満足度★★★★
劇場空間を活かしたダンス
格好良さとユーモアが両立したダンスと、劇場空間や照明を巧みに用いた演出が組み合わされた魅力的な作品でした。
左右袖と天井と舞台奥に暗幕が垂らされているだけの素舞台でゆっくり歩く女性ダンサーと、舞台の袖から反対側の袖へ駆け足で通り過ぎる静かなシークエンスから始まり、少しずつダンサーが現れビートに合わせて体を左右に揺らす所から次第にダイナミックな動きとなり、その後も静/動、コミカル/シリアスの対比がバランスよく展開し引き込まれました。
途中で幕が全て上がり、ステージをコの字型に囲む1階分高いバックヤードの空間が現れ、そことステージで同時並行で踊る、奥行き感のある空間演出が印象的でした。ステージ上のエリアを様々に区切ったり、バックヤードの設備配管を照らしたりする照明がスタイリッシュで良かったです。
賑やかな群舞も魅力的でしたが、舞台奥に横1列に並んだり、列になって歩くといったシンプルな表現が強く印象に残りました。
それぞれのダンサーに役柄とまでは行かないもののキャラクターの設定がされていて、様々な人間関係のやりとりがユーモラスに表現されていて楽しかったです。
70〜80年代的な雰囲気の、少しレトロな衣装がチャーミングでした。
満足度★★★★
ダンス
あまり具体的な意味を持たせないダンスの部分が気に入った反面、意味的なところは好きではなかった。珍しく大道具を組まないすっきりした舞台と思ったら、会場を活かしていた。端の席は見切れが大きいので極力避けたほうがよい。