送別会 公演情報 送別会」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★

    一瞬デジャブ感
    帰って調べたら2012年10月にル・デコで観ていました。

    そして、あの時と同じような感想でした。

    ネタバレBOX

    瓜生の次の仕事がねずみ講と聞いて、あれっ、何か観たことあるって思いました。デジャブ感、悪く言えばパクリかと思ってしまいましたがこれは間違い、本当に失礼いたしました。

    瓜生が熱い人から実はウザったい人だったこと、そして陰口を叩く人だったことなどが分かっていく過程の描き方は良くできていると思います。

    ただやっぱり終わり方が唐突で、前回はその唐突感が逆に魅力とも思われたのですが、今回は物足りなさだけが感じられました。瓜生が自らの送別会費用で十数万円の損失を被ったであろうことに対する悔しさや、絆を活かしてねずみ講に誘い込む目論見が外れたことへの悔しさの表情が見られなかったのが残念でした。
  • 満足度★★★★

    ウザい男の典型例がここに!/約65分
    ●仕事をはじめ全てのことに「俺なりのこだわり」を持ち、それをもっともらしく語って聞かせて自分の価値観を他人に押しつける。

    ●全くの勘違いなのに、自分は洒落の分かる面白い人間だと勝手に思い込み、職場の人気者だと信じて疑わない。

    ●恩着せがましい物言いをする。

    ●仕事にかこつけて意中の女子を口説こうとする。

    ●間もなく職場を去る自分の送別会を自分で企画する。

    ●ウザ要素満載な自分が職場の嫌われ者であることに全く気づいていない。

    以上全てを網羅した超ウザい最古参アルバイトと、瓜生という名のその男を煙たがる後輩バイト達の物語。

    彼らの勤める量販店の休憩室を舞台とし、ほぼ会話だけで魅せていく。

    ウザい奴あるあるの見本市のような瓜生の人物像も面白いが、私にはネタバレBOXに記したことも同じくらい面白かった。

    笑いを期待させるような作風ながら、人物描写がリアルすぎるせいなのか今作はさほどウケてはいなかったものの、作・演出の方はディテールの描き方にセンスがあり、もっと笑える舞台も作れそうな印象。
    特段笑いを呼ぶシーンではなかったけれど、私は会費の金額をめぐるやり取りに喜劇作家としての素養を感じた。

    私個人は「いるいる、こんな奴w」「あるある、こんな事w」と心の中で呟きつつ、ずっとニヤニヤしながら見てました。

    まぁ、当サイトでしばしば「価値観の押しつけ」をやらかしている私に瓜生を笑う資格はないのですが。。。

    というワケで、今後もバシバシ価値観を押しつけていきます!!(爆)

    ネタバレBOX

    瓜生のウザさだけでなく、瓜生不在の休憩室で陰口に花を咲かせる後輩達のいやったらしさも同時に描かれているところが本作の醍醐味。

    そんな後輩達を見ていると、彼らも瓜生と五十歩百歩に思えてきて、ちょっと溜飲が下がる。
  • 満足度★★★★

    行けたら行く
    面白い。60分。

    ネタバレBOX

    瓜生(佐藤幾優)…オープニングスタッフのベテラン。ねずみ講職に転職する。送別会の主宰。ウザい。
    山本(田中孝史)…新人。同期の女の子が好き。瓜生ファイルを託される。
    飛田(串尾一輝)…女慣れしたバイト。本城と付き合う。甘えんぼ。
    高井戸(横地梢)…無遅刻無欠勤。瓜生と仲良かった時期あり。会費の件で瓜生とモメ、不参加となる。
    森(石川彰子)…瓜生とギスギスした関係。瓜生と同等にウザがられるが、色々見抜く目を持つ。
    本城(坂倉夏奈)…瓜生に一時期狙われてた。飛田がバイトの新人に手を出そうとしているとわかりキレる。

    ディスカウントストアの地下にあるバイト控え室。瓜生がバイトをやめるにあたって、自身で送別会を開こうと参加を色々呼びかけゲームを企画し、盛り上がっているが、他のバイトは冷めた感じ…。
    6人のバイトの人物造形が上手い。特に瓜生のウザさが光り輝いてみえる。熱くて自己愛に満ちてて陰口叩いてスケベで…。他の5人も、いい感じのリアリティ+いい感じの劇的さで、ついつい引き込まれた。ドタバタしない舞台だけど、人間関係の起伏があって面白い。思わずニヤニヤしてしまう。

    ラストシーン。送別会当日の午後5時過ぎ。お目当てのバイト女も来ず、メリット無いし会費高いし行きたくないし耳かきツアー行きたいしって空気が充満する部屋で、山本と飛田がダベる。これまでの内容が少しずつ溜まったような「あの」空気感に満ちてた。そういう意味でいい作品だと思う。

    もうちょい声に出して笑えるシーンもあるとなお良かったかな。

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