満足度★★★★★
とても楽しいアニーでした。
2015ミュージカル『アニー』観劇,四度め
アニー,それもトゥモロー組ばかり四回となる。今回は,とうとう一番前の席だったが,惜しいことに通路の左がわ三個の場所。それでも,その中では一番中央よりだったから良かった。
ルースターが,アニーを消してしまえばいい,というとき,実際にナイフを手品で消していたような気がした。あと,モリ―とケートは,タップのときに少しだけ参加していた。別の少女たちだと思い込んでいたが,それはまちがいだった。
過去の書き込みで,映画に比べてなんと間のぬけたものかと,家族一同でがっかりしたと舞台版アニーを酷評しているものがあった。しかしながら,映画は,ワンカットを何度も取り直せる。舞台で,これ以上アニーにセリフを増やしたら,それは大人の演劇になってしまう。子どもが,生の舞台でやるものとしてはベストだ。
座席の位置のせいもあるが,毎回視点が少しかわる。大型ミュージカルは,観る場所がたくさんあるので,端役の楽し気な仕草やら,ちょっとしたアクションが目に入って来る。同じミュージカルを何度も観るひとたちの気持ちが少しわかるようだ。
花買わないか,の少女(少年)の声はのびがあって良い。ダンスも上手だ。
ゆうなっちは,どの公演でも,声がときどきひっくりかえる。ハスキーボイスというものも魅力の一つだ。たくさんの場面で笑いをとっているのも特徴だ。やり過ぎということではない。これも含めて,ゆうなっちアニーの色だと思う。
そんな笑いを多くとった舞台が終わると,後部座席では,目を真っ赤にして泣いているお母さんがいた。アニーが親を見つけられなかった気の毒さに,感情移入したのだろうか。それとも,小学生にしては,ここまでセリフを完全に覚え人を感動させている事実に,びっくりしたのだろうか。
満足度★★★★★
2015ミュージカル『アニー』観劇,三度め
2015ミュージカル『アニー』観劇,三度め
回を重ねて,三週め,2015年アニーは三度め。毎回少しずつ前進しているような席だ。とくに,本日は,右端の二列め。最初,前回の方が良かったと感じた。しかし,オーケストラが一望できた。さらに,出演者はなぜか右端に良く場面を作る。その点で,非常に面白い場所からの観劇だった。
東京公演アニーは,ツゥモロー組で全15回あるようだ。そのうち,毎週土日に観ることで,四回は見られるだろう。しかし,そもそも同じ演劇を何度も観る!?
それでも,たとえば,サンディ&ポリス場面は毎回違った。最初は,ほとんど素通り。二回目は,ベスト・タイミング。三度目は,ちょっともたつく。しかし,実は,もたつくことは微妙に信憑性が増したようだった。でも,サンディが動かないと,舞台は進まない。ふと思ったのは,サンディには代役はいるのだろうか。
公演直前のNYシティーへの表敬訪問は,アニーに若干の疲れをもたらした。しかし,本日は,声も演技も理想的だった。
三回めともなると,さらに,場所が前に進み,とくに,子どもたちの熱演に夢中になった。二人小さなメンバーは,声も出てるし,元気だと思った。
さて,泣いても笑っても,あと一週間で2015年アニーは終わってしまう。そのあと,地方公演が続くのだ。
満足度★★★★★
S組
アニーを初鑑賞。児童客が多かったが、だいぶ行儀良かった。思ったよりも大人も楽しめる。アメリカ精神あふれる明快な内容だ。子役が主役というところが新鮮に感じて、透き通った声が心地よい。立派な舞台人だ。
満足度★★★★★
がんばれ!前田優奈!
ゴールデンウィークは,どこの映画館も満員だ。私は,ミュージカル『アニー』トゥモロー組を一日だけ観劇できた。当日券も,その日ははやばや売り切れとなっている。ソールド・アウト!って,なっていたけど,一枚くらいありませんか?とかだれか,来そうな気はした。実際,二年前の青山劇場では,私は当日券だったのだが。
さて,前回は一般では初日だったので,良い場所が取れなかった。座った感じは,ほぼど真ん中で視野も良好だとは思ったが,開演してすぐ気が付いたのは,もう少し前でないと表情までわからない。それどころか,タップなどでは,似たようなタイプもいるから,お目当てが特定できなかった。しかし,今回はバッチリだった。
アニーが,迷い犬とのめぐりあいの場面は感動的だ。映画では,ポリスから結構疑われる。一度や二度では,寄ってこない。やっぱり,サンディは,アニーにまだ懐いていないのか。そんな微妙なシーンがあるが,前回に比べて,ゆうなっちは早からず,遅からずで,サンディを呼びよせていた。大成功!
大富豪が,なぜか,「男どうしの話をしていいかな?」という場面で,アニーが,太い声で,「いいよ!」というところは,何回見てもおもしろい。演出といえば,演出だが,過去コントなども挑戦したゆうなっちの対応は,ぴったりだと思う。ほかにも,思わず笑えるようなしぐさも,上手だったと思う。
あと,前回も少し感じたが,三回~五回ほど,アニー自身の身体が宙に舞うところがある。お正月に,アクションスター?の学校だろうか,つばさ基地で.体操的なトレーニングをやっていて,ミュージカルになんの役にたつのか,と思ったものだ。でも,そういう体験などが,意外と役にたっているのかもしれない。
ミュージカルもたいした経験はないが,タップダンスもことはもっと知らない。これは,リズムタップでなく,身体全体で表現するミュージカル・タップというものか。もとは,やっぱり黒人独特のリズム感で始まったのだろう。今回,一番前まで,しばみやはなえさんが出て来て驚いた。すごく上手になっている。
満足度★★★★★
2015アニーを初めて観た。
2015アニーを初めて観た。新国立劇場は,少し小さな作りだが,その分アットホームな感じがして良かったと思う。
前田優奈のトゥモロー組は,とてもまとまっていい完成度だった。有名人では,ハニガン役の青木さやかが,前半を引っ張り,三田村邦彦が好感を持てる大富豪役で場を引き締めていた。
もともと歌もダンスも上手なゆうなっちであるが,今回はたくさんの演技を見られた。過去の出演作品とはちがって,タイトル・ロールということ,それも結構多様な場面があって,そのひとつ一つが安心して見られるものだったと感じる。いろいろな経験があって,ごく自然に魅力的な演技力をつけていたのかもしれない。
二年前見たときとは,タップダンスのあり方ほか,いくつか演出でもちがっていたようだ。そのどれも新鮮で,良かったと思う。
2015年のアニーは,これから先たくさんの舞台が続く。夏には,地方公演もあるようだ。今回,ミュージカルが始まったとき,子どもたちを飽きさせない作品だとつくづく感じた。たとえば,孤児たちの印象的なシーンが終わると,いきなりサンデーと呼ばれる犬が活躍して,面白いのだ。
大統領たちが,アニーの底抜けに楽天的なところに打たれる場面は,どう考えても難題だと思うのだが,そこは,アニーが歌うことで無理なく開かれた。偽の両親に,アニーがさらわれそうなるが,そこもこじれないうちに解決する。幼児を含めて,子どもたちの夢をはぐくむには,ちょうど良い設定なのかと思う。