着想は面白い
まず「外編(45分)」で、とある雑居ビルのトイレ(の前)を舞台として見せる。
休憩15分を挟み、「内編(45分)」で、「外編」の時トイレの中では何が起こっていたかを見せる。
従って観る順番としては、劇団が提供する順番そのままに、「外編→内編」が鉄則。
外編・内編と続けて観られること、話がリンクしあっていることは、プラスの評価。
しかしながら…残念なのは、役者陣に熱量と距離感がない。
距離感がないから、トイレの内と外で「それ聞こえてるのに、これ聞こえないの!?」と心の中で、一人突っ込むことになる。
そして、登場人物一人一人、もっと掘り下げて演じてもらいたい。
私は内編の方がスピード感もあって好き。
死にたがり青年“さくちゃん”の遺書第一稿は面白い。中二病全開・炸裂。
祖父と妹には全否定されていたけれど、自殺する理由としては、十分すぎるくらいだろう。私は支持するが、これは私が中二病であるということなのかしら。
外編・内編ともに、主役は「死にたがりの青年」ではないことも面白い趣向。
スタッフさんの対応も、良かった。