演劇

第二十八番公演

『OUF!』 【復路ツアー】

実演鑑賞

劇団どくんご

井の頭公園西園・ジブリ美術館裏(東京都)

他劇場あり:

2014/09/05 (金) ~ 2014/09/14 (日) 公演終了

上演時間:

公式サイト: http://www.dokungo.com/

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
  【「劇団どくんご」とは?】
 1983年に埼玉の学生劇団として結成され、88年から野外テントでの旅公演を開始しました。したがって結成31年、野外テント劇団としてもすでに四半世紀以上の歴史があります。
 劇場テントを含むすべての機材(と7名のツアー・メンバー)をトラック2台・バン1台の計...

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公演詳細

期間 2014/09/05 (金) ~ 2014/09/14 (日)
劇場 井の頭公園西園・ジブリ美術館裏
出演 2B、根本コースケ、高田百合絵、ちゃあくん、石田みや、五月うか、どいの
脚本
演出 どいの
料金(1枚あたり)
【発売日】
公式/劇場サイト

http://www.dokungo.com/

※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。
タイムテーブル
説明   【「劇団どくんご」とは?】
 1983年に埼玉の学生劇団として結成され、88年から野外テントでの旅公演を開始しました。したがって結成31年、野外テント劇団としてもすでに四半世紀以上の歴史があります。
 劇場テントを含むすべての機材(と7名のツアー・メンバー)をトラック2台・バン1台の計3台の車に満載し、全国約40ヶ所の公演地を約7ヶ月かけて回ります。公演地は、公共の公園だったり、神社やお寺だったり、私有の空き地だったり、大学構内だったり、さまざまです。
 公演地に到着すると、公演会場となる約10メートル四方の劇場テントを、劇団員たちが丸一日かけて設営し、1日〜3日間(東京のみ10日間)の公演をおこない、また丸一日かけて劇団員が自らの手でテントを撤去して、次の公演地へと旅立っていきます。
 こうした旅公演を、88年から05年まで、3〜4年おきに敢行していましたが、09年、拠点を鹿児島県出水市の高原地帯にある牧場跡地へと変更し、劇団ごと埼玉から移住しました。以後、旅公演は「毎年」となり、したがって現在は、4月末、新拠点に近い出水市街地での御披露目的な初上演を皮切りに、5月以降、徐々に日本列島を北上しながら各地で公演、夏の一番暑い時期には北海道数ヶ所を回り、お盆を過ぎたあたりから今度は徐々に列島を南下、11月下旬に鹿児島市でツアー全体の千秋楽公演を終えると、劇団はふたたび出水の“山岳ベース”へ戻って冬の間じゅう翌年の演目を作る稽古の日々、春になるとまた山を下りてツアー開始……というサイクルを繰り返しています。

  【どんな芝居なの?】
 当然それは観ていただくのが一番ですが、観てハマった人は必ず周囲の友人知人にもオススメしまくる布教活動に邁進したくなるような内容であるにも関わらず、一体どうやって内容を説明すればいいのかとこれまた必ず途方に暮れてしまうという、宣伝担当泣かせの劇団です。
 制作スタッフはこの数年、「アングラなのに暗くない、前衛なのに面白い」とか、「志す者は多いが実現する者は極めて稀な“前衛エンタテインメント”」とか、「脱力前衛演劇」とかのキャッチコピーを捻り出して頑張ってきました。観た人は、その“手作り感”に驚かされることも多いようです。「小掛かりなスペクタクル!」という感想には、上手いことを云うもんだと唸りました。
 単に似た作風のものさえ少なくとも演劇のジャンルでは思いつきませんが、他のジャンルなら、あえて云えばかつて一世を風靡したバンド「たま」に似ているかもしれません。「たま」がバンドじゃなくてもし劇団だったらきっとこんな感じ、とは云えなくもないような気がします。解散して久しい「たま」にも今も根強いファンがおり、時折遭遇しますが、そういう人たちに「どくんご」を観せて満足してもらえなかったことは一度もない、というのは確かです。
 ともかく間違いなく“前衛”ではあり、ひたすらシュールでワケが分かりませんが、なぜか大いに笑えます。
 まず、ストーリーがない。テーマも(たぶん)ない。1、2分からせいぜい10分ぐらいの短い“出しもの”が目まぐるしく次々と上演され、それらは相互に(たぶん)何の関係もなく、したがってできるだけ早い段階で「ストーリーを追う」ような観かたをあきらめないと、迷宮に迷い込んで置き去りにされてしまいます。目の前で次々と起きるさまざまの“出来事”の一つ一つはそれぞれ充分に面白いはずなので、まずは深く考えずにそれらをただ楽しむことを推奨いたします。ストーリーもテーマもない、といっても何となく全体的に雰囲気的な統一感はあり、また個々のシーン、あるいは全体について、いろいろと“深読み”したくなってくる人も多いと思いますが、それはご自由に。
 また、多少“ネタバレ”になるかもしれませんが、劇場テントは最初のうちこそ申し訳程度に(?)たくさんの薄い幕などで覆われているものの、芝居が進むにつれてそれらは順次取り外され、上演半ばあたりには客席から舞台を挟んだ外の風景はほとんど丸見えになってしまいます。公演地によって、当然その“背景”は変わってきます。ごく普通の住宅地であることもあれば、森の中だったり、人がわんさか歩いている繁華街だったりします。“夜のシジマ”の中でおこなわれる芝居もオツなものですが、舞台のすぐ後ろを無関係な通行人が横切るような公演地には「どくんご」ならではの楽しみがあります。舞台のすぐ向こうに犬を散歩させている通行人がいて、その時たまたま役者が急に大きな声を出し、犬がビックリして舞台に向けて吠えてくる、といったハプニングもたまに起きますが、「どくんご」の舞台はそのくらいのことではビクともしません。普通の芝居ならそこで「芝居が壊れてしまう」かもしれませんが、もともとストーリーも何もない「どくんご」の芝居では平気なのです。むしろそうしたハプニングも芝居の中にすべて取り込まれてしまいます。まあ、ハプニングはあくまでハプニングで、偶然ですし、そういう「どくんご」ならではの“醍醐味”にも出会えるかどうかは運次第ですが。

  【「現存する唯一の“旅するテント芝居”」って本当?】
 サーカス小屋や見せ物小屋のような、あるいは「ハーメルンの笛吹き」のような、“旅芸人一座”ふうのテント演劇。
 そもそもそういう演劇形態は、1970年前後に、かの有名な唐十郎や寺山修司といった人たちが始めたものです。もちろん、演劇公演に手頃な施設がまったくないに等しかったもっと昔(前近代?)には「自身の手で設営したり撤去したりしながら芝居小屋ごと巡業する」のがむしろ普通だったのかもしれません(唐や寺山もそういう“前近代”的な芝居のあり方を意識的に追求したのでしょうし)。
 80年代以降もそうした“旅するテント芝居”の系譜は連綿と続き、世間に流通している教科書的な“演劇史”の記述とは相反して、80年代の10年間は、「風の旅団」をはじめとするいくつもの“アングラ劇団”が盛んに全国を旅公演し、70年前後の数年間に匹敵する“旅するテント芝居”の第二次ムーブメントと云ってもよい状況でさえありました。そもそも「どくんご」自体がそのような熱気の中で誕生したものです。
 ところが90年代に入るあたりから、それら「どくんご」の“先輩”劇団たちの活動は失速し、次々と解散したり、“旅公演”をやめたりして、他にもう一つだけ持続していた劇団が結果的に最後となる旅公演をおこなった03年以降は、まさに唯一の“旅するテント劇団”になってしまいました。
 現在も全国各地に、それぞれの拠点都市でのみ、あるいはせいぜいプラス1、2ヶ所程度の小規模な“旅公演”をたまにおこなうテント劇団が散在し、また、テント形式ではない野外演劇の旅劇団は他に一つ存在しますが、全国何十ヶ所もの本格的な旅公演を(しかも毎年)敢行し続けているテント劇団は「どくんご」だけ、ということになります。
 その意味でも、とても貴重な劇団です。

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 というわけで、観るしかないっ!
その他注意事項
スタッフ

[情報提供] 2014/03/18 22:16 by 角田

[最終更新] 2014/11/18 14:11 by 平埜

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チケット取扱い

この公演に携わっているメンバー3

角田

角田(382)

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平埜

平埜(6)

役者・俳優 演出 制作

福岡どくんご上演実行委員会に参加しております。 福岡...

モモジ

モモジ(0)

役者・俳優 脚本 演出

7日と9日、大好きなどくんごにゲスト出演いたします。

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