満足度★★★★
2015年10月10日、帝国劇場。
2002年以降は、アルドンサ(今回からアルドンザになったらしいがどうして?)が松たか子だったが、産休だったこともあり、元宝塚の霧矢大夢に交替。彼女の歌を聴いたことがなかったのでネットで宝塚時代の動画を見ると、松たか子よりも声質がアルドンサ向きではないかと思えた。
ただ、登場のときの歌は悪くなかったのに、喋り始めるとどうも違和感というか、まだうまく馴染んでいないというか。少なくとも今日観た時点では舞台の足をやや引っ張り気味で、松たか子より身長も少し高いのに、こじんまりまとまり過ぎている感あり。それでもそこらの「舞台」とはまだまだ格が違う。最後の大階段を上るセルバンテスの背中。今回もチケット代の価値は充分あった。
満足度★★★★
松本幸四郎、渾身の舞台
この名作、初めて拝見。何よりも感動するのは、主役の松本幸四郎の極上の舞台である。
御年73歳。身のこなしがすごいのは、やはりさすがに歌舞伎俳優。それよりも、彼が登場したときにオーラがすごい。宮川浩、上條恒彦というベテランと合わせ、「一度は観ておきたい」舞台だ。
ほかにも見どころは満載。
個人的には、宝塚元トップスターの霧矢大夢のアルドンザも見事だった。色気が漂う舞台での立ち回り。さすがに宝塚の女優さんは違う、と再認識させられる。