ひまわりの見た夢 公演情報 ひまわりの見た夢」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    二度目です。
    みるたびに、感じること、目に入ることが変化します。
    みて、みた人がそれぞれ感じてほしいです。

    必見!再演楽しみにしています

  • 満足度★★★★★

    初日公演
    本公演中、なんとかもう一度行きたいです。
    再演楽しみにしております

  • 我々は、キテレツな「愛」を持っているのかもしれない

    日本の刑事司法の「盲点」をつつく舞台だ。

    加藤明日香〈絵川杏奈〉は「お兄ちゃん」にある日、殺された。当然、「遺された家族」をメインに、その苦悩、葛藤をシリアスに組み立てる作品を期待していた。

    ところが、「センチメンタリズム」目的で劇場空間へ集結した人々を『雀組ホエールズ』は自ら裏切ってしまった。

    なぜか。
    「死亡」した(メディアが報道合戦した客観的な事実である)明日香が邸宅のリビングに呪縛霊かのごとく「いる」からである。幽霊・明日香とでも呼ぼうか。
    これは奇妙な現象だ。

    映画『ゴースト/ニューヨークの幻』(1990年)が全米公開された際、観客はポップ・コーンを片手にモヤモヤしていた。「幽霊役の俳優が同じ映像に収まってるのは誠にクレイジーだぜ」
    彼らがジャンボ機に乗って下北沢にやってきたらどうなるか。
    きっと、舞台『ひまわりの見た夢』を観劇した米国人は 〈?〉のガスが大量充満。3.4分もすれば暴発してしまったことだろう。


    幽霊・明日香は家族のシャツの襟を掴んだりもする。それは「心の叫び」であって、「遺された家族」の身体は動じない。「心」が昇天することのない「ファンタジア」だからこそ、次の単語を演劇辞書に掲載したのであった。

    「死後和解」である。

    ネタバレBOX

    坂本浩之は『週間ポスト』記者を有意義に演じていたように思う。
    「第四権力」たる報道機関ではなく、むしろ「愛した人」だからこその直球。周囲が恥ずかしくなる台詞の放ち方である。絶妙な空気。


    テーブルを強打しながら連呼する、絵川。「なんでたよ!なんでだよ!なんでだよ!なんでだよ!」が響く。「会話劇の妨害」だったことは確実である。しかし、この「奪われた未来」一点だけでも、彼女を主演にしなければならない説得力だ。


    大和田悠太は『劇団ヨロタミ』の常連である。病が進行する青年の「光と影」をハートフルに好演したのが2013年9月本公演『兄弟ノート』であった。
    彼は優等生的笑顔を得意とする。その彼が頬を赤らめ、身体エネルギーを開放していくシーンは、観客からすれば「なぜ、君が…」である。
    『ひまわりの見た夢』の脚本とマッチングした俳優だ。




    12年前から あの日に向かい針が回る。12年後からは 明日へ向かい針が回る。
    「遺された家族」は時計盤がストップしたまま。「ひまわり」のように満開の花びらを咲かせる日は遠く来ない。


    チャイム音らしき音響は「過去と現在の往来」を困難にした。前半においても、「あれ、これ12年前?12年後の?」を混同させるべきだったのである。

    勉が受験を語るシーンは 「真の更生とは何なのか」を問題提起している。


    日本の刑事司法下、加害者が家族とふたたび暮らす状況は夢想に過ぎない。まず ありえない。「死後和解」も そうだ。リアルな話ではない。

    「吉田調書」にも通じる 真実は何だろう。やはり「ニュース番組のテロップより、半径50メートルの生活」である。これが『ひまわりの見た夢』を流れる「時計の針」だ。
  • 満足度★★★★★

    充実の
    誰でも知っているあの事件が題材でした。
    随所に笑いもあり、飽きずにグイグイ引っ張られる感じで終盤まで。
    その辺からジワリと泣かされます。
    あの事件自体が衝撃的だったので、こういう形のお芝居になるのがすごいなって思いました。
    あっちゃん役の女優さんが、すごくかわいい。
    観に行って良かった。
    充実の時間をいただきました。

    ネタバレBOX

    次回公演予告。
    雰囲気ぶち壊しになるから見ない方が良いですよ・・・の言葉通り。(笑)
    まさかの、女性下着への生着替え。
    ぶち壊し・・・とはちょっと違い。
    あの、重ーいまま、帰るのもなーって感じで。
    なかなか、よろしいと思います。

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