公開稽古に
お邪魔してきました。稽古場はそこで本番も迎えるという、赤羽駅から徒歩10分程の小スタジオtoiroan。中に入ると、まず右手にキッチンが見えて、左手には板張りのスペースが広がります。シンプルながらもあたたかみのある空間で、役者さんたちもいい感じにリラックスしていらっしゃいました。
芝居はというと、ナチュラルで役者との距離が近い稽古場のせいもあってか、虚構と現実の境界が曖昧に思われるほど、自然でした。宮沢賢治の作品に通底する、どこか儚くて、切なくて、残酷な童話の雰囲気がありました。が、えぐりだそうとするものはそれなりに強烈です。役者と観劇する者が近いtoiroanだったからこそですが、彼らがえぐりだそうとするものを突きつけられた感じ、観劇する者は傍観者であってはならないと思いました。
お話を聞いてみると、役者さんはみんな20代前半で自分とあまり変わらずでした。この年代の、小劇団のテイストとしては珍しいと思うので、ぜひ本番にもお邪魔したいと考えています。