満足度★★★★
『ムーンライトシャドウ』観ました
原作は未読なので、どれくらい脚色されたかわかりませんが、抒情的なファンタジーに仕上がってましたね。往年の大林宣彦の映画を観ているような感覚でした。狭い会場の空間を生かした演出が見事です。
満足度★★★★★
ムーンライト・シャドウを拝見
COoMOoNo’sは言葉を相手に届けることを目指し、伊集院もと子が立ち上げたユニットのようだ。今作は、よしもとばななの同名小説を伊集院がシナリオ化し演出した作品だ。
ところで言葉を届けるには、無論、がなったり、音声を大きくすればよい、と考えるのは間違いである。反対に聞き取り得る限りで最も小さな声で語るのが良い。主宰の伊集院は、このことを良く理解している。オープニング、一灯のカンテラを灯した主人公が、カンテラを置き、次に一つの蝋燭に火を入れ、更にもう一灯にも火を灯す。丁度、三つの頂点に日が点ると、実に自然に彼との関わりが語られてゆく。その表現は極めて詩的で質の高いものである。
満足度★★★★★
『ムーンライトシャドウ』 無題1417(15-065)
19:30の回(雨)。19:15会場着、受付(当日)。19:34開演~20:41終演。先週「-しがない-」再演を観ていて、本公演では2作品目になります。
原作はよしもとばななさんの『ムーンライトシャドウ』ということですが、もちろん未読、伊集院さんと、「-しがない-」初演で観ている畑中さん、上村さんの三人。
帰りの電車で原作を検索。作者のよしもとさんが日芸出身ということは知りませんでした。
「COoMOoNO」のお芝居は(役者さんも)とても個性的で、他の劇団では観ることができないものではないかと思っています。もともと予定していたのではないのですが、時間ができたので雨の中観に来ました。
お話の内容は原作によるとして、三人の静かな、感情を剥き出しにするのではなく、薄闇に漂うコトバをそっと手に取って、温もりに触れる...そんな雰囲気が、単音中心のピアノの音色、抑えた照明、層外の明り、キャンドルの揺らめきとともに伝わってきます。
次回は6月のようですが、観に来たいと思います。
満足度★★★★★
『- しがない -』 無題1414(15-062)
20:30の回(曇)。20:15会場着、4階でエレベータをおり、受付はどこかと5階へ..「中」とありましたのでドアを開けると「上演中「(トロールとラッカセイ」でしょうか)」...思わず「時間を間違えたか」と思ったのですが、どうみても演目が違う..どうしようかと、そんなこんなでひとまず座席へ。お客さんは思い思いに座って観劇中、しばらくして終演、ドリンクをひとつお願いし、開演を待ちます。
入り口横にコートハンガー、大きなガラス窓の前にはテーブルと椅子、範囲の壁際に客席、リラックスして観ることができます。天井には白いボールのような照明。
20:30開演~21:34終演。
『-しがない-(2013/6)』が初めてで5作目になります。再演ですが、やはり独特の味わいで他にないもの。薄闇、窓に映える影絵、シルエット、ワインとパン、、マフラー、何度も繰り返される日常。ふと、自分は繰り返しが大の苦手だったことを思い出します。なのになぜまた観に来ているのでしよう。