ペルー日本大使館人質事件をモチーフにしたヒューマンドラマといったところ。本劇団の公演は何回か観させて頂いているが、コメディタッチにすることで本質を直截的に描くのではなく、婉曲であるが本質に迫るという劇風のようだ。決して底が浅いわけではなく考えさせる。芝居という娯楽の中にもしっかり主張してくる強かさがあり好感が持てる。またキャスト配役の妙が良い。自分の中では、日本(男性キャストのみ)、武装集団(リーダ-以外はすべて女性)という当時の経済力(ペルー国内の「村町」の「貧富」も含め)をイメージさせ、さらにその女性キャストが年端もゆかない子供の姿に重なる。そして、感動的なラストシーンを演出するため、大使館員と武装集団の心的交流の場面が微笑ましい。

    若干の苦言であるが、演出がくどいと思う場面もいくつかある。例えば、ピアノ演奏の競いなどは1回にするなど、重複場面はカットしてもよい。その面白さは十分伝わるし、一層スムーズな展開が期待できると思う。キャストの演技は安定しており、しっかり観(魅)せてくれた。

    次回公演も楽しみにしております。

    追記
    公演前日、上田奈々さんが稽古休憩中のため劇場外におり、忙しいにも関わらず話をさせていただいた。本当にありがとうございました。
  • 満足度★★★★★

    名古屋に帰りました
    千秋楽2公演観ました。タイムリーなお話でしたね。それぞれ雰囲気が違い、よかったと思います。場所を変えて観ましたが、印象的なシーンは白井さんが戦闘員にピアノを教えようと思う所です。織田さんがピアノに向かっている時に、細かい表情をしていたので驚きました。さすが舞台俳優さんだと感動しました。秋の公演も楽しみにしてます!!

  • 満足度★★★★

    帰れませんでした!
    面白かったのですが、話題にしている事件がシリアスな為、笑いの部分の刺し方が難しいように思えた。
    世の中の舞台の流れは、大げさなものより、緻密で繊細な現実に近いものに来ていると思っているので、尚更そう感じてしまう。
    事件そのものに表現できなかったもっと深いものがあるように思えるのだが・・・。
    舞台セット、MRTAメンバーの衣装はとても良かったです。

    ネタバレBOX

    在ペルー日本大使公邸占拠事件におけるゲリラ(MRTAのメンバー)と囚われた大使館関係者の長期にわたる拉致機関での心の歩み寄りを笑いを織り込みながら演じる。
    舞台セットの中テーブルが、見劣りするなと思ったら、そういうことでしたのねー!

  • 満足度★★★★★

    再演希望!
    観るまであの頃なんの事件あったろうとアレコレ考えていたのだけれど、これかっ!やられた~と思いました。
    ヘッド、バック両公演を1日で拝見させて頂きましたが、どちらも見応えたっぷりで、連れて行った同僚も大変感激しておりました。個人的には再演やサイドストーリー的なものも見たいな~と…。
    笑いあり、涙ありの前方公演墳のお芝居は見に来て良かったとホントに思います。

  • 満足度★★★

    脱線が多すぎるのが残念
    シリアスなドラマにもコメディやダンスを散りばめてエンターテインメントに仕立てるというのがこの劇団の「売り」かも知れないが、あまりに脱線が多すぎて散漫な印象を受けた。演奏の「ソロ」にあたる個々の役者の見せ場を組み込み過ぎの感がある。そこまでしなくても戦闘員の悲劇は表現できたはずだ。

  • 満足度★★★★

    長丁場でしたが
    2時間半にわたる長丁場でしたが、楽しめました。
    シリアス、コミカル&ヒューマニティがミックスされた舞台で、それぞれを楽しむことが出来ました。良かったです。

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