満足度★★
2日目鑑賞
2組のダンサーとミュージシャンによる即興性の高いパフォーマンスで、即興の面白さと難しさの両面が感じられました。
nan!ka?(シバタ+長谷川真子)×加藤律+金子愛帆
チープな電子音響が鳴る中で、中国茶を煎れたりキャベツを切ったり、その光景の写真を撮ったりと淡々と続くシークエンスが暗転で断ち切られ、後半ではダンサー2人が手に持った小さな照明を付けたり消したりしながら踊り、最後に4人でかき氷を食べて終わるという、1950~60年代の「ハプニング」を思わせるパフォーマンスでした。
意図的に熟練性を除外していたのだとは思いますが、その面白さが伝わって来ませんでした。
小暮香帆×舩橋陽
アップライトピアノの鍵盤の蓋の上に置かれた砂時計を触るシーンから始まり、内省的な静かな踊りから次第に激しい動きになっていく展開で、緊張感がありました。後半は単調に感じられる箇所もあり、はっきりした構成が無しでの40分間のパフォーマンスは長過ぎると思いました。
微分音のロングトーンやアルペジオを用いたチェロ演奏が独特の雰囲気を醸し出していました。