七ツ寺共同スタジオ35周年記念企画
「どうしてこんな・・・・どうしてこんなに悲しいの」
実演鑑賞
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2008/02/14 (木) ~ 2008/02/18 (月) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://soushinkikan.org
期間 | 2008/02/14 (木) ~ 2008/02/18 (月) |
---|---|
劇場 | 七ツ寺共同スタジオ |
出演 | 松本信一(双身機関)、石原愛子、古川遠(花嵐)、みすず、佐伯知佳子、三浦桃子、小林なつみ、前田達男、猪塚好章、上田智也 |
脚本 | |
演出 | 寂光根隅的父 |
料金(1枚あたり) |
2,000円 ~ 3,500円 【発売日】2007/12/09 (日時指定・全席自由席) 一般 当日 \3,500 前売 \3,000 学生 当日 \2,500 前売 \2,000 ※学生券は、大学生・専門学校生・高校生・中学生・小学生が対象となります。 ※未就学児童のご入場は出来ません。ご了承下さい。 通し券 一般 \6,000 学生 \4,000 ※通し券はshelf『悲劇、断章』、双身機関『今日は私の誕生日』、マレビトの会『パライゾノート』3作品を各1回ご覧になれます。 |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | ■現代演劇の普遍化に向けて '90年3月、カントルと劇団クリコット2の最後の来日公演、『くたばれ芸術家』『私は二度と帰らない』の2本には衝撃を受けた。それらはその少し前に読んだイエジー・グロトフスキーの「実験演劇論」と合わせ、ポーランド演劇を深く私に刻印した。勿論有名な『死の教室』も凄まじかったが、'82年の私はまだ高校生で、(何だ、これは)という以上の感想を持てなかった。ただ、前衛劇という言葉の響きだけが頭に残った。 その後、鈴木忠志、太田省吾、維新派、ロバート・ウィルソンなどの巨星達を順番にクリアーしながら、私は「演劇とは何か」という根源的な問いかけを少しずつ深めるようになり、そして'90年はやってきた。同じ年の8月、寺山修司『奴婢訓』の再演と合わせ、その衝撃は今でもコルセットのように私の体を拘束している。 カントル死後のクリコット2は見る影も無いらしい。日本においても演劇の現場からラディカルな実験が少なくなって久しい。何より大きな実りを挙げた前衛劇の数々の舞台を、演出家の個性に収斂させてしまう傾向が著しい。だが、ニジンスキーが偶さか誰よりも高く跳躍して見せたところからクラシックバレエの、チェーホフ、スタニフラフスキーの2人の天才からリアリズム演劇の、それぞれ100 年の歴史が始まったことを思えば余りに貧困なのではないだろうか? 文化芸術に活力が無いということは畢竟、社会に元気が無いということである。ギリシャ演劇が都市国家の最盛期に生まれたように、イギリス帝国の興隆期にシェイクスピアが、ロシア革命の準備期にチェーホフが出たように、ファシズムに抗う力と世界の変革を未だ信じる精神がアバンギャルド演劇を生み出したのだ。(カントルの舞台にはアウシュビッツとパックス・ソビエチカの記憶が生々しく現れている!)私たちは人類の未来を諦めないために、寺山修司の、太田省吾の、岸田理生の、安部公房の、そしてタデウシュ・カントルのどこまでが私的で、どこから先が普遍の財産と成り得るのか、検証を始めなければならない。今回の舞台は自らの及ばぬ力を知りつつも、このような闘争に参画するささやかな宣言書である。 寂光根隅的父 |
その他注意事項 | 日時 / 2008年2月14日(木)~2月18日(月) 2/14(木)19:30 2/15(金)19:30 2/16(土)15:00 ★ 2/17(日)15:00 / 19:30 2/18(月)19:30 ・開場は開演と同時刻です。 ・★の回は終演後、演出家とゲストによるポスト・パフォーマンス・トークを開催します。 ゲスト:新田誠氏(作曲家・演奏家) 関連企画: 1:交流会「演劇で行く!ポーランドの歩き方―日本ポーランド国交回復50周年記念―」 12/27(木)19:00~@七ツ寺共同スタジオ パネリスト / 関口時正(東京外国語大学総合文化講座(ポーランド文化論)教授)、寂光根隅的父(双身機関・演出家)ほか 入場料 / 1,000円(申込先着50名)※1ドリンク・軽食つき 2:古川遠・寂光根隅的父 舞踏デュオ 2/16(土)19:00~@七ツ寺共同スタジオ 演奏 / 新田誠スペシャルユニット 入場料 / 2,000円 ※『今日は私の誕生日』観劇チケットお持ちの方は1,000円で御覧になれます。 双身機関: 070-5405-4207(TeamShotWorks) r_w_2007@wm.pdx.ne.jp ・お名前/フリガナ/ご希望の日時/枚数/お電話番号をお願いいたします。折 り返しこちらよりご連絡を差し上げます。 ・ご予約は観劇日の前日まで随時受け付けます。 【七ツ寺共同スタジオ35周年記念企画】共通スタッフ 宣伝美術 / オクマタモツ Web制作 / ysht.org 広報協力 / 東海シアタープロジェクト プロデューサー / 二村利之 プロデューサー補 / 寂光根隅的父 制作 / 宮田公一 ■プロデューサーご挨拶 /「演出の重力」を求めて 私はかねて日本の小劇場演劇において、作・演出兼務の形態がほとんどであることに疑問を抱いていた。そこではテキスト批評と作・演出との関係の相対化が機能しないからだ。 今回の周年記念企画、3人の演出家による連続公演にはこの形態にクサビを撃ち込む意図があり、私が選んだ演出家は少なくとも演出する主体は何か(誰か)という演劇を成立させるための根底的な問いを問い続けている人たちである。テキストに対する鋭い批評行為、俳優とのきびしい共同作業を通して、その長い問いのレールの先に何が見えてくるのか、共に関わっていきたい。そのことはまた私流の言葉で言えば「演出の重力」を求める過程に他ならないと思っている。 二村利之 ******************** 『今日は私の誕生日』 プレイベントのお知らせ 08年2月14~18日の七ツ寺共同スタジオ35周年記念企画『今日は私の誕生日』公演に先立って、今月27日(木)にプレイベントが開催されます。 カントル作品のビデオ上映、ポーランド文化のお話にポーランドのお酒と料理つきの超お得な内容となっています。これで1,000円は破格です、是非御来場下さいませ! ---------------------- 七ツ寺共同スタジオ35周年記念企画 七ツ寺企画+双身機関『今日は私の誕生日』(原案:タデウシュ・カントル、演出:寂光根隅的父) プレイベント交流会 「演劇で行く!ポーランドの歩き方―日本ポーランド国交回復50周年記念―」 日時:12月27日(木)19:00~ 会場:七ツ寺共同スタジオ 入場料 : 1,000円(申込先着50名)※1ドリンク、軽食つき 内容 ・タデウシュ・カントル演出『ヴィエロポーレ!ヴィエロポーレ!』ビデオ上映 ・ポーランドの歴史・文化についてのお話 講師: 関口時正(東京外国語大学総合文化講座(ポーランド文化論)教授) 聞き手:寂光根隅的父(双身機関・演出家) 「遠くて近い国」から「近くて近い国へ」 日本とポーランドは歴史的文化的に深い友好関係にありますが、一般の日本人はあまりポーランドのことを詳しくは知らないような気がします。 例えば― ・ポーランドの人は1日4食ご飯を食べる ・3時には日が暮れるため、ポーランド人は7時から3時まで休まずに働く ・キュリー婦人はポーランドの人だった ・ポーランドには日本美術技術センターがある などなど。 2月の演劇公演の準備をしているうちに、私たちはこの国の歴史や文化、自然や食べ物にとても興味を持つようになりました。 あまり難しいことは考えず、美味しいお酒や料理と一緒に、お話を聞いてみませんか? |
スタッフ | 原案 / タデウシュ・カントル(ポーランド、画家・彫刻家・演出家) 音楽 / 新田誠(Triangle 2nd) 美術 / 水谷イズル 照明 / アイカワマサアキ 音響 / 大谷真央(愛知淑徳大学演劇研究会「月とカニ」) 衣裳 / 木場絵理香 演出助手 / 小川麻美 舞台監督 / 柴田頼克(TeamShotWorks) 制作 / 水谷希恵(TeamShotWorks) 主催 / 七ツ寺企画・双身機関 |
チケット取扱い
この公演に携わっているメンバー3
'90年3月、カントルと劇団クリコット2の最後の来日公演、『くたばれ芸術家』『私は二度と帰らない』の2本には衝撃を受けた。それらはその少し前に読んだイエジー・グロトフスキーの「実験演劇論」と合わせ、ポーランド演劇を深く私に刻印した。勿論有名な『死の教室』も凄...
もっと読む