満足度★★★★★
B 「恐怖時代」
谷崎潤一郎の世界 読み上げたページを投げる、赤い光の照明、最後に生きていたのは、命に執着した珍斎 正義の娘(珍斎の娘)は、すぐに殺されてしまう。 梅野の切ない恋心と最後が心を揺さぶる。 全て死ぬ 正義も悪も死ぬ 正義感はすぐ死ぬ 弱い珍斎だけが生き残る 谷崎潤一郎は、珍斎と自分を重ね 狂気に対する人の弱さと 策略の危うさ 人の社会の狂気を、描いた様に感じた。 谷崎潤一郎 没後50年版権が切れる 谷崎潤一郎の作品が多く出るのでしょうか楽しみです。
出演の若手がこの出演の中で対等に物語の中にいたのに驚いた、とても上手い役者陣。 10代の頃、谷崎潤一郎の「痴人の愛」を読んで、これが文学と言えるのかと 戸惑った、その後別の物語を読もうと3度挫折した、今の歳になってもう一度読んでみようか。
満足度★★★★★
日本の近代戯曲を読むAプログラム
都合によりAプログラムのみ拝見させていただきました。大正時代の戯曲ということでしたが驚きました、知らなかったら普通に今作られた良質な戯曲だと思ったことでしょう。モノローグでとかプレゼン式にとかなんだかト書きのようなことを一生懸命役者に喋らせるだけの戯曲が昨今多いですが、やはり対話こそ感情の一部を露わにして語られない残りを感じさせる方法なのだと思います。リーディングで面白いと思ったことは初めてです。良かったです。Bプログラムを拝見できないのが残念。