満足度★★★★
難しかったでしょうね
題材は素晴らしい、が為に、
ちゃんと演出、演技しないといけない。
そういうプレッシャーがあったはずです。
よく頑張ったってカンジですね。
満足度★★★★
ミュージカル界の融合!
日本のミュージカル界を支える3大集団(東宝・宝塚・四季)が、
見事に吉川晃司という(一応)スターを中心に支えあった逸品です。
そう演劇(?)界の最高値チケットの「夜会」を送り出す、中島みゆきの
楽曲まで加えられて、
本編2時間強の中、舞台装置などのハードの部分は陳腐だけど
(地方公演があるからかなぁ、でも「トライアンフオブラブ」よりはまし)
ソフトは非常に充実してました。
もちろんミュージカルファンだけがわかる、マイナーなソフトなんだけど。
お~、シンバとスカーだ!(「ライオンキング」宇都宮直高と田村雄一)、
ファントムにクリスティーヌもいる!(「オペラ座の怪人」沢木順と井料留美)、
マリウスとコゼットじゃないか!(「レミゼラブル」泉見洋平と辛島小恵)、
あ、ジャベールも(今拓哉)、
おまけにトート閣下まで(「エリザベート」彩輝なお)・・・
現在の最高峰ミュージカルでメインを張っている人ばかりじゃないですか!?
でも、誰も目立つことなく、あくまでも吉川晃司の引き立て役。
オーラを消しているのか、そもそも存在感がないのか・・・
なんでもないアンサンブルの歌声さえも、こうした基礎がしっかりした
人達が固めているので、非常に厚みのある音楽で贅沢である。
(生オケなんですが、なかなか良い指揮でした)
それでも、声に存在感があるのは吉川晃司、吉川節ではありますが、
違和感はありません。
もちろん歌いながら腰も振ってません。
巻き舌での歌い方は、そのまんまですが。
話は、本編2時間強に収めるのが前提だったのか、
かなり浅く、中学生高校生向きの構造になってしまっていました。
シンプルと言えばシンプル。
そこまで詰める時間がなかったのか、
練り直せば、もっと良くなる素材ではありました。
劇団四季の「昭和の3部作」を意識したような内容ですが、
この「SEMPO」のほうが、作品の充実度は高い。
役者の実力がエンターテイメント性を高めているからでしょう。
中島みゆきの楽曲は、中島みゆき節も耳につきますが、
とても作品にはあっている。
もっと前面に出てもいいんじゃないかなぁ。
吉川晃司の曲も1曲、なぜかあります。
でも違和感はありません。
当日券を買うのに、かなり並びました。
でも、ちゃんと券はあります。まだ空席もありました。
この作品は、高い席から売れる傾向で、
安い席だけが残ってます。
でも、新国立の2階ですから全然見えるはず。
あまり前売りが売れてないのに、あまりキャンペーンや宣伝、
評判も聞こえてこないのは、どうして???
僕は1階の後方のA席7000円で見ましたが、
この作品、とても席種に分かれてチケット設定がされていて
とてもいい。
「かぶりつき」の超良席は12500円、即効で売り切れたようですが・・・
同じS席でも(最近は殆どがS席設定)舞台までの距離感が、
かなり違ったりするので、
面倒なんだろけど、もっと席種は分けてほしいですね。
話がそれましたが、
吉川晃司のSEMPOって、ちょっと軽いというかイメージがピンと、
来なかったのですが、
それほど違和感もなく、十分楽しめました。
劇団四季の「昭和の3部作」を意識したような作風ではありますが、
こちらのほうが、全然ましです。
地方も行っちゃおうかなぁ。