満足度★★★
とても面白い戯曲
「あり得ないほど変な結婚」「許されない結婚」から「結婚自体が人間には不可能」も含めてコミカルに描く。行動の動機が不明瞭で、突拍子もない感情の発露や性的衝動が「おかしなこと」扱いで流れてしまうのは残念。
満足度★★★★
いったいどこにいくんだろ?
小難しい思想や主義はよくわかりませんが、これは楽しい茶番劇。思わぬ方向に話が進んじゃって、ハラハラドキドキで気が抜けませんでした。とりあえず死人がでなくてよかった。
満足度★★★★★
生命力と道徳のギャップの面白さ
昨年、ステージ円で作者の『クライムス・オブ・ザ・ハート』を観た時も、逆境にあっても女性の生命力の凄さを感じさせる舞台でしたが、本作の主題は、生命力と道徳(結婚に代表される法・倫理システム)とのギャップと、最終的に生命力は道徳を超えていくものと感じました。舞台の展開は、妹の結婚を巡っての、母姉も含めて三つどもえのほとんどありえないという程の恋愛コメディーなのですが、最終的に結婚という道徳と妥協和解しないで突き進む生命力は、予定調和的なハッピーエンドとはなりません。ここで、『インポッシブル・マリッジ』というタイトルが重く響いてきます。コメディーいう体裁はとっていますが、一種の思想劇としても楽しめる舞台でした。