日本の近代戯曲を読む! 公演情報 日本の近代戯曲を読む!」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    B 「恐怖時代」
    谷崎潤一郎の世界 読み上げたページを投げる、赤い光の照明、最後に生きていたのは、命に執着した珍斎 正義の娘(珍斎の娘)は、すぐに殺されてしまう。 梅野の切ない恋心と最後が心を揺さぶる。 全て死ぬ 正義も悪も死ぬ 正義感はすぐ死ぬ 弱い珍斎だけが生き残る 谷崎潤一郎は、珍斎と自分を重ね 狂気に対する人の弱さと 策略の危うさ 人の社会の狂気を、描いた様に感じた。 谷崎潤一郎 没後50年版権が切れる 谷崎潤一郎の作品が多く出るのでしょうか楽しみです。

     出演の若手がこの出演の中で対等に物語の中にいたのに驚いた、とても上手い役者陣。 10代の頃、谷崎潤一郎の「痴人の愛」を読んで、これが文学と言えるのかと 戸惑った、その後別の物語を読もうと3度挫折した、今の歳になってもう一度読んでみようか。

    ネタバレBOX

    「恐怖時代」
    梅野 うめの 何か いつ時 目印を片付けたら 命がほしくば来ぬが良い 月が隠れました 梅野殿 うめの殿 じれて そら寝、 一大事 さてさてユキエ殿 素性を 嫌なら嫌と 許して下さらぬか 玄沢を召致させました 欲深にして女好きな玄沢 お銀の方 気がかりじゃ 御部屋様へ横恋慕 毒薬が入ってから誰の仕事 腰元のてて親 茶坊主の珍斎 どうせ その後かたずけてしまう 明日にも (時計 チン チン チン チン) 8つ時 // 申し上げます(医者)玄沢を へいへい御部屋様 ご機嫌うるわしゅう 恭悦至極に存じます // そなたと飲み酌み交わすも8年目 変わらないな 珍斎を3人で脅しかけて奥方様へ毒を盛る ささ そなた たんと飲んで 今宵は夢の様 // 今宵 殿は癇癪をおこして切り捨てたらしい ご乱恐  あ、 いてててて 玄沢が苦しむ わらわは、手をつけられない 先ほどの薬を飲ませたな 鼻 目 口 から血 誰か来てくれ人殺し (赤いライト) 御部屋様 見て覗いてにっこりする 人殺し // それ それ 何かゆらゆらと 何じゃ この夜更けに 秘密の依頼 口外したら命が 嫌なこと 嫌なこと なんとか断る事が出来んのか 唸り声が聞こえる(人殺し)玄沢が・・・ お由良 どういう事だ 3人がお家を 玄沢様は 薬を奥様に飲ませるのが お家の為にと ととさん 私に しらさゃんせ どんな所に御部屋様の身方がいるかも知れん 忠も不忠も命有っての 証拠の品 蚊帳の中にいる赤いライト あっ 1刀に切られた お由良 顔と髪を除く他は若い女 これ珍斎 わらわを裏切る者はこのざまじゃ // もし 薬の効き目は、まあ この姿を見 喜びながら 薬の効き目を確かめる 娘が殺されても きっと脅しが効きまする // おお 珍斎 近こよれ ハハハハハハ ただいま お由良は娘か 親子の縁を切りました 血がつながる縁は有る 私 決して 決して 同意しておりません(この辺りからの演技は最高に良い)関わり合わぬ方が
    良いと 梅野様 御部屋様にお口添え 気の毒ながらそなたの命をもらいます 一味にくわえて下さい 足手まとい 命ごいの一時 どんなに危ういことも致します、しかし大事は任せられない 臆病でしくじる 気の毒ながら 手打ちしかない 笑う3人 忠義の部下でも手打ちにする奥方 今回は、私に免じて命は梅野に預ける 助かった 手柄を立てたら首がつながると言っただけ 一服預ける 何ゆえ震える しっかり話を聴かんしゃい // 伊織之助様 お前様は酔っている 御部屋から大切な御用を成就するまでは、・・・ お頼みとおっしゃいますと、殿を諫めると お手打ち 殺してしまうのかの 御部屋の厄日でございます 20にも満たぬ私に 2人に優るわけがない 美しく 艶やかで かゃわし 見破られて、 不肖ながらあの二人の命をもらい受けます、私を可愛がって下さい 伊織之助かえ その声は伊織之助様 後程 御前で 御部屋様なぜ見ている 梅野様 珍斎の報告 二人が殿を押さえて 諫める 御部屋様 私と来い // 御部屋さまの命を、御家老ともある人が、通らぬ時は殿の命をとり我々も死ぬ 余が命を取らしてやろ
    う お銀を切るのは、ならぬ ここを外せお銀・・・ 斬っても良いと、許しは出ない 斬ってしまえ お待ち下さい 若年の伊織之助 お許しが出ました 子供 子供とあなどって 拙者は河原乞食の様なきらいだいざ いざ 両人刀を抜く 此は誠に うー 額を割られ そのまま いたぶる 心地好し 心地好し 珍斎 女を呼べ菅沼さまと氏家様か 二人は手足をばたばたと 下女二人の服を取れ ハハハハハハ(狂気) こやつら二人の咽を畳に打ち込め ハハハ 珍斎どう見る 人間のドジョウ 天罰だ 痛かろう こら 梅野 そちと伊織之助が真剣勝負をしろ 大切な御家来 御部屋様 頭と頭蓋を斬り落とされる 第二の太刀 ひーひーと悲鳴 こっちを向いて 見物致せ 片っ端から斬らせるぞ 存分に止めさせ 奥方が毒殺 奥方の最後 御部屋様 あれ そこにユキエ殿が 珍斎の・・・ うぬも 地獄へ 伊織之助が斬る ここへ 刺し違えても死にましょう はよう殺して ・・・・ 6つの死体の真ん中に珍斎が縛られ気絶している。

    谷崎潤一郎の世界 読み上げたページを投げる、赤い光の照明、最後に生きていたのは、命に執着した珍斎 正義の娘(珍斎の娘)は、すぐに殺されてしまう。 梅野の切ない恋心と最後が心を揺さぶる。 全て死ぬ 正義も悪も死ぬ 正義感はすぐ死ぬ 弱い珍斎だけが生き残る 谷崎潤一郎は、珍斎と自分を重ね 狂気に対する人の弱さと 策略の危うさ 人の社会の狂気を、描いた様に感じた。 谷崎潤一郎 没後50年版権が切れる 谷崎潤一郎の作品が多く出るのでしょうか楽しみです。

     出演の若手がこの出演の中で対等に物語の中にいたのに驚いた、とても上手い役者陣。 10代の頃、谷崎潤一郎の「痴人の愛」を読んで、これが文学と言えるのかと 戸惑った、その後別の物語を読もうと3度挫折した、今の歳になってもう一度読んでみようか。

  • 満足度★★★★★

    日本の近代戯曲を読むAプログラム
    都合によりAプログラムのみ拝見させていただきました。大正時代の戯曲ということでしたが驚きました、知らなかったら普通に今作られた良質な戯曲だと思ったことでしょう。モノローグでとかプレゼン式にとかなんだかト書きのようなことを一生懸命役者に喋らせるだけの戯曲が昨今多いですが、やはり対話こそ感情の一部を露わにして語られない残りを感じさせる方法なのだと思います。リーディングで面白いと思ったことは初めてです。良かったです。Bプログラムを拝見できないのが残念。

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