太陽の棘 彼はなぜ彼女を残して旅立ったのだろう 公演情報 太陽の棘 彼はなぜ彼女を残して旅立ったのだろう」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.8
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    タイトルから謎めいている
    超遅くなった感想。
    楽しみにしていた太陽の棘。
    鍜治本大樹さん、初主演おめでとうございます。
    少ないキャストが個性豊かで、すっと入っていけるところがよかった。

    主人公の兄役の多田直人さんの透明感ある演技が光っていて印象に残った。それだけ役に入り込んでおられたと思いました。弟は兄がいなくなった現実に向き合いながらも精いっぱい生きている感じを受けました。



    ネタバレBOX

    鍜治本さんと多田さんのW主演かと思うくらい、多田さんの存在感が大きかったように感じた(多田さんだけ生存していない役だったからかも)。
  • 満足度★★★

    一粒で二度美味しい
    キャラメルなのにほさかワールド、一粒で二度美味しい的な。
    自己犠牲という深いテーマを上手く料理してあった。
    とりあえず役者の魅力を存分に堪能出来て観ていて幸せな作品でした。
    劇団初主演の鍛治本くんの頑張りと
    看板俳優の貫禄十分の多田くんは観て損は無いかと思います。
    今度は是非ほさかさんの演出で。

    ネタバレBOX

    ブリザード・ミュージックに出てくる幻の作品がモチーフ。

    駅のホームから落ちた子どもを助けようとして
    代わりに死んでしまった兄を巡る人々と主人公の物語。

    自己犠牲は自己満足にすぎないのでは?
    残されたものの悲しみはどう昇華させれば良いのか考えさせられた。
  • 満足度★★★

    苦味を中和したキャラメル風味作品。
    ほさかさんのダークな寓話的話が、キャラメルボックスの持ち味でもある「他者を想う気持ち」と「困難を脱した先に起こるもの」が上手く調和された心の旅でありタイトルに偽りなしの、残された人々の再生物語だった。
    宮沢賢治の未発表童話「ペンネンノルデの伝記」も絡めて話も進むが、賢治の一連の発表作品のような、現実と幻想の世界観が垣間見られたりするも評伝記ではない独立した作品。日々衰え、失いそうになる「良心」を思い出させるような舞台だった。
    約1時間50分。

    ネタバレBOX

    不慮の事故によりこの世を去った恭一の心理を、残された恋人と恭一の弟や従姉妹たちが恭一の残した手紙とともに、手がかりを求め岩手に行くことになる。
    最愛な人を失い傷心した残された人々も、そこに到達するまで、もがいて悩んで苦しんで、を丁寧に現していた。
    鍛冶本さん、多田さん、岡内さん、3人が主役のようでもあり、場面ごとの複雑な喜怒哀楽の心境の変化に引き込まれた。左東さんの存在に和み、久松さんの袖フリル衣装姿は可愛かった。できればその姿を写真に撮ってみたかったりして。

    この劇団の公演は数回しか見ていないが、舞台設定が現代の場合、悩める(男、又は女の)若人、情に厚くやや騒々しい友人隣人、知己ありげな大人と、役割と設定が似ているように思えるのは、たまたま自分が見た舞台がそのような内容だったのかな。
    前方席からの観劇だったが、挿入曲の場面では音響がうるさく聞こえるのは毎回どうにかしてほしいと思うのだが。

    他の観劇感想にも書いたことがあるが、子供の頃に東北言葉を初めて接した時のイマジネーションについていけなかったこともあり、個人的に宮沢賢治作品は苦手意識がある。
    更に近年は突発事象により演劇公演緊急事態になるとかなりの頻度で上演される、もしくは、されやすい作家という印象になってしまった。
    今回も宮沢賢治絡みということを目にし、多少の懸念はあったものの、作品自体はよかったのでその不安は薄らいだ。
  • 満足度

    初キャラメルでした…
    ほさかよう演出の舞台で、鍛治本大樹さんと多田直人さんは拝見したことがあったのですが、キャラメルボックスは初体験。
    がんばってセリフをよく聞くと、言葉は素敵なのですが……演技がすべてうるさく感じてしまって…体験してみなければ分からないもので、私にキャラメルは合わないみたいでした。

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