満足度★★★★
笑顔だけは、ホンモノだ
女子レスラーの宿命は大相撲でいうところの同部屋対決である。
新人レスラーなら、場外バトルから観客を守る誘導員になるし、ゴングの汚れを取る清掃員にもなる。
つまり、ロープを行き来し怪我を負った後、さらなる仕事が待っているのだ。この「残業」を思えば判定待ちまで体力を消耗する選択はない。
ジャガー横田選手が「アイドル・レスラー」だった過去を覚えているファンも少数だろう。どんなに身体に怪我を負っても、女性であることを忘れ、観客が応援する限りラリーアタックする姿は羨望の眼差しである。
もちろん、それは、半身不随に陥るリスクと向き合う職業だ。新宿FACEで女子プロレスを観戦すると、前列には車椅子の元女子レスラーがぼーっと虚脱感を放出していた。会話すらままならない身体状況であった。
『パイロキネシス』は、「プロレス妄想癖」が特技のアイドルみるく・るみ(野崎万葉)の物語だ。
芸能界やインターネットの「当たり前」を暴く脚本と攻撃的な転換には かなり惹かれた。
満足度★★★★
いい勝負でした。
劇中に出てきたマスクやテーマ曲がどのレスラーのか全部わかるプロレスオタとしては(笑)
もっとプロレスネタ仕込んでもよかったのにーなんて思ってしまいましたが、
なかなか面白かったです。
満足度★★★★★
芸能界を斜めから見る
生き馬の目を抜く芸能界を斜めから見る面白い作品。
本当に斜めに見るステージ作りが斬新でした。
作品からにじみ出るアイドル論にもナルホド。