うさぎストライプと20歳の国 公演情報 うさぎストライプと20歳の国」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
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  • 満足度★★★★★

    それぞれの
    持ち味、「らしさ」が融合して、いい作品に昇華していた。20歳の国が得意とするカラオケ場面も好きだ。それぞれの団体が、今後この経験をどのように見せてくれるのか楽しみになった。個人的にはやっぱり湯口さんから目が離せなかった。

  • 満足度★★★

    春風舎とベストマッチ
    春風舎の黒光りするような床板は確かに教室を思い出します。

    ネタバレBOX

    「Don't Be a Strenger」は少し息苦しくなる位、作品全体に甘くほろ苦い青春のきらめきが充満していて作家の力を感じた。バックに流れる青春ソングやフラッシュバックのシーンなどはいかにも、という感があるが最後まで熱量が冷めないところが評価できる。

    「学級崩壊」は前者と比べると抽象的な作品で分かりにくい。昨年の初見時は新鮮な印象を受けたが今回も突飛な演出で大池氏の心境やいかに、と思い彼女のことを検索した。すると、以前のインタビューで「人間が内側に持っているぐちゃぐちゃしたもの、湿っぽいものをポップに舞台に上げたい」という趣旨のことを話していた。
    その言を受けてこの作品に照らしてみると、確かにその通りを形にしているようにも思える。ただ私にはその思いが今イチ伝わってこなかった。紙ボールの投げ合いはコミュニケーションの表現とは思ったが、眼前で起こっている状況を表す記号のように少し機械的で平坦な印象を与えててしまうのではないか、という気もする。(決して役者の感情表現が希薄だったわけではない。井上みなみなどはむしろ表情の変化を楽しませてくれた。)大池氏の演出方法が自分に合わなかっただけかもしれないがまだ答えは出すまい。
  • 満足度★★★★

    みたあと
    とても幸せな気持ちになりました。両方の劇団さんのこれからがとても楽しみです。

  • 満足度★★★★★

    青春を乗り越える
    二つの青春の話は、どちらも胸をガンガン殴られるような痛みの伴うお芝居で全然スカッとしないのはきっとめちゃくちゃ共感してるから。観劇後にめちゃくちゃ息苦しいのも物語に飲み込まれてるから。

    ネタバレBOX

    『Don’t Be a Stranger!』初めて20歳の国観た。上手い。こういうの見たいでしょって見せつけられた。物語をベタにポップに、でも丁寧に描く。有限な学生生活のかけがえのなさを真っ直ぐ物語に出来るってスゴイ。普通なら、ありふれていて飽きてしまいそうなのに上手いなぁ。うまくいかない事も含め青春。自分の学生時代思い出し泣きそう。冒頭のカラオケも好きだし、両手グー出して『イェイツ』も好きだし、『部活やめるのと死ぬのって同じかな』って台詞は良い台詞だなー。狭いコミュニティが自分達の中で絶対なかんじ、でもそれがかけがえがない感じが良いなと思う。

    『学級崩壊』。観劇後、後ろ向きな印象受けた人はリア充だ!って位救いは少ない。でも青春時代への別れだと捉えるとスッと落ちる。キラキラした時代を経てポッカリ空いた日常を生きる人の市位は切実でそれでも生きていくんだって気持ちにグッとくる。演出にもマッチした大人な作品。

    紙のつぶては言葉なのかなって思った。いつも、役者の身体に負荷を掛けて心情を表しているように見える演出だけど、今回、全般通して紙つぶてを投げていたのは、人に言葉を投げてキャッチ出来るものばかりじゃなくて、むしろ一方的に投げられた言葉は痛いんだなって思う。
    青春がかけがえないものなんて、押し付けで、残りの圧倒的な長い時間を平凡に生きていくこと、相手に求める事と相手が求めることが違うこと、それでもつながっていたいこと。大事な思いがたくさん詰まってて、青春を葬る感じもした。

  • 満足度★★★★

    Don’t Be a Stranger!
    「Don't be a stranger」がとても心に響きました。
    心の揺れや分からなさどうしようもなさ、繊細さや鈍感さ。
    観終わって、なんだかヒリヒリして、ため息が出てしまうような作品でした。

    石川彰子さん、湯口光穂さんが特に印象に残っています。

  • 満足度★★★★

    対極的な2作
    20歳の国『Don’t Be a Stranger ! 』、うさぎストライプ『学級崩壊』の二本立て。対極的な2作の青春群像劇。同じキャストで全く違う作品を上演するのが非常に面白い。演じる側はさぞ大変だったろうというぐらい雰囲気の違う2作だった。

    ネタバレBOX

    20歳の国『Don’t Be a Stranger ! 』。真っ直ぐな青春群像劇。なんか、少年、少女向けマンガでも見ているかのような甘く切ないストーリで、ちょっとリアリティがないというか嘘くさい感じがしないでもない。男子校出身の自分にはリアルが良く分からないが。。。

    うさぎストライプ『学級崩壊』。寓意の多い作品でダークな雰囲気をまとっていた。バックグラウンドの世界観が最後まではっきりと説明されていない中で、紙丸めて投げまくられるのが、ちょっとついていけなくて残念。セリフ回しは結構好きだった。

    両作品とも斉藤マッチュが凄い存在感で際立っていた。ともに作中でも特異な存在なのだが、違和感がなく世界に溶け込んでるのが良かった。あと、井上みなみも印象的。どちらも可愛いくて儚げな雰囲気と笑顔がいい。
  • 満足度★★★★

    良い時間でした。
    20歳の国の「Don't Be a Stranger!」。とにかく分かりやすくて楽しい。ド直球青春。ケツメイシの「さくら」が流れる中、高校時代のいろんな瞬間が切り取られていく演出が印象的だった。これはきっとあの瞬間だな、みたいなことを考えながら、懐かしいな~、と。座り方がふわっとしていてまるで舞い散る桜みたい。うわぁぁ懐かしい!ってなるような曲がたくさんでした。

    うさぎストライプの「学級崩壊」。ノートやらをやぶって丸めて投げまくる演出のインパクト!普段「会話はキャッチボールです」とか言われてもコミュニケーションて目に見えない。でも、投げる紙で各々の思いが可視化されて、投げ方や投げる量で、言葉の重みや熱が伝わってくるのが面白かった。あと、登場人物の語りの熱量も凄い。舞台全体は抽象的な感じ。だけど、苦い。不思議。

  • 満足度★★★★

    合わせ味噌
    組み合わせることでいい味がでてた。この会場がよく似合う。

  • 満足度★★★★

    青が散る
    面白い。130分。

    ネタバレBOX

    「Don't Be a Stranger!」(二十歳の国)
    安東(亀山浩史)…バスケ部に原とともに入るもサボりだす。小西と付き合うも納得いかず別れる。
    和田(水野拓)…あだ名・ベン。カラオケは嫌い。吉井への想いを秘める。
    小西(井上みなみ)…寂しがり性質。安東にふられる。木村と仲良しだったけど木村が妬まれた際に疎遠となる。隠れ巨乳。
    滝沢(斉藤マッチュ)…若干不良。卒業できなかった。カラオケが好き。
    木村(湯口光穂)…バンドやってるノブナガ君と付き合ってるという噂を広められ、ハブにされる。
    吉井(石川彰子)…ベンと仲良し。バレンタインに原に告るも逃げられ、ショックから登校拒否になる。
    原(竜史)…バスケ部主将。安東のことを気にかける。青春をバスケに捧げるも怪我をして気持ちの行き場がなくなる。
    歌ありダンスありのホロニガ話。話自体等身大で地味でもあるけど、胸に迫る感が上手い。メンタル的に成長できてない安東とかその安東に上手く接せられない原とか、地味でひょうきんでタフそうな吉井の失恋とか、人間関係に嫌気がさす木村とか、いいトコついてる。ヒネリがない分ストレートに響いてきた。タイトルも。

    「学級崩壊」(うさぎストライプ)
    亀山…医者?湯口と一晩ともしたけど、ふられた。
    水野…患者。たぶん容姿がくずれるような奇病にかかってる。
    井上…学生時代、若干ハブられてた。アイドル志望だけど、卒業後、風俗店に勤務。斉藤と動物園に行く。
    斉藤…医者? つまらん話をする湯口が理想と語る。
    湯口…斉藤の彼女。亀山をふって、斉藤とも別れる。
    石川…水野の妻。水野のいじわるな要望にも応えつづける。
    竜史…作家死亡?学生時代はイケてた。余命短い。井上に思いをよせる。

    いないかもしれない(動)と同じようなスタイル。独白とパフォーマンスの構成。ノート千切って投げ合ってって演出に、人生の乱雑な楽しさと寂しさが垣間見える。くしゃくしゃになった気持ちのぶつけ合いというのか。

    バックグラウンドをちょっとだけ見せる独白スタイルは好みだけど、骨子が見えにくいかなと思う。もうちょい鋭く浮き彫りした形で提示してほしかった。
    スクワット演出はなにげに好き。井上が斉藤の紙くずをハシハシ払うのがかわいい。
  • 満足度★★★★

    あー。
    「20歳の国」
    色々と思い出しちゃいましたねえ高校の頃のことを(笑)

    お話的にはなにか特別ということもない高校生活のお話でしたが
    いろんなシーンの見せ方、演出は好きでした。
    カラオケと被るところは台詞が聞こえづらくなってたのはちょっともったいなかったかな。


    「うさぎストライプ」
    正直あまり「青春」は感じなかったですが、
    病気のことなどもっと掘り下げた長編で観てみたい内容でした。

    紙くずの投げ合い・撒き散らしの演出は面白かったですが、
    その他の身体を使いながらの台詞の演出は、
    (以前にこちらで観たことがあったからかもしれませんが)
    それで見せるよりも、それを踏まえた上での台詞のみでどうなるか観てみたかったです。

  • 満足度★★★

    20歳の国作品に感動!
    20歳の国『Don’t Be a Stranger!』が素晴らしかった。
    ある印象深いやり取りで劇が閉じられ、その瞬間、タイトルの持つ意味がじんわり心に沁み入ってくる好編。
    生徒たちがJ-POPナンバーの独唱で心象を表現したり、ヒップホップ風のダンスが挿し込まれたり、LINE上の噂話が校内の恋愛模様を左右したり、劇は現代的な要素に満ち、一見するとスマホ世代のチャラい男女を描いた軽薄な学園青春モノにも思えるが、それらに惑わされず話の核心部分だけを注視するなら、本作はオーソドックスな甘酸っぱい青春譚と言え、そこのところが旧世代のオッサン客の感動のツボをブレなく射抜いた。

    また、内容だけでなく、見せ方の巧みさにも感心。
    話の断片をリフレインも交えながら時系列にとらわれずに並べていく作劇法は当今の国内演劇の流行りであり、試みている演劇人はあまたいるが、竜史さんほどこの方法を活用できている作・演出家を他に知らない。

    なお、タイトルの意味については、竜史さんが当日パンフの口上でとても腑に落ちる説明をしてくれていて、英語にはこんな素敵な言い回しがあるのかと目からウロコでした。

    ネタバレBOX

    「ズバリ聞きます。●●君(さん)と付き合ってますかっ!」
    ある男生徒が猪木口調でいろんな男女にそう尋ねる天丼ギャグがツボでした。
    でも、この天丼が笑いを生んでいったん場の空気をゆるめるからこそ、これを受けた某女生徒のハッとするような一言がパンチ力を増すわけで、ここにも竜史さんの作劇の巧さを感じました。
    本作最後のセリフとして女生徒が発するこの言葉はなんてことない普通の言葉なのに、その短い文句には某男生徒への熱い思いが込められていて、聞いた瞬間、あやうく嗚咽しそうになりました。
  • 満足度★★★★

    うさぎ年の国20条
    うさぎストライプ十分面白い。ちょっとネジはずれちゃってる感がよいです。

  • 満足度★★★★

    萌えいずる頃
    Don’t Be a Stranger! 20歳の国
     思春期の揺れを上手く表現している。殊にいざという時に見せるためらい表現は、秀逸。

    学級崩壊 うさぎストライプ
     個々の身体表現というよりは、マスゲームのように機能化・記号化した身体表現を感じさせ、好き嫌いが分かれそうだが、崩壊という事象の抽象的な形は描いて見せた。

  • 満足度★★★★

    ベクトル、力、触媒
    二つの演目が上手く噛み合っていました。

    ネタバレBOX

    20歳の国 『Don’t Be a Stranger!』(作・演出:竜史)の高校時代の恋愛や友だち関係を描いた話から始まって、休憩を挟んで同じ役者さんたちがそのまま少し大人になったように私服姿になって、でも前半とは関係なく、うさぎストライプ 『学級崩壊』(作・演出:大池容子)へと続き、若年性アルツハイマー病のような病気か薬物で人間崩壊を起こす人やエイズが発症して自暴自棄になって周囲を巻き込んで人間崩壊を起こさせる人などを中心とした話となりました。

    前半で人間関係が具体的に描かれたことがあってか、後半も、壁を押すパフォーマンスや人を持ち上げて移動させるいつもの力技パフォーマンスはありましたが、それぞれに個性が与えられていたように感じられ良かったと思いました。

    前半の、ベクトルと力の大きさが上手く吊り合わない二人の関係の描き方は素敵でした。卒業できなかった滝沢の、たまに登校したときの触媒のような働きは貴重でした。君子の交わりは淡きこと水の如し的な男女の友情もあったなと思い出したりしました。

    後半の、丸めた紙のキャッチボール、皆さんがあまりも上手なのには驚きました。
  • 満足度★★★

    個性のあった、ふたつのおはなし
    20歳の国は、歌、ダンスを織り交ぜた、エンターテイメント風芝居で、竜史さんのやりたかった、高校性の真実な世界がリアルに感じた、60分に対し、うさぎストライプは、いつものポップな演劇に、紙を丸めて投げるという表現さがよかった、60分。個性のあった、130分でした。

  • 満足度★★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    うさぎストライプ【学級崩壊】と20歳の国【Dont Be a Stranger !】
    の60分二本立てを観劇。

    青春時代を回顧するという話で、20歳の国【Dont Be a Stranger !】は高校時代の部活や恋人との関係を描いていて、作家がまだ若いからか、それ程時代性を感じる事もなく、青春の甘さと苦さをすごく身近に感じられる程、若い瞬間を感じる事が出来る作品だ。世代によっては感じ方は違うかもしれないが、誰もが若い頃の震える感覚を思い出させてくれるのは間違いない。
    だが話の構成が後半に向かっていくに従って、誰もが知っている安っぽいドラマの展開を真似ているだけというお粗末さには残念だ。
    でもそれを除けば、若者の初々しさと作品の新鮮さが見事に合致しているのが見逃せない。


    うさぎストライプ【学級崩壊】は青年時代の話しで、生きることに行き詰っている若者達を描いている。だがその若者達は決して苛立っている訳ではなく、うちに秘めてしまっているので、こちらが苛立ってしまうほどだ。
    そしてその行き詰りは未来永劫続くのではないか?と思ってしまうほど重いのである。その重さや行き詰りを台詞は勿論の事、身体表現や物を使って描いていくのだが、どうにも的を得てない感じがして、さっぱり分からないのである。そのバランスの悪さを評価するかは否かは感性なのかもしれないが、
    この劇団に関してはそれ以前の問題だと思う。前作に続いて同じ事を感じたのは確かである。


  • 満足度★★★★

    湯口光穂さんに尽きるかな
    彼女は、自分にとっての小劇場界のミューズ。コメディエンヌとしてドンピシャの笑いをいつも提供してくれるし情感のこもった演技はとても丁寧で共感を覚える。
    出演される劇団のチョイスも自分の観劇嗜好とよくマッチしているので、結果彼女をいつも追いかけている形になる。「ぬいぐるみハンター」「桃尻犬」と怒涛の出演ラッシュが今後続くので嬉しい限り。

    他にも井上さん、石川さん等cuteで存在感の在る役者さんばかり。


    「Don’t Be ー」: 『保健体育』より毒は抑えているが、とにかく楽しくて元気を沢山もらえます!!!


    青春演劇2本立て。

    ネタバレBOX

    『Don’t Be a Stranger!』 ☆4.3
    :20歳の国の世界観をちょっと駆け足ではあるけれど楽しめる約60分。

    『学級崩壊』
    :個人的体調の問題により、集中できなかったので、こちらは無星。

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