満足度★★
リアルな演出は秀逸ですが、カタルシスはあまりありません
工場現場の人たちの昼食から始まるこのお芝居は、非常にリアルで、ある意味ダメな人たちの日常を上手く書けている。その辺りの演出は抜群なのだが、それ以上の話の展開が無いため、その上の感動には全く結びつかない。ある意味現実的過ぎてカタルシスがないと言える。ただし、演技力はあり、脚本力もあるように思えるので、今後に期待
ROADMOVIE 半径数キロただの半日の。
TheShampoohat知ってまだ2年。現代日本に棲息するヒト科の生態を何編か見せてもらった。話の筋やオチそのものより人物の佇まい、醸し出す濃厚な出汁のような臭いが何とも。アレを嗅ぎがくて足が向く。今作も建設現場に出入りする人工(にんく)達の突いてる感じは堪らなかった(一時期鳶土方の現場に出入りした頃を懐かしく)。さほど濃い関連のないエピソードが並ぶが、この完成具合にバラつきが若干。もう一本濃い線というか、芝居全体を括れる(言葉に抽出できる)何か、捻り出し切って欲しかったっす。
満足度★★★★★
なんだろうなあこれは
冷蔵庫を求める一夜の冒険のお話。
誰一人良い奴も格好いい奴も出てこないし、ドラマチックの欠片も無いし、なんにもないといえばなんにもない。
ただ、どうしようもなく「人間」がそこにいる。
「そういう人間がただそこにいる」というリアリティーを丹念に丹念に積み重ねていく舞台。
泥臭い、汗臭い、みっともなく、だらしない、どうしようもなく人間らしい人間が人間臭くそこに在る。
どうしてそれを笑いに昇華出来るのか。
どうしてそれをいとおしく思えてしまうのか。
赤堀雅秋の脚本と演出、それに真摯に答える役者たち。
上手さやセンスと言ってしまえばそれまでだけど、それはきっと人間を見詰める愛情の深さだったり、その一言を発するために役者の積み重ねた時間の重さだったりするのかなあと思った。
満足度★★★★
覚悟してみる事に
アンチホワイトカラーでもなく厳しい現実世界を見せてる訳でもなくいつも通り電車やバスで隣に座ってそうな人達の、彼らの日常会話と責任転嫁w
労働賛歌のような、ちっさくも大きい幸福感とについ笑ってしまう。でも会話の間の絶妙さにしんみりしたりして。
赤堀さん、本当にラストにするの?と思いながら覚悟して見てた。
約110分。
満足度★★★★★
人間臭
ごく日常。でも非日常?。いや普通のことなんだけど…、なんで舞台で魅力的にみえるのか、笑ってしまうのか。好きだなぁ。そしてやっぱり赤堀さんは聖子ちゃんなんだ(笑)