結婚手形/なりゆき泥棒 公演情報 結婚手形/なりゆき泥棒」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    研修生の公演なので、オペラを軽く楽しむにはいい
    いずれもロッシーニの1幕モノのオペラで、『結婚手形』と『なりゆき泥棒』の2本立て。
    各全1幕/イタリア語上演/字幕付

    ネタバレBOX

    新国立劇場研修生の公演。
    朗々たる大作もいいが、こんな感じの1幕モノのオペラも楽しい。

    『結婚手形』
    カナダの裕福な商人から、イギリスの商人へ花嫁の注文が入る。
    イギリスの商人は、自分の娘を彼の相手にと考える。
    しかし、娘には恋人がいる。
    それを知ってしまったカナダ人は一計を案じるのだった。
    そんなストーリー。

    一言、二言の台詞で済むことを、延々語り歌う。
    もちろん、オペラとはそういうものなのだが、それを感じさせる単調さがある。
    表現力の問題かもしれない、と言ってしまうと身も蓋もないのだが。

    内容的に、笑いを取りたいためか、コメディっぽくするための細かい演出がされるのだが、それが逆効果になってしまった印象だ。
    元のオペラの部分がもうひとつな、だけに。


    『なりゆき泥棒』
    花婿としてナポリに向かう青年が、旅館で偶然出会った青年パルメニオーネと、カバンを取り違えてしまう。
    パルメニオーネは、花嫁の肖像画を見て一目惚れしてしまい、花婿になりすましてナポリに向かう。
    一方、ナポリにいる花嫁は、花婿に会ったことはなく、花婿の真意を知るために、侍女と衣装を取り替え、侍女を花嫁と偽り、花婿を迎える。
    どちらが本当の花婿なのか、ということを主張し合い、なんとなくオチのところが見えていたのだが、歌舞伎などではありがちな、「えーっ」(笑)という展開が先に待っていた。「実は・・・」と、いう「伏線なし」の展開(笑)。

    なかなかテンポが良くて、舞台の上も活き活きとしている。
    花婿役の小堀勇介さんの声の伸びが良く、花嫁役の清野友香莉さんも良かった。

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