老人が海 公演情報 老人が海」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 2.0
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  • 満足度★★

    お客の目線に立つことの重要性
    セットはなかなか良くて好感触。演者たちの声がしっかり出ていたし、特に大久保さんの役はトリッキーな役だったのに、うまくまとめていたと思う。マスターもまだマスターという年齢ではなかったのかもしれないが、いい味を出していた。旗揚げ公演ということで、勉強できる点はこれからたくさんあるのだろう。残念な点は多かったので★は2つ。

    ネタバレBOX

    客席の組み方の都合上、非常に見えにくくて若干イライラしたという前提ありきです。

    細かいことだと、恵比寿さん(?)の時計がギラギラ反射して邪魔でした。
    突然鳴り出す音楽もよくわかりません。間が持たないからでしょうか?芝居の流れを悪くした印象です。最終的に幽霊になる方も、違和感をだすためなのか、突然の大声などバランスが悪すぎるのではないかと。
    神田さんはずっと汗で髪の毛が顔にはりついて、いつ顔拭いてくれるんだろう?としばらく思ってました。おそらく演出都合でわざと拭かないままだったのでしょうが、やっと拭いてくれたと思ったら、拭き切れずだいぶ残っている。途中でネクタイがずれて、最後まで本人含め誰も直してあげられなかったのも残念な点です。

    最悪だったのは途中で劇団が稽古でやってることと言って、突然ジェスチャーゲームを入れたことです。
    あれ面白いですか?知っている人間がアホなことをやっている姿は面白いかもしれませんが、初見の私は相当しらけました。
    「稽古でやっているから伝えられた」ではなく結局「まったく伝えることができない」というオチをお客に見せる意味がわかりません。

    役者の皆様には期待感が持てます。お話も発案部分は面白かったと思います。お客がどんなことを感じるかをよく考えて作られるともっと良くなると思います。
    次回公演は生まれ変わったような作品になっていますよう。
  • Barでの会話
     急用ができたせいで、10分近く、遅刻してしまったし、帰りも急いでいたので、頭を確認することも出来なかった為、今回、星は遠慮する。

    ネタバレBOX

     Bar,Old Man the Seaで起こる客とバーテンダーとの会話をベースに、所謂カウンターの内と外、の微妙でお洒落な関係と恋を絡めた人間関係の機微を淡々と描く場面、それをスラップスティックな科白と挙措で完全にぶち壊す場面が入り乱れて、劇としての収束には失敗した作品と観る。
     きちんとしたバーの雰囲気は出せるのだから、それで推した方が良いように思う。ミリオンセラーを出した作家、田町が書けずに悩む所で、ヘミングウエィが、「老人と海」を執筆して以降書けずに悩んでいたこと、キューバに渡って、毎日、バーと自宅と海を行き来し、最後は愛用ライフルで自殺したこと、その彼が、毎日、飲んでいたカクテルのことを話すあたり、バーテンの五反田の親友、大塚と二人の幼馴染の恵梨香との恋と友情のもつれをカクテルで表現する辺り、中々、渋いのだが。(恵梨香は霊かも知れない。この辺り、始り部分を観ていないので何とも言えないのだが)
     大久保という雰囲気ぶち壊しのキャラクターを作って居る為、完全にバーの微妙でセンシブルな雰囲気をぶち壊している。芝居として、全体のバランスを壊していると感じるのだ。何故、こんなキャラを入れるのか? 必然性が分からない。もし、若い世代に受けようが為なら、ちょっと違うのではないか、と思うし、実際、多少、名の知れたバーで飲む連中なら、こんなキャラが居たら、二度と入らないのは必定。入っても直ぐ気分を害して出て仕舞って、二度と戻らない。

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