満足度★★★★
芸術性
演劇ではあるものの、コンテンポラリ・ダンスの一種とも言えなくないようなスキームで、優美な世界観を作り上げている。大学生の4年間という時間の流れが表現的にイマイチな感じはあるが、この作品におけるポイントは学生間の心情と琴線にあるため、さほど大きな問題ではないかな。
満足度★★★★★
無題1408(15-056)
19:00の回(晴)。18:20会場着、当日券(キャンセル待ちも)の方が並んでいる(かなりの方が立ち見でご覧になっていました)。18:30開場、ベンチシート席(お得なセット券、お隣との間隔も十分)にしたら最前列でした。
トラムのグレーの高い壁が閉鎖された空間をイメージさせ、中央には朽ちつつあるコンクリート、もともとの色を喪ったたくさんの椅子、上手客席寄りには半分沈んだ椅子...「猿の惑星(の自由の女神)」のようにみえる...床には金色の砂や、唯一、生命の証であるかのような緑色の苔。
18:45前説、19:00鐘の音(前説)、19:04開演~20:59終演、PPT21:02~21:27(演出の扇田さん、稲葉さん)。
初演を観たのは2011/5(@KAAT 演出/黒澤世莉さん)。そのときは真っ暗な(どこまでも拡がっているように思える)空間に光の環、白い衣装の女学生たち。
今回はそれぞれの衣裳。砂を使うので客席には「マスク」が用意されていました。その「砂」は煙のように舞い上がり、「体育館」の閉鎖空間をゆっくりと降下、すべては塵に還るというのでしょう、トラムの壁~瓦礫~埋まりつつある椅子~たくさんの砂。その砂のひとつひとつに「女学生」の人生が刻み込まれ、連綿と続いてゆくような時間感覚。
藤井さん「RUR(2012/12@上野)」「Disk(2013/3@ここ)」「マニラ瑞穂記(2014/4@PIT)」、増岡さん「荒川、神キラーチューン(2014/5@サンモールS)」、窪田さんは初演(息吹役)、「星の結び目(2011/12@アゴラ)」、上田さん「終の楽園(2014/7@文学座アトリエ)」。
清水さん「墓場、女子高生(2015/7)」とあり、この作品、今まで2回観ているのですが都合がつけば。