ナカゴー特別劇場vol.12『ノット・アナザー・ティーンムービー』 公演情報 ナカゴー特別劇場vol.12『ノット・アナザー・ティーンムービー』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★

    カオスすぎて笑えた
    アメリカの高校ドラマをあえて安っぽくしたような感じの設定がベースにあって、そこに性的描写や人種差別やオカルトなどとにかく色々詰め込んであるんだけど、何気にバランスもとれているようにも感じるので不思議。

    観劇後、一番最初に浮かんだ言葉は、「下衆い・・・」でした。

    でも、これって演劇なのかな?少なくとも一般的に思われている演劇からはあえて逸脱して作られている作品なので、よく分かりません。


    客席は、舞台を挟んで向き合っているので、向こう側の観客の反応が見れて楽しめます。
    美人なお姉さんが下ネタに顔をしかめる様や、バリバリ仕事できそうなスーツ姿のお兄さんの下品な爆笑を拝むことができます。

    これも計算なのかな・・・

  • 満足度★★★★

    ナカゴー「ノット・アナザー・ティーンムービー」観ました
     愛知から赴いた王子小劇場・佐藤佐吉演劇祭、第一週の五演目のひとつ。
     犬と串やワワフラミンゴは売り切れ、柿喰う客はトークラウンジで観れず、残るは肋骨蜜柑同好会とナカゴー。
     さて、どちらにしようか…と迷っている旨を呟いたら、名古屋の知り合い二人がナカゴーをオススメ。
     そういえば、徳永京子さんの「演劇最強論」でも名前を見た覚えが。

     という訳で、あまり事前情報なく、トークラウンジの後で観に行きました。



     まあ、、、開いた口がふさがらないことふさがらないこと(笑)


     歴史観や人種差別など、思想の偏りが露骨、
     人物の動機や感情の動きが、いきなりかつ整合性なく、
     何に焦点を当てたいのか、プロットの整理ができてないという最悪の脚本。

     さらにそれを、

     語彙に問題のある翻訳(知人曰く「訳:戸田奈津子」ww)、
     無意味に過剰にはじける役者陣、
     力を入れるバランスを間違えた特殊効果、
     
     によって、

     昔、昼のテレビ東京系で見たような、アメリカン青春SFクソバカ映画に仕上げてしまったwww(←誉めてる)


     恐ろしいのは、それらがすべて、意図的にそれも緻密に行われているということ。こんなバカバカしい作品を真剣に作り上げてしまう業。。。
     翻訳のところで語った知人(彼も名古屋拠点の演劇人)によると、最近のナカゴーのメソッドをごっそり詰め込んだ内容との事で、いいタイミングで観れました。


     トークラウンジのゲスト、三重県文・松浦さんをして「三重のお客さんに観せたら発狂死しちゃう」と言わしめたwwナカゴー。

     好き嫌いや理解が激しく分かれるであろうこのスタイル、東京圏外での公演はまだまだ遠いかもしれませんね…あ、大阪なら充分ありかも!(笑)

  • 満足度★★★★

    期待度アップ!
    初めてのナカゴーはあまりにも予想外(笑いはあまりなくてもっと全然違う方向から胸を衝いてくると勝手に思ってた)だったことにびっくり!今回は特別公演とのことなのでいつもとは作風を敢えて変えてきたのかもしれないが、いい意味でくだらなく、この劇団が評価されるのが納得できる内容だったし本公演も観たくなった。

  • 満足度★★★★★

    セックス&バイオレンスを含む団体です
    あー面白いですね。
    相変わらず、セックス&バイオレンスでしたが。


    これで楽しめず、顔をしかめてしまう人もいるらしいですが、こういう系統だというのはそろそろ浸透してると思うので、「観に行かない」選択をすればいいんじゃないの?
    と考えなくもない。
    団体側からの発信がもしかしたら足らないのかもしれませんけどね。


    とても刹那的な笑いだと思う。
    あまり面倒臭い事は考えずに観て楽しめれば良い。

    意外な事にファンタスティックでもあった。
    18禁のファンタジーとかあったらこんな感じかもしれない。

    ネタバレBOX

    あの分けのわからない決戦大分好き。
    ビッチな女が大金星の活躍だったりエクスカリバーだったりが特に面白かった(笑)
    何で黒子もスローモーションで転がってるんだ、とか。


    あ、近い醍醐味だけど、ジタバタした足とかが、簡易照明に当たりそうで、実際ちょっと当たりそうで余分なハラハラをした。
    ぶっちゃけ、当たったからと言ってどうということもない、なのかもしれませんが。
  • 満足度★★★★★

    山わさび
    面白い。80分。

    ネタバレBOX

    とあるアメリカンな高校。山わさび農家の父を持つ篠原正明が、養子の星原むつみを連れて復学する。高校を仕切ってる男とか、篠原の元彼女とか、星原を苛める女とか、苛められっことか、彼氏の親友に口淫する女とか、黒人学生をボコボコにする男とか、色んな人がいる中、学校を仕切ってた男が食い殺され、体育女教師の子(バレーボール)が行方不明になる。篠原の元彼女(羊田彩佳)の能力で教師も落ち着いたとこに、篠原の母(小笠原結)がやってきて、この町の歴史を語り始める…。

    歴史のくだりは良く覚えていないが、山わさびを食べれば○○族の能力が復活するというような感じ。篠原の教師とか中国語の女生徒、母vs学生たちという構図で抗争が起こり、次々に人が死んでゆく

    直球エロな感じと脈絡ないような話で土台を固め、ラストシーンで清清しさを感じさせる手腕が素晴らしい。胴体真っ二つとか、以上に長い包茎ペニスとか、ギミックの調子もいい。ホールの長さを利用した横長な対決構図も美しい。快作。
  • 満足度★★★★★

    あれ、ひょっとして・・
    ブレイクした?

    地方でこれをやったらバカにされるかもしれない。

    でも東京だから全日完売になって観客席も盛り上がる。

    ひょっとしてゴキコンよりダサいかもしれない。

    けどそのダサさが今や時代の最先端(柿食う客のように?

    これからの時代、東京でなんかやるんだったら、カッコ良くしないことだろうなぁ。そんなん後からついてくるんだから。

  • 満足度★★★★

    想定外の・・・
    エロさでした。今までみたナカゴーの芝居はそういうのが一切なかったので変なドキドキ感があって思ったより自分自身がひいてました。でもナカゴーの作り出す面白さはいつも考えてもわからない意味不明感に満ちています。とても楽しませて頂きました。

    ネタバレBOX

    フェ○チオしていた方が最後の射精シーンで凄い良い表情だったため頭に焼きついてしまい、正直それ以降の他のキャラクターの動きや結末が断片的にしか記憶に残っていない。
  • シシースペイセク
    だんだん驚きがなくなってきましたな。
    今日の僕は首が痛くて不感症ぎみだったかもです。

  • 満足度★★★★★

    ブライアン・デ・パルマの作品を、トビー・フーパーが何かの片手間にリメイクしたら………
    エロ・グロ・ナンセンス!
    エロ・グロ・ナンセンス!
    エロ・グロ・ナンセンス!
    エロ・グロ・ナンセンス!
    エロ・グロ・ナンセンス!

    ネタバレBOX

    今回の作品は、奇妙な宇宙人を自転車の前カゴに入れている、フライヤーの写真からもわかるように、映画を意識しているのではないだろうか。
    ……というか、タイトルにもあるしね。

    それもC級のスプラッター・ホラーを。
    トンデモ設定で脱力展開に苦笑してしまう、というやつだ。

    下敷きは明らかに、デ・パルマの『キャリー』だ。
    劇中何度も名前を「キャリー」と間違えられてしまうキャシーが、それだ。

    だから、プロムパーティと騙されてキャシーの超能力が最大限に発揮されるラスト近くのシーンは納得。

    しかし、ナカゴー、そう一筋縄ではいかない。
    とにかく、下品である。
    どこかポップなテイストもありつつの、下品が炸裂する。
    ストーリー展開においても、台詞においても、キャラにしてもだ。
    さらに毒がある。

    今回は、客席が対面式になっていて、その間が舞台となっている。
    なので、対面にいる観客の姿が目に入る。

    とにかく爆笑している観客、少し怒りがあるような観客、うんざり顔の観客、口を開けて見入る観客などさまざまだ。
    「受け入れる」「受け入れない」がはっきりしたようだ。

    ナカゴーの観客は、いつもその2パターンなのだが、それがさらにはっきりしたように思える。

    私はと言えば、もちろん、笑い、苦笑した。
    急に思いついたように、名前を呼ぶときの、英語風な発音などの小ネタも豊富だし、舞台の上で同時に起こっている出来事の中にも、変質的なこだわりが笑わせてくれる。

    アメリカの青春モノ的な設定なのに、食人族や四次元がどうこうなどのトンデモ展開で、さらに酷い差別ネタや必要のないエロネタなど満載なのだ。スプラッターもあるし、雑でもある。
    とにかく、ナンセンスのオンパレード(いつものナカゴーのナンセンス度をさらに拡大した感じ)で、展開がまったく読めず、あれよあれよと進む。

    エロ・ネタは、前作『さらに』よりは、トーンダウンした印象はあるが、それでも女性観客の多くは顔をしかめること間違いない。
    思わず笑っちゃたりもするのだが。

    人を喰ったようなネタ(まあ、実際人が喰われるのだけど)で大笑いさせたり、下品なエロネタや差別ネタで苦笑させる。

    何も考えずにその場限りの笑いの作品として観ても面白い。
    「意味」みたいなものを問えば、もちろんなにがしかのテーマ的なもの、例えば、「黒人は奴隷ではなかった」からの、歴史観的な揶揄なども考えられるのだが、それはここでで述べてもしょうがないだろう。

    ナカゴーの篠原正明さんは、いつも、どんな作品でも、アメリカの青春ドラマのような演技をしている。つまり、やけに翻訳っぽい台詞と肩をすくめるようなアメリカンな演技だ。
    その演技スタイルが今回初めて作品とマッチした。
    そこがバカバカしくて、最初から笑ってしまった。
    台東区や荒川区一帯が舞台設定の場所としての印象が強いナカゴーなので、アメリカンな演技を必要とされる作品は、この先ずっとないだろうから、(たぶん)最初で最後の演技と作品マッチではなかったのだろうか。
    作・演の鎌田順也さんは、この作品のために、篠原正明さんのアメリカンな演技を鍛えてきたのならば、凄いのだが。
    ……それはないだろうな。

    ナカゴーと言えば、過剰な繰り返しなのだが、今回はそれを封印したようだ。
    ただし、しつこさ、粘っこさという点では、過去の作品に劣らず、とにかくしつこい作品でもある。

    ナカゴーからの出演は、篠原正明さんと鎌田順也さん(黒子?)だけなのだが、他の役者もナカゴーにきちんとはまり、吹っ切れた演技を見せてくれた。
    そこがこの作品の一番のいいところであったと思う。

    エロ・グロ・ナンセンスなので、万人にはお勧めできない。

    しかし、次回は、近藤芳正さんを軸として、ナカゴーをはじめ、Mrs.fictionsや青☆組などいくつかの劇団が競演する作品が待っている。
    ナカゴーは、近藤芳正さんに、アノ演技を強要するのだろうか。
    青☆組を目当てで来たお客さんには激怒されるんじゃないだろうか。
    楽しみであり、心配でもある。
  • 満足度★★★★★

    くさーい
    だから演劇は面白いと思いました。

    ネタバレBOX

    洋物臭い台詞回しと大げさな身振り手振り、リーゼント頭に暴力的なシーンや激しい性描写、如何にもアメリカのちょっと古臭い青春学園物のパロディかと思いきや、すぐに念力のような超能力が飛び出し、自らを心優しいと称するポヨポヨ族と食肉族との長い歴史を踏まえた争いが今もなお続いているという展開になりました。

    日常と非日常。日常の中に非日常が垣間見えると、感性が刺激されたり不思議な感覚に陥ったりする面白さがありますが、最近は日常の中に非日常が入り込み、そのまま一気に非日常の世界に移行してしまう作品を観る機会が多くなったような気がします。

    本作品は、早い段階で日常から非日常に切り替わる上にくさーい芝居が加わり、大いに笑わせてもらいました。ただ、途中で慣れてしまうという要因があるのかもしれませんが、願わくば最初のくさーい芝居が最後まで持続していてくれたらなと思います。

    山わさびが超能力を開花させるキーアイテムでしたが、お寿司でも食べて脳がツーンと刺激され、このアイデアが思い付いたのかもしれませんね。

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