『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』 公演情報 『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-5件 / 5件中
  • 最高!
    今まで見た舞台のなかで一番好きです!
    最高という言葉がしっくりきます。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしかったです。
    大変遅くなりました、すみません、、

    ネタバレBOX

    以下に感想を書きました。
    http://ameblo.jp/kangeki-jyoshikai/entry-11995342423.html
  • 満足度★★★★

    芸術性
    演劇ではあるものの、コンテンポラリ・ダンスの一種とも言えなくないようなスキームで、優美な世界観を作り上げている。大学生の4年間という時間の流れが表現的にイマイチな感じはあるが、この作品におけるポイントは学生間の心情と琴線にあるため、さほど大きな問題ではないかな。

  • 満足度★★★★★

    無題1408(15-056)
    19:00の回(晴)。18:20会場着、当日券(キャンセル待ちも)の方が並んでいる(かなりの方が立ち見でご覧になっていました)。18:30開場、ベンチシート席(お得なセット券、お隣との間隔も十分)にしたら最前列でした。

    トラムのグレーの高い壁が閉鎖された空間をイメージさせ、中央には朽ちつつあるコンクリート、もともとの色を喪ったたくさんの椅子、上手客席寄りには半分沈んだ椅子...「猿の惑星(の自由の女神)」のようにみえる...床には金色の砂や、唯一、生命の証であるかのような緑色の苔。

    18:45前説、19:00鐘の音(前説)、19:04開演~20:59終演、PPT21:02~21:27(演出の扇田さん、稲葉さん)。

    初演を観たのは2011/5(@KAAT 演出/黒澤世莉さん)。そのときは真っ暗な(どこまでも拡がっているように思える)空間に光の環、白い衣装の女学生たち。

    今回はそれぞれの衣裳。砂を使うので客席には「マスク」が用意されていました。その「砂」は煙のように舞い上がり、「体育館」の閉鎖空間をゆっくりと降下、すべては塵に還るというのでしょう、トラムの壁~瓦礫~埋まりつつある椅子~たくさんの砂。その砂のひとつひとつに「女学生」の人生が刻み込まれ、連綿と続いてゆくような時間感覚。

    藤井さん「RUR(2012/12@上野)」「Disk(2013/3@ここ)」「マニラ瑞穂記(2014/4@PIT)」、増岡さん「荒川、神キラーチューン(2014/5@サンモールS)」、窪田さんは初演(息吹役)、「星の結び目(2011/12@アゴラ)」、上田さん「終の楽園(2014/7@文学座アトリエ)」。

    清水さん「墓場、女子高生(2015/7)」とあり、この作品、今まで2回観ているのですが都合がつけば。

    ネタバレBOX

    初演時は座席から見下ろしていましたが、今回はやや見上げる感じ、舞台の明るさは全然違うのですが、ひた向きに、がむしゃらに走り回る生徒たちは同じ。

    「哲学」が、文字によって砂の島を一つにつなげ(環)、体育館の論文を作成する姿が印象的。

    チラシの衣裳が前回と似ているのでそうかなと思っていたら違っていました(どういう変化か?)。

    今回もDVDになるのかな...
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!
    ジーンと来ました。

    ネタバレBOX

    卒業の二年後にアントン・レーモンドが建築した旧体育館が解体されるという歴史の一ページを担った女子大生九人の、女子大に入学してから卒業するまでの友情、交友を描いた話。2011年初演。

    息吹、敬虔、奔放、哲学、癇癪、沈黙、平穏、飴玉、○○の九人。○○は途中で歌声かなと思うシーンもありましたが、基本私なのだと思います。

    平穏は旧体育館そのもののようでもありました。旧体育館は戦前マルクス運動で逮捕された女子大生がいたことを覚えていました。そして、哲学は旧体育館の論文を書き上げ、解体反対運動も起きました。

    ラストで、それぞれが卒業後の進路を独白するシーンがあり、90過ぎのときには南極の氷が溶けているとか、癇癪は20、30歳代で相手を愛するあまり傷害事件を起こしたものの、それでもその人と結婚して幸せになりましたとか色々あって、その中の一人の息吹が20代で交通事故で死にましたというのがありました。

    一生懸命努力してせっかく地元の市役所に就職したのに何て可哀想な、ご両親の気持ちを考えるといたたまれない気持ちになり、そして、2013年に学習院女子大で演じられた『女子大生100年日記』にも戦前の女子大生が卒業後しばらくして亡くなったという話があったことを思い出し、作品的にはこちらの方が早かったのだと分かるとともに、女子大生を早死させるのはお涙頂戴にもってこいというか、何と私は女子大生に弱いのかというか、作り込みが少しあざといなという感じがしました。

    と思いましたが、彼女たちは卒業したばかりです。南極の氷の話も含めて、なんちゃって、将来のことは勝手な妄想でした。ああ良かったとホッとしました。お茶目ッ。

    コーヒーと何々とか、パソコンと何々とか、それぞれの一日のエネルーギー源となる朝食の件もお洒落で印象的でした。

    何十年も前に一度だけ学園祭か何かで門の中に入ったことのある東女。その頃は旧体育館があったかと思うととにかく懐かしく、女子大生の学生生活を眺めるにつけジーンと涙が滲んできました。戦前の話も聞くことができました。2009年に旧体育館は解体されました。東京女子大に歴史ありです。

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