むさ苦しく、湿気が充満したコント
「ベルリンの壁」…。スプレーで付着させた その「落書き」に対し不快感を抱く方は少数でしょう。「一体どこの若者だよ!」などとドイツ市民が怒ることは ありませんでした。
逆に、商店ガレージが「落書き」だらけだとすれば、消費意欲が減退します。
今回は美術セットが そうした「落書き」で占有されており、観客は どういった反応を示したのでしょうか?まあ、それは観客一人ひとり次第だった、ともいえますね。
柏進、鈴木省吾、マンボウやしろ さんがタッグを組んだ二0周年企画ですが、私は【コントに近い形式】だと思いました。
もちろん、細かい台詞は あります。
しかし、のりしろに該当する【プリント用紙】が確保されていたので、役者が 【自由に記せる】そういった柔軟度も ありました。
終演後、柏さんは「今回は時間が長かった」とおっしゃっていました。上演時間が いわば役者さんの【テンション】次第で左右するわけですから、新たな展開も欲しいなと感じつつ、【そこで生まれる演劇】を目撃できましたね。