パイドパイパー と、千年のセピラ 公演情報 パイドパイパー と、千年のセピラ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
21-35件 / 35件中
  • 満足度★★★★★

    千年のセピラ 観劇
    そうだよ,これが観たかった。前日に観た「パイドパイパー」ももちろん良い出来だったとは思うが,「羅針盤」からもう林遊民という役者の虜になっている者としては,これが待っていた作品である。東京だけの特別公演,しかも初日で,いくつか?と思った部分もないではないい。でも,そんなことは関係ない。一人芝居でありながら舞台には何人も同時に存在するように見せる演技力,しぐさ,表情,特筆すべきは声の徹り,申し分ないものであったと思う。賞賛と感動に値する作品,素晴らしい観劇の時間だった。劇団ショウダウン,また来年には東京に来るとのこと。もう,今から期待である。

  • 満足度★★★★★

    千年のセピラ
    「千年のセピラ」を観劇。林さんの一人舞台は初めてだったが、タルペイアの伝説の一説を用い、それでいて、幻想的に壮大に作り込まれた世界観は音楽と共にとても素敵で、そして、演じ手である林さんの熱量のある演技に驚かされた。

  • 満足度★★★★

    『千年のセピラ』
    レベルとしては公開ゲネのレベル。
    お金を取って見せるにはあと4回以上本番を重ねて練られてから。
    物語はとてもいいのだが、その作品世界に入り込むのに時間が掛かってしまった。
    それでも満足度が高いのは、こうした試みに対する賞賛と空間を共有できた喜びから。
    お祭り的な高揚感と晴れ晴れとした気分を味わえた舞台でした。今後も応援したい。


  • 満足度★★★★★

    感動のお芝居
    パイドパイパー、一人芝居の千年のセピラ、まさにショウダウンの世界観で感動する舞台でした。
    本公演と同時に、スピンオフの一人芝居も演じてしまう林遊眠さん、どちらもいろんな方に観てほしい舞台です。

  • 満足度★★★★★

    千年のセピラ観劇
    東京での本番ということで準備期間も足りず、あの広い舞台での一人芝居は強烈な不安と孤独感を伴い、満足に追い込めていないであろう状況の中で、それを振り払うかのように臆することなく舞台を動き回る姿に、今回も林遊眠という役者に魅せられました。

    ネタバレBOX

    一見、パイドパイパーとは縁もゆかりもない人々が行き交う世界。その世界観に戸惑い、取り残され感を感じつつ、個々のキャラの魅力も見出せないまま、その壮大さとは裏腹に閉鎖的に物語は進行していきます。しかし、ラストを迎えた瞬間、モヤモヤは解消され、世界は大きく広がり輝きを放ち始めます。
    今回の一人芝居は独立した物語というより、パイドパイパー0(ゼロ)としての導入的要素を含み、単独作というよりは2作で一対と思われ、観劇後はパイドパイパーで語られていたキーワードへの、より深い理解が得られました。
    ショウダウン過去作品からの人物が登場してきて、松本零士の漫画ような、CLAMPの「HoLic」のような一場面も。時空を旅するあの人達は。。。
  • 満足度★★★★★

    魅了されました
    パイドパイパーで劇団ショウダウンのたくさんの人の出ているお芝居をはじめて、あたらしい魅力を感じ、千年のセピラでりんゆうみんさんの一人芝居がさらに好きになりました。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい
    この回のパフォーマンスは本当に素晴らしかったです。
    最後までテンポが落ちることなく進むため、最初から最後まで集中して、入り込んで見てしまいました。
    前作の世界観を感じさせつつ、壮大な物語となってました。
    素晴らしかったです。
    林遊眠一人芝居の『千年のセピラ』も楽しみです。

  • 満足度★★★★

    活きの良い上方芝居
    劇団も、役者さんも軒並み初見。知っていた役者は一人だけ。前情報はチラシと紹介PVのみ。それでも期待させる何かはあった。
     
    優しいけれど芯のあるファンタジー。笛吹きの強さや、騎士の戸惑いと成長が上手く描かれていた。
    東京の1公演目とはいえ、大阪で公演が終わった後なので、仕上がりは上々だったと思うのだが、文字数が多い事も相まってセリフが聞き取りにくい喋り方だったり、詰まってしまう箇所がいくつかあったのが残念。2時間半近くあるので、余計に集中が削がれてしまう。でも、活きの良い芝居が見れました。関西での潮流を垣間見れたと思う。
    個人的には物語がどこに帰結するのか分からず、最後の30分ぐらいは”まだ?”という気持ちもよぎってしまったので、ひと要素減らせたら収まりが良かったのかも。登場人物が多く名前が分からなくなり、途中で相関図をチラ見しました…。そういうの気になっちゃ、負けなんでしょうけど。
     
    笛吹の林夢眠さん。一人芝居で受賞したというのも納得な力量。『千年のセピラ』も見れたら良かったのですが。

  • 満足度★★★★★

    素敵な芝居をありがとです
    まずは「パイドパイパー」を観てきました。
    一人の少女を守って騎士団と戦う笛吹の女(パイドパイパー)。
    迫力ある殺陣だとは、お世辞にも言えないが、林遊眠が笛を振るうと騎士団との戦闘シーンが、迫力を増してハラハラドキドキして見えてくるのが不思議でした。
    笛吹の女(パイドパイパー)が、時にコミカルに時に凛々しくて、カッコ良かったです。
    日曜日の一人芝居(千年のセピラ)が益々楽しみになりました。

    ネタバレBOX

    13歳の誕生日おめでとうです。二人ぼっちの願い事が叶いましたね。
  • 満足度★★★★

    方向性
    結局は活劇路線なんだなと思いました。

    ネタバレBOX

    不死の神の子を巡って千年に亘り獲得競争を続けてきた複数のキリスト教教団とイスラム教教団を描いた活劇。

    最初のシーンで、おばあさんが棒読みで半音高かったことに引きました。大声を出す口調は活劇に合っているように思いますが、活劇口調が身に付くことの善し悪しについて少し考えました。
  • 満足度★★★★

    笛吹き祭の始まり
    役者の力量に驚かされます。通常の2時間超え舞台の倍以上のセリフ量ではないかと思われる言葉を語り、殺陣も早変わりも、と盛りだくさん。この数カ月で稽古をして創りあげたとは思えない、長年この座組で公演を行っているかのような風格が漂う舞台です。すべてを良しとできない点もありますが、ここまでの大作を魅せてくれる出演者の意識の高さに感服。関西演劇人を観られる、良い機会を得られました。同時期に公演しているハッピー圏外の「双子のフロイライン」も観劇。同じ伝説をベースにしながら、それぞれの劇団色が反映された物語が展開されます。

  • 満足度★★★

    力作です。
    ハーメルンの笛吹き男に着想を得た物語で、ここまで物語を膨らませることが出来るのかと感心しました。
    アクションも迫力があり、時代を超えても少女を守ろうとする笛吹きと騎士の必死の心がとてもピュアに描かれていました。
    物語がどこに落ち着くのかと最後まで、気を抜けなかったです。
    ただ、もうちょっと整理してもいいかなと思う場面もありましたが・・・・。
    音楽がとても良くて、ライトの使い方も迫力を増していました。
    楽しかったです。

  • 満足度★★★★

    更によくなろう
     ハッピー圏外とのコラボ企画であるが何分13世紀ハーメルンで起こった子供失踪事件が史実とあって様々な説が飛び交い、解釈も多様な為、何が真実で一体何が問題であったのか? についても様々な想像が可能である。

    ネタバレBOX

    面白いのは、この事件が起きたのが所謂キリスト教による科学精神の否定された時代であったこと、キリスト教原理主義が未だ隆盛を誇るアメリカで、知能の低いブッシュが大統領職にあって十字軍を持ち出したごとく、十字軍に少年義勇軍迄組織される時代でもあったことである。一方、イスラムはこの時代、世界最高の知を誇った。日本では余り知られていないが、renaissanceでは、イスラムを介してギリシャ・ローマの知がヨーロッパに再起したのである。ヨーロッパでは、中世の暗黒時代を通じて聖書に書かれていないこと、聖書と矛盾するような科学的知見は総て表向き抹殺されていた(この辺りアメリカのキリスト教原理主義との類似にも気を付けたい。因みにアホなマスコミが、イスラム原理主義と盛んに言い立てるのは、もともと、キリスト教原理主義をイスラムに仮託して作られた造語であり、日本以外にこんなバカなプロパガンダを用いるメディアを自分は知らない)から、ギリシャ・ローマの知の伝統は一旦、根絶やしにされていたのである。然しながら、ムハンマドが商人であったように、イスラム教徒の多くは商人として世界を股にかけ、行く先々の知をも吸収していた。無論、ヨーロッパのギリシャ・ローマの知もアラビア語に翻訳され、イスラム世界に根付いていたのである。幸か不幸か十字軍がユダヤ教、キリスト教、回教と同じ神を奉ずる一神教の聖地、エルサレムを目指したため、また、諸侯、王の中には、平和を望む勢力が支配する地域や時代があった為、アラビア語からラテン語に翻訳されたギリシャ・ローマの知が、再びローマンカソリックの中心地、ローマなどのイタリア諸都市から欧州全体に再度広まったのである。
    ところで、ここに登場するパイドパイパーとは、夜の女王から特殊な力を授かり各地域の領主の汚れ仕事を担う役割を負わされた日陰者という位置づけだ。今流に言えば、或いは当時の感覚からすれば一種の魔術師とでも考えたら近いのではないか。(無論、中世ヨーロッパの暗黒時代の発想としてである)
    主役を張る林 遊眠は、固有名詞としてのパイドパイパー役でハーメルンの旧領主であるエーフェルシュタイン家・ルードヴィヒ最後のトリックスターとして、聖骸を身に埋め込まれたとされる娘、ミリアムを守り続ける宿命を負う。ミリアムは神の子とされるが故に、宗教者、各地の領主などからその命や居場所を付け狙われる。彼女は拉致される危険をも常に負っている。何故ならば、彼女を自らの陣営に置けば、生きていても死んでいても自らの宗教的権威を高め、権力を増すこと請け合いだからである。そのため、エーフェルシュタイン家でも彼女は殆ど幽閉同前の生活を余儀なくされていた。無論、彼女は普通の子供のように表に出て遊びまわることを望んでいたのだが、それは許されぬことだった訳だ。然も、新たなハーメルンの領主、ヴェルフェン家のアルブレヒトは、主教と結託、旧領主を殺してしまう。今わの際にハイドパイパーを呼び出したルードヴィヒは、娘を永遠に守ることを命じて息絶える。だが、ミリアムは、新領主らの一党に攫われてしまった。それから20年以上の月日が流れた。パイドパイパーと共にミリアムを守った騎士、ヒースと彼の従者、マルヴォ3人でミリアム奪回のチャンスを伺う。その間にもミリアムはヨーロッパのあちこちを連れまわされた挙句、その身は鎖に繋がれて哀れな状態で幽閉されていた。然しパイドパイパーら3人も彼女の情報を集め、ヨーロッパ中を渡り歩いたが二十数年ぶりにミリアムがハーメルンに戻ることを掴み、イスラムの将を仲間に引き入れて彼女の奪還に成功した。然し、これだけでは、ミリアムもパイドパイパーも救われない。何故なら十字軍を組織するキリスト教会や、利害のある領主らは彼らを探し回り再び捉えようとしていたからである。而も、彼女たちは、不死で不死身であった。ヒースもミリアムの騎士となって以来、年を取らない。
     一方、このように特殊な存在である彼らにとって、何の為に生きているか? なぜミリアムを守って戦い続けるのか? 生きている意味は何か? 神とは何か? 神の子、ミリアムが実際、滅ぶと世界はどうなってしまうのか? 等々の問題は未解決であり、見付けたい答えでもあった。果たしてこの謎は解けるのか? 
     物語は、歴史教師が、教科書には載っていない真実の歴史を案内する謂わば狂言回しとして登場し、生徒やアメリカの諜報部の連中に何が起こったのかを説明するという形で進んでゆく。イスラム教徒と十字軍の戦いが続く中、ミリアムを巡る争奪戦も続いている。テンプル騎士団を中心とした十字軍側は、敗退を続け、終に最後の砦に立て籠もった。決戦の日、多くの血が流され、テンプル騎士団総大将の指揮で一旦は、攻勢に転じた騎士団であったが、傭兵を雇い、ミリアムを崇める信者を味方につけたパイドパイパーらが助っ人に駆けつけ形成は逆転、イスラム側が勝利した。その後、神と対峙し攻撃を仕掛けるパイドパイパーであったが、神は、人間の未来は死すべき人間に選ばせようとする。そして、ヒトは選んだ。神の忠告は無視し、誤っても迷いながら生き抜いてゆく道を。何度となく生まれ変わり、12歳で成長を止めていたミリアムと永遠の生を受けたパイドパイパー、騎士たちは、終に自分達を終わらせることを選択した。普通の子供として生まれ変わったミリアムは、明日、13歳の誕生日を迎える。母は、パイドパイパー、父はヒース。(このほかのエピソードも存在するが、これは他日に譲ろう)
     圧倒的な存在感を見せつけるパイドパイパー役、林 遊眠の表出する永遠の孤独と、その寂寞を鏡に映したかのようなミリアムの二人ボッチが、観客の魂を揺すぶる。実際、ヒトが神を必要とするのは、このような絶対孤独を通してなのであり、それ故にこそ、神を信ずる者を他者は否定できないのだ。
  • 満足度★★★★★

    ぜひ観て欲しい!
    同じ作品を二度観たのはかなり暫くぶり。マチソワで観劇。一番感じたのは“林遊眠が関西から活きのイイパワーのある役者を連れてきた!”ということ。台詞の抜け、つまりなどはあったが、全体としてはイキイキとした演技がイイ。この脚本家のカラーだと思うが、観客がわかりやすいようにという考えからなのか、説明的な台詞が多い。観客にも考えさせる・想像させるという要素を任せてもいいのではないかと思うが・・・。と言いつつストーリーは時代を超え、人がどう生きるかを問いかけているようにも感じ、見応えあり!!もう一本の「千年のセラピ」、こちらも観たかった!今回は時間がなく残念だが、また東京公演を心から楽しみにしている。土日時間のある方にはぜひ観て欲しい!

  • 満足度★★★★★

    重厚な本格ファンタジー
    1月のマナナンマクリルの羅針盤以来、劇団ショウダウンさんは二回目の観劇です。
    自分の中でこんな感じかなと、ボーダーラインを勝手に決めて見に行ったのですが、それを軽々と超えるどころか、予想をひっくり返すほどの本気を見せていただいた気がします。
    次回作が常に最高傑作と演出のナツメクニオさんは仰ってますが、それは冗談でも何でもなく、それこそ本気で仰っているのだと感じました。油断して見に行くとただただ圧倒される本格ファンタジー。公演期間が短いので多くの方に見ていただきたいです。

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