満足度★★★
しまおまほ、まさかの降板。なのに謝罪が不十分。/約85分
降板理由は体調不良。しまおさんは身重でもあり大事を取って出演を見合わせるのはやむを得ないが、劇団の態度には疑問を感じた。
返金要求を恐れたのか、開場前、客が小屋前で列を成している段階では張り紙によってしか降板が伝えられず、降板が口頭で告げられたのは開場後の劇場内にて。
しかも、「ご了承ください」にポイントが置かれ、謝意があまり伝わってこなかった。
内容はまずまず。
舞台にはしまおさんのイラストが描かれた紙製の可愛い小道具が並び、“ほのぼのオフィスコメディ”の体裁を取りながらも、ストーリーの根幹はなかなかにブラックで、ホカロンでヤケドを負わされたような後味が残った。
原作者が漫画家だから故意にそうしたのか、ページをめくって漫画を読み進めるかのごとき一様なテンポで話は進み、演劇らしい緩急や躍動感はゼロ。
この淡々とした展開にもどかしさを覚えたが、やがてこれは“味”として感じられるように。。。
登場人物一人一人に分かりやすいキャラづけがなされているのも漫画的だと感じた。