少年口伝隊一九四五 公演情報 少年口伝隊一九四五」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★★

    朗読劇から…
    井上ひさし氏が、新国立劇場研修所の研修生のために書き下ろしたのが「少年口伝隊一九四五」である。

    この芝居は朗読劇であるが、今回は女性6名による動きも取り入れた公演に仕上げていた。自分が見た回は、会場が狭いこともあるが満席でトラブル席も使用したと思われる。その観客に応えるため汗を滴り落としながら熱演していたのが印象的である。

    なにより自分が感動したのは、若い女優がこの題材を選んだこと。そして、役者を代表してジョニーさんが、
    「この舞台のため広島原爆投下の8月6日、長崎原爆投下の8月8日、そして15日も稽古に励み、覚悟をもって公演した」 と述べたことには感動した。

    芝居に関してはいくつか・・・

    ネタバレBOX

    大きくは次の2点が気になった。

    第一点は、その衣装である。戦時中であればそれらしい舞台衣装で演じて欲しかった。

    第二点は、舞台セットである。大脚立は演出上必要だったと思うが、舞台空間に張り巡らせた三角旗は何を意味するのだろうか。まるで運動会かお祭りの飾り付けのようで違和感があった。

    上記のことは、単にビジュアル的なことだけではない。
    この台本は、俳優、観客を含め、その舞台空間にいる全ての人に戦争の恐ろしさ、無残さを知らしめる“力”があるのだから、その威力を見せつけて欲しい。
  • 満足度★★★★★

    折に触れて演を重ねていただきたい
    作品初見ながらやはり井上ひさし作品、忘れてはいけない、伝えてゆかなくてはならないことを端的に表現している。

    また、時にソロ、時に重ねての台詞(※)や緩急を心得た演技、会場の特質を活かした演出も卓抜しており、さらにカーテンコールでのジョニーさんのしっかりした挨拶も含め大変満足。

    演ずる側の消耗もあると思うが、折に触れて演を重ねていただきたい。

    ※ 1人が全体を読む中、強調する言葉・部分だけ全員で、という手法はよくあるが、トルーマンとチャーチルの電話などの場面で使った、部分的に重ねながらリレーする(=ウィー・アー・ザ・ワールド風?)のは独特

  • 劇団天動虫初観劇。。。
    ”若さ”を武器にもっと大胆で独創的な『少年口伝隊一九四五』を観せて欲しかったです。作品のテーマに囚われて、劇団の持ち味が発揮しきれていなかった印象を受けました。

    ただ、この作品や演劇に対する”情熱”は非常に感じられたので、今後も注目していきたいと思います。


    上演時間:60分

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