満足度★★★★
上から観るべし
上演時間90分、休憩なし。総勢350人と規模がすごいし、その分チケット代もすごい。バレエ作品というよりも、第九の一員としてバレエが加わったといえる。名曲中の名曲に対して、手をつなぐというシンプルさがよく似合う。衣装も簡素で、肌の色の違いは所詮衣装の違い程度でしかない。演奏はゆったり目。ヴァイオリンは第1と第2を左右に分け、低音の弦楽器が下手(しもて)で、第3楽章のピツィカートが上手から下手へ流れる配置。舞台奥の演奏のためか音響が固めだった。劇場舞台よりも国技館のような配席に向いている作品だ。1階で観たのは失敗だった、上から見下ろして全体を観るべき。来月のテレビ放送に期待している。