露の見た夢 公演情報 露の見た夢」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.6
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    人生の教訓
    大きなテーマを取り扱った物語。
    人生(生き方)について、とても分かりやすく描いていた。
    同じようなテーマを取り扱ったビジネス本を読むよりも、観劇した方がやはり心に響く。
    上演時間2時間30分(休憩10分含む)

    ネタバレBOX

    人生をなんとなく過ごしてしまうと、死を目前とした場合、
    「後悔の念」や「まだまだやりたい事がある」と考え、泣き叫びたくなる。
    だが、「自分の天命」を知り、それを成し遂げれば、死を目前としても
    穏やかな気持ちで過ごすことができる。

    このテーマを13世紀の中央アジアを舞台に一人の盗人を通して描いていた。

    「(盗人の)わずかな時間でまたここ(処刑場)に戻ってきてしまいましたが、
    今度は笑顔でそちらに逝けそうです」というセリフが心に残った。


    個人的には、2時間30分は長いと感じた。
    そして役者陣のセリフが途絶えそうになるのが、気になった。
    もう少し脚本をスマートにした方が、そのような場面をみなくて済みそうに思える。

    今回は 「脚本/演出 > 役者陣」というように感じた。

  • 満足度★★★★★

    露の見た夢 【砂】
    もう一度、劇中のタジムに会いたくて、2回目の観劇。前回は風、今回は砂。見る世界を広げ、過去未来と歴史の時間軸に思いを馳せれば、自分の人生も一滴の露なんだろうなあ。生きている奇跡のような今を自分はどうあり続け、生きていくのか。いつかは自分にも訪れであろうその時に自分はどのような心持ちでいるのだろうか。そんなことを考えるきっかけを与えてくださいました。風、砂、配役の違う両チームそれぞれに味があって素晴らしかったです。ありがとうございます。

  • 満足度★★★★★

    露の見た夢 【風】
    悩み、迷いながら自分の使命を悟って決意し、過去との辛い決別を乗り越えさえしてまでも、自分が決めた新たな生き方を走り続けようとした一人の男の物語に、勇気づけられました。

    「もしも生きながらえたとしたら、別の生き方ができますか」

  • 満足度★★★★

    砂チームを拝見
     アスカリナの刑場で、今当に処刑されようとしているのは、民衆から崇められているラクサーダ。この地の実質的リーダーである。処刑をしようとしているのは、この地を植民地化した近隣の強国、サラガヤだ。ラクサーダの罪名は、国家転覆・反逆などと呼ばれる「罪」で、この地を収奪しているサラガヤ為政者にとっての都合でしかないことは無論である。

    ネタバレBOX

     ラクサーダは、一種の哲学者、宗教家であって、サラガヤの身分制度などを否定するものであり、人種による差別化を否定するものであった為、先ず、軍事的にこの地を制圧したサラガヤが、民の心を完全に承伏させる為に、サラガヤの政治体制を補完するサラガヤ国教を浸透させようとしたことが失敗したことに対する、お門違いの処刑であり、論理的敗退である。何故なら、論理はより優れた論理によってしか越えられないからである。論理に対して物理的暴力で応じた者は、その時点で、己の論理的敗北を認めたに等しかろう。
     こんな訳で、窮地に立たされていたのはサラガヤ王から、この地域の統治をまかされたコンパーレだったが、無論、このようにインテレクチュアルなレベルで政治は動かない。だが、如何にも、政治屋共らしい計らいが、サラガヤの祭司長、ラビナスによって図られていた。盗人、タジムを一緒に処刑して、ラクサーダの名誉を汚そうというのである。
     タジムはこの地の東側にある小高い山のある土地で生まれ育った。父も盗人、当然、盗人になるべく仕込まれ、そのように生きて来た。そんな彼に、罪の意識は無かった。だから、死にたくなかった。それを言葉に出し、泣き喚く。それを聞いたラクサーダが、本当に助かりたいなら、と救いの手を差し伸べた。これが、始まりであった。(上演中なので、ここ迄、後は、観てのお楽しみだ。)
     演技は特に、タジム役、清水 拓蔵とモキ役、中山 祐士が気に入った。
  • 壮大な話
    まったく予習をしてきていなかったせいか、筋を理解することにばかり気をとられ作品を咀嚼しきれなかった。カタカナの配役名と役者の顔を一致させるのに一苦労であり、己の理解力のなさが重なったためもったいないことをした。残念

  • 満足度★★★★★

    文句なし
    一介の盗人に過ぎなかった主人公タジムが辿る、一瞬の夢のような数奇な運命。「もし助かったら、違う生き方が出来ますか」‥重いテーマでありながら、台詞の美しさや面白さで、ぐいぐい引き込まれた。【砂チーム観劇】

    ネタバレBOX

    2時間30分(途中休憩あり)の長丁場。
    初日ということで固さもあったが、キャスト陣好演。特に、祭司長ラビナスの憎めない悪役?ぶりが良かった。
    祭りの場面の「三姿舞」さん、賑やかで楽しかった!

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