HOTEL CALL AT 公演情報 HOTEL CALL AT」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-15件 / 15件中
  • 満足度★★★

    醍醐味
    今回はいつもの小さい空間から飛び出しての劇場公演。
    しかしながら、メガバの魅力の一つである素晴らしいセットも、
    それを損なう事なく存在してた。
    しかも、出演の方々はそれでも満たないのか、
    開演前に劇場内外問わず、役として観客を出迎えられていて、
    ワクワク感も大分煽られました。
    それにしても、やはりメガバはジュニア世代の役者のクオリティが高いですねぇ。
    4回目?の上演で安定してはいますが、やはりこの作品は素敵でした。

  • 満足度★★★★★

    深淵なるかな
    [HOTEL_CALL AT] という古城風のホテルに宿泊した人達の話。
    南大塚ホールにセットしたホテルロビーを模した舞台セットは見事である。メガバックスコレクションはいつも素晴らしい舞台美術を見せてくれる。

    さて、公演はテンポよく展開するが、実際は時間が止まっているような錯覚を起こさせる。そして、このホテルの宿泊客は、現在の生活環境を語るだけで、その生い立ちや人間性を深堀しない描き方である。

    そもそもこの客達は・・・

    ネタバレBOX

    既に死んでいる。
    このホテルは死者が持っていた「未練」「後悔」「罪悪感」「憎しみ」等の思いを全て置いていく場所らしい。
    その思いが遂げられた者から、その先にある川(河)を渡り、あの世へ旅立つという。そういう状況であることを知らされながらも、まだ生きたいと願う人たち。
    その生きたい理由は様々であるが、その人にとっては切実なもの。

    ここで意地悪なゲームが支配人によって提案される。
    宿泊客の中で一人だけ生き返らせるという。
    その選出方法は多数決というもの。
    いかに生きたいかを猛烈にアピールする…最終的には、駆け落ちした二人(現世では三人か)が生き返ることになる。
    なぜ二人に…今後再演されるであろう秀作だから、観てのお楽しみとします。

    因みに自分は、ホテルの従業員になりその先には行きたくないかも。
    今後の公演にも期待しております。
  • 満足度★★★★★

    劇団の魅力を余すことなく
    メガバックスコレクションの作品だよなぁ。この劇団の魅力が網羅されています。それも開演前からです。劇場の前,一瞬,本物の・・・かと思ってしまいました。前の方に陣取っていると,後ろからよく通る高圧的な女性の声が・・・それに呼応して,可愛いメイドさんの声が,さらによく見ると役者さんがあちこちにウロウロして,雰囲気を作ってくれてるじゃないの。トランプ勝負も面白かったです。そして,本題の芝居,ホラーなんだけど,優しいなぁ。さすが,代表作と云うだけのことはある。全員が訳ありで,各別でサイドストーリーが作れそうな人たち,それを演じる役者さん,堪能できました。これは良かった。2日間だけで,人に勧める間なんてなかったけど,これはオススメの作品でした。

  • 満足度★★★

    凝縮されている。
    こちらの劇団の作品はどれもうならせられるが、本作もそれにたがわなかった。
    閉鎖されて空間での、登場人物の行動や心理状態持が染み出してくる様はさすがでだと感じさせられた。。

    ただ、いつものような空間(客席数が少ない)のほうが臨場感が感じられる様に思う。大きい劇場なので、せりふが聞き取りにくい箇所が数箇所あり、それが残念。。

    わがままであるが、いつものような小劇場での公演をして欲しい。

  • 満足度★★★★

    ホラー!?優しいお話でした。
    嵐の晩に到着するバスの乗客。古城のホテル。序盤にホラーと思わせておいてとても優しいお話。やられましたね。役への入り込み具合も。

    ネタバレBOX

    終盤に向かうあたりの、どうしても生き返りたいと言い出すお嬢様のキャラ、とてもいいですよ。
  • 満足度★★★★★

    第二の旅行、乗継ホテルへようこそ!
    生と死との境目で彷徨う魂が覚悟を決める場所。それが”ホテルコールアット”
    舞台美術、衣装とも素晴らしい。タブーとされる死からの生還を許可する愛のある支配人のまとめ方は心和み、”死ぬことも悪くないかな”と感じさせる舞台でした〔でも早死は勘弁(笑)]。他に観た生と死の間の霊の芝居とはひと味違った芝居で面白かったです。
    フロントガールのシンクロでの台詞は辛い場所というものを感じさせない要素の一つになっていて良かった。

    ネタバレBOX

    人間は2つの旅行をする。
    第一は”生の世界”の旅行、そして第二の”死の世界”の旅行。その間で必ず宿泊するホテルが”コールアット”。1度はチェックインしたらチェックアウトするまで出られない。そして、チェックアウトは死の世界へ旅立である。
    死=無であり、全ての感覚や感情が無くなるのである。
    或る晩、バスが事故に遭い、乗客と運転手8人が死亡したということで、このホテルに訪れる。各々事情があり死は受け入れられないと語り合う。ホテルの主トライアラスキーは死の世界の人間の為、通常だとお酒を飲んでも美味しいという感情はでないのだが、なぜか違う。美味しく感じてしまう理由はポーターのフェイズランド(死神)が連れてきた8人の中に一人だけ生きていてその人間の生への執着の影響の為である。これはあってはならないこと、すぐに生きている人間を探し、一人だけ生還させようとする。その方法とは、8人皆にベルを渡し、生の世界に戻って欲しい人間に投票するということだった(勿論自分への投票も可)。投票後生還する人間は決まったものはアベック片割れの女性であったが恋人と離れて生きる勇気がないと決断がつかない。そこでホテルの主とポーターの取った行動は?そしてひとり生きている者とは・・・。私は意表をつかれました。
  • 満足度★★★★★

    いつか行くホテル
    第25回池袋演劇祭「優秀賞」受賞による公演ということで代表作を観る機会が得られた。
    小さい劇場で舞台いっぱいに作り込むいつものセットも迫力あるが、
    こういう大きな空間を100%活かす作品の選択、高低差と奥行きのあるセット、
    空間を飾る豪華な衣装、ドラマチックな照明と、まずその舞台作りが素晴らしい。
    早い段階でタネ明かしをした後の展開に深みがあり、そこはメガバの真骨頂だが、
    一方軽妙な笑いも散りばめられていて、そのバランスが秀逸。

    ネタバレBOX

    入口で背の高い青い髪の男性に「ようこそ」と迎えられた時から
    メガバ・ワールドは始まっていた。
    彼の足元には酔っ払いのような男がひとりごろんと横になっている。
    客席の後ろの方で「ごめん遊ばせ、ここより後ろの席は全て買い取っておりますの」
    という張りのある声が何度か響く。
    舞台上では白塗りの男がトランプタワーに挑戦している…。
    客席に混じった出演者のキャラが自然に伝わってくる客入れの演出が巧み。
    そして青い髪の男が、このホテルの主トライアラスキー伯爵であることが判る。

    トライアラスキー伯爵(キリマンジャロ伊藤)と
    その右腕フェイズランド(野口広之)が取り仕切るこの「HOTEL CALL AT」に
    今夜は8人の団体客が来る。
    彼らは皆同じバスに乗り合わせた客たちだったが
    やがて驚愕の事実が明らかになると、客たちはパニックに陥り大混乱になる…。

    不思議なホテルを舞台に、“生への執着”と“自己の存在意義”が交差する。
    自分の存在意義が信じられない者は生への執着が薄くなる。
    一人ひとりの人生が浮び上るような展開と台詞が素晴らしく、惹き込まれた。

    トライアラスキー伯爵を演じるキリマンジャロ伊藤さんが大変魅力的。
    謎めいたホテルの中、ドラマチックな台詞が際立って、物語を牽引する。
    白塗りのフェイズランド役の野口広之さんも強烈な印象を残す。
    客入れ時から一貫してフェイズランドのキャラを保ち、伯爵との息も絶妙で見事。
    金と宝石に執着するウェイン夫人役の大里冬子さん、
    声の表情が豊かで、後半の心の変化がくっきりと浮き彫りになった。

    高低差のあるホテルのセットが、不思議な雰囲気を醸し出していて素晴らしい。
    ドアの向こうの光など、照明に工夫がありとてもドラマチックで良かった。

    滝一也さんの本は、いつも“人の心の変化”をとらえて提示してくれる。
    辛く苦しい選択を強いられる人の、受け入れて再び歩き出す強さを見せてくれる。
    メガバックスが描く過酷な設定は、そのための試練なのだと思う。
    創り手の“人生を肯定する”真摯な姿勢にいつも心惹かれる。
  • 満足度★★★★★

    やっぱり良い!!
    『HOTEL CALL AT』を観るのは今回が初めて。

    以前”あうるすぽっと”で観た舞台もそうだったけど、大きなホールでやる時のメガバックスは、いつものダークな雰囲気を少し抑えて、子供から大人まで幅広く楽しめるような娯楽色の強い作品にしてるみたいだけど、むしろこっちのほうが好きかも。今回も重いテーマを扱っていながらも、笑いも散りばめられていて、とっても良質で心地良い舞台だった。
    舞台美術も素晴らしい!!

    それだけに4ステージで終わってしまうのは惜しい。。。


    上演時間:120分

  • 満足度★★★★

    正統派の舞台
    説明文から勝手に、ホラーやサスペンス物と思っていたら、すぐに違う展開に。 ああ、そういう事かと意表を突かれました。
    内容は重厚なテーマを役者さんの演技力の高さで進めていく正統派の舞台でした。ただ、役者さんの力量にやや差異があるようにも思えました。
    ラストシーンは予想は出来ましたが、感じの良い終わり方で良かったです。

    また、開場時から役者さんが役柄になりきり、楽しませてくれました。
    こういう配慮は大変うれしいですね。

    ネタバレBOX

    個人的には、レッグの恋も上手くいって欲しかったですが(笑)
  • 満足度★★★★★

    開演前の演出も楽しかったです
    開演前にも役者さん達が客席と舞台に登場して、とても楽しい演出があり、舞台への期待が高まります。ストーリは、メガバックスコレクションさんの代表作と自称するだけあり、舞台も最後迄良い仕上がりで、2時間があっという間でした。

  • 満足度★★★★

    発声?滑舌?
    ストーリー・脚本・演出・役者共に良く、とても楽しめました!
    ただ、ちょっと気になったのは、若い役者さんの台詞が聞き取れないことが度々あったことです。
    発声が良くないのか?滑舌が悪いのか?素人の私には分かりませんが・・・。とても声の通りが良い役者さんがいましたので、余計にそう感じたのかもしれません。開演前の劇場内の演出はちょっと粋でしたね!
    総体的にはとても魅力のある劇団だと思いました!
    “メガバックスコレクション”の舞台、機会があればまた観に行きたいです!
    ※余談ですが、ウェイン婦人、エレナのドレス姿とても綺麗でした!

  • 満足度★★★★

    開演前からの雰囲気作り
    開演前からの雰囲気作り、役者の衣装と舞台セットも凝っていて盛り上げ方が素晴らしい。開演してすぐ明らかになる謎めいた状況にも期待が高まる。途中ユーモアのある場面も交えて、心温まるラストまでの展開は十分楽しめたが、意外性という点でやや物足りない気がした。
    ホールだったせいか役者の声量にばらつきが大きかった点も気になった。

  • 満足度★★★★★

    セットでも定評のある
    メガバックスコレクションだけど、今回は小劇場でなくホールという広い空間。
    ファンの方がその高さや広さを心配しておられたようだが、その空間を見事に活かして「HOTEL]を再現していた。
    聞くとポーン役の鈴木優美さんがセット作りにその才能を発揮したとのことで、役柄と相まってクールな仕事ぶり。
    客入れでもキャストが出迎えてくれたり、観客を素敵な舞台にあげてトランプタワーに挑戦させたりと趣向を凝らしていた。
    (フェイズランド役の野口さんより、観客の女の子が短時間で仕上げてしまったのには笑ったけど)
    もちろん内容は代表作の再演で間違いないものだし、役者陣も素晴らしい。
    中でも印象に残るのはキャスト全員によるモノローグというのでしょうか。その効果音、照明とシンクロした演出は心揺さぶられます。

    滝さんの支配人は文句のつけようがないけど欲を言えば、予定されていた富永さんの「CALL AT]も観てみたかった気がする。
    2日間では惜しい公演ですね。

  • 満足度★★★★★

    素敵なお芝居でした!
    メガバックスコレクションさんの舞台を観るのは初めてでしたが、脚本、演出がとても素晴らしく物語の中へぐんぐんと引き込まれていきました。

    ネタバレBOX

    将来、自分も訪れることになるであろう「HOTEL CALL AT」、寛ぎながら「他の宿泊者」の動向を見守りつつ、「自分だったら‥」と想いをめぐらして観ていました。終盤の駆け落ちした二人が「帰っていく」場面では涙が出てしまいました。

    物語とは直接関係ありませんが、開演前からお芝居が始まっていたことにビックリ!そしてフロントのお二人の息がピタリと合った台詞が心地よかったです。
  • 満足度★★★★★

    スペシャルバージョン
    2012年3月版とは、部分的に少しだけ違う台本(初演時に近いそうです)でしたが、二転三転する後半は、ラストを知っている私でも、引き込まれる。やっぱり、メガバの代表作と言われる素敵な作品でした。
    公演が明日までとは、もったいない。

    ネタバレBOX

    個人的趣味では、作品に笑いを求めないが、トライアラスキー伯爵(滝さん)とフェイズランド(野口さん)の、おやつの場面は、とても可笑しかった。

    ウェイン婦人(大里冬子さん)の威厳が、今回の方が増していて良かった。後半、母の愛や優しさを、取り戻す感も、良かったです。

    タップ(下平修平さん)の彼女を愛する故の後悔、彼女を救いたいと思う、ひたむきさも、良かったです。

    バスの運転手マルコ(山上広志さん)、自責の念、家族想いの姿も良かったです。

    いつものメンバーは、劇場が変わっても、声の響きもよく、各キャラの想いが募っていった。

    トライアラスキー伯爵(滝さん)は、2012年3月版とは少し違う味わいでしたが、やはり秀逸でした。

    フロントガールの2人(鹿目こころさん、吉原怜那さん)も可愛かった。あの声の揃い方も可愛さと不気味さがあって、作品の世界観を色濃くしていた。

    相変わらず、美術や照明も素晴らしかった。
    個人的趣味では、2012年3月版の方が、重厚感があって好きだが、やはり素敵な物語は、何度でも観たいので、又再演、お願いします。

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