満足度★★★★
“カムパネルラの一人旅”か“胎児の夢”か?
目覚めるとドアのない白い部屋に1人だった女性…はたして何があったのか?という出だしからまさかの宇宙もの!(笑)
そんな謎をほどきながら進んでたどり着くのは“カムパネルラの一人旅”か“胎児の夢”か? そしてそこからの…な物語。
メタフィクションが大好きなのでもちろんあの最終場も好きだし劇中の「物語と現実の狭間」という言葉を強調・具現化し、なおかつ悪いと思われるかもしれない後味を緩和する役を果たすとも思うけれど、敢えて無しというテもあったのではないか?とも。
観ていて「すみれの“記憶を辿り遡る旅”はそこに行き着くのか」と感心し、あれは転生?とも思ったので、その後の場が「着陸態勢に入ったまま上空で旋回待機する旅客機」のように感じられてしまったんだな。←あくまで早とちり気味の私見
ちなみにその日のソワレに観たものの最終場が似た発想・趣向のものだったことに仰天。よりによってマチソワで…!
あと、「本編部分」のラストにちょっと「2001年」を想起。