叙情的な一夜
住宅街に建つ小規模な教会で、あがた森魚さんの歌と緒川たまきさんの朗読で稲垣足穂の世界を味わう、文学的な雰囲気のコンサートでした。「天野天街presents」と冠が付いていますが、天野さんが構成や演出をしたというわけではない模様でした。
星が登場するテクストが多く使われていて、教会の高い天井の空間と相まって澄んだ空気感が漂っていました。前半は音響バランスも悪く、硬さが感じられましたが、次第に良い雰囲気になって来て、終盤はノリの良い曲が続き、盛り上がりました。緒川たまきさんの少年っぷりが素敵でした。
この公演が登録されていたので、「観てきた!」に書き込みましたが、特に演劇的な表現を用いていない、普通のコンサートの形式だったので、満足度の評価は控えておきます。