満足度★★★★
いまこの題材を取り上げる意味。
あの兄妹だけでなく描かれている人物みんなが、、今を精一杯生きよう、としていた…終盤、物語が進んでいく中、このままじゃ救われないよっ、と思っていたが、最後は少し救われた気がした。が、それがあの4人にとって最善かはわからない、けど…
満足度★★★★★
心に訴えかけてくる良作
毎日ニュースから流れてくる殺人事件を見ていても、「自分には関係のないこと」だと素通りしてしまう人が大半だと思います。
でも、この作品では、加害者として罪を背負って生きていく人、加害者家族として周りに非難されないように怯えながら生きていく人、被害者家族として強い憎しみを抱いたまま生きていく人…それぞれの人生が描かれています。
それぞれの人生を垣間見ながら「自分に関係のあること」として受け止めていくうちに、自然と心が震えました。
メディアではなかなか取り上げられない、こういう意欲的な作品に出会えるのは、小劇場の醍醐味ですね。
満足度★★★★
一生続く人生
身内が実際に起こすことなんてないけど、いざ自分がこの状況に置かれたらどうしようとか思ってしまいました。月がきれいですだなんて、癒されるのと束の間の安らぎがこの時だけと思うと人生長く感じました。
満足度★★★★★
人間模様
登場人物の繋がりと立場が重なりあて話に深みが増していた。
私なりにこの舞台のテーマを考える「償い」と「赦し」の在り方だと思った。
ラストに近づくにつれて自然と涙がでてきました。そしてどんでん返し。
やられら!と言う感じです。
他劇団ではあるが今年は「罪」と「罰」をテーマにした舞台を見たので微妙にリンクしていた。
最高でした。
満足度★★★★★
考えること
あらすじを遥か斜め上に行く重さ。
加害者、被害者、その家族、とりまく社会、実際にこんな思いを抱えて生きてる人は身近にいるものなのかもしれません。
ひとくくりに考えてしまっては答えの出ない、正解のないことを改めて考えたいと思った作品でした。
楽しいとか、おもしろいとか、そういう単純なものでなくて、この世界で生きる人たちの気持ちに寄り添って観ていた気がします。
重いけど、ぜひ色んな人に観て頂きたいと思ったお話でした。
満足度★★★★★
打ちのめされた
被害者家族と加害者、どちらがどちらか分からなくなる。我がことでなければ大所高所に立ってアレコレと綺麗事を言っていられるのに、我がことになると途端に掌を返す。愛と諦め。卑怯さと正義。誰もが両面を持ち合わせている中で、幸せな者など誰も居やしない。
でも、希望の足音はそこまで来ている。
絶対見た方がいい。
満足度★★★★★
考えられる作品
『月がとってもきれいです』を観劇。
タイトルからは想像出来ないくらい重いテーマの作品。
どの立場の人の気持ちもわかるような気がする。
『赦す』『忘れる』この言葉がどの位重いことなのか考えさせられた。
テーマとしては重いものだったけど良い作品だった。
とあるシーンでは言葉なんていらない、ただ『静』だけが色々なことを表現しているんだと思った。
満足度★★★★★
全ての人が人生で1度は考えなければならないテーマかと
夏目漱石のちょっと奥ゆかしいようなタイトルと、
あらすじからアットホーム的かつちょっと重いネタも含まれる、
そんな物語を想像していました。
しかし描き方は明るめながらも、
その重厚というかするどすぎる切り口のこの「テーマ」について、
1人の人間として観劇しつつ打ちのめされてしまいました。
一生に一度出会うべき演劇なのかも知れません。
※ネタはネタバレの方に