満足度★★★
評価が分かれるかな
前半、中盤はOK、良い感じです。
が、ガクンと後半クオリティ落ちます。
公演開始までに台本出来上がらなかった・・?
前半、中盤なら★4つでも良いけど、後半を加味すると3つだなぁ。
満足度★★★
変わり目なのかな
4年前の震災後からの話。
健康で文化的な最低限の生活を維持したいが労働、経済、困窮と弱者を取り巻く環境は這い上がるシステムすら見当たらない。今迄通りの骨太な内容だけど、過去作の抉られるような感覚にはならず。
なんか新人役者お披露目的な割合も多かったのかな。新生トラッシュマスターズの舞台を見たって感じでした。
満足度★★★★
あれ、後半は?
毎回クオリティが高く、しかも、新作ごとに超えるべきハードルを自分から高め続けているトラッシュマスターでなかったら、☆5つの作品。さあ、これからが本番だぞと身構えたら、終わりだった。2時間40分が短く感じられるほど刺激的で凄い作品だったんだけど…。
満足度★★★★★
脳天気な現代人に一石!拍手!!
新聞の一面を読む度に出てくる標語「経済成長」
想えば、小泉・竹中が描いた構図が今またよりグロテスクに跋扈している。
”生きる”とは?特にサラリーマン達に対する問いかけに皆どう答えるのだろう?
「賃金を得て、衣・食・住を安定させ、できれば他人より少しは良い生活が出来れば嬉しい」
そんな答えに溢れるのではないだろうか。
株価の上昇による含み益、円安の恩恵に湧く輸出業界(特にトヨタ)
限られた場所にある富は小規模のベアに曖昧にされる。
しかし、サラリーマンは自社の利益の為に邁進し、させられる。
”裁量労働制導入”などのハードルをただ乗り越えようと奮闘する。
『すき家』問題のような労働側からの抗議はない。
賃金が生活の根底をなすからである。
”生きる”とは生活することなのか?
経済至上主義は人間に何を与え得るのか?
”幸せ”という言葉は死語になったのか?
考えさせられることは多い。唖然とすることも。
こんな演劇が生まれ、支持される土台は出来上がり、実際にこうして発表されているのに、大資本は未だに”エンターテイメント”なるものを有難がり、薄っぺらな内容の、巨費を投じた見世物を「演劇」だと言い続ける。
トラッシュのみなさん、素晴らしかったです。
満足度★★★★
これが現実
繁栄している日本の中では、悲惨な者が多くいる今の世の中の暗部を描いている。、弱者はずっと弱者で将来を思い描くことができない。そんな未来が現実になりつつある。考えさせられた。
満足度★★★★
現代版プロレタリア演劇が成り立つ時代の怖さ
現代の非正規労働者や格差拡大を、現実の若者に寄り添いながらストイックに描く。「貧乏」が人間の尊厳を脅かしていること、それに気づかないように、あるいは気づいても牙を抜かれた状態へと飼いならされた日本人に対する創り手の強い危機感、警戒が、直球の表現へと繋がっている。
その直球が、とにかく古い。古臭い。結果的に現代版に叩き直したプロレタリア演劇のそれである。労働と貧困、格差、連帯。芸術と変革。古くは平沢計七、くだって宮本研、坂手洋二の名までもが脳裏をよぎる。
だが、そんな化石化したプロレタリアふう演劇で描くことがおそらく妥当だとしか思えない現実社会にこそ問題があるのだ。貧困や、社会不安が、今まさに符号してしまっているからである。現代社会への警鐘は、使い古された手法で若者たちの窮状と苦悩や葛藤を描くことで、歴史の記憶という大きな枠で見直した時に戦慄するほど過去に合致している。
プロレタリアふうに描くことが、歴史が繰り返し、何も解決していない、さらに過去に増して取り返しのつかない規模に膨張し、破滅へ突き進んでいる社会の状態であることを気づかせるための表現の方法であるとしたら、的確な手段かもしれない。
満足度★★★
貧困と格差
2時間45分弱、休憩なし。テーマは貧困と格差。アルバイト、残業代が出ない社員店長、シングルマザー、ホームレスらが登場し、震災から4年になる今を生きる庶民の本音を切実に伝える。構えていたほどには長さは感じなかった。
経営者側と労働者側の会話でほのめかされたことがとても面白かった。“俺ってイケてる”感漂う演技やドカンとやって見せる演劇的効果(照明など)の方法はやはり私好みじゃないけれど、帰宅して家族と話をしたくなるお芝居だった。