それは秘密です。 公演情報 それは秘密です。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-20件 / 20件中
  • 満足度★★★★

    チャリTの味だ~
    自衛隊の話に始まって、時事をシニカルに描く。やっぱり面白かった。

  • 20140726
    (^・ェ・^)

  • 満足度★★★

    熟れている
    軽いテイストから入って終盤どっと社会派になる重い内容。話の運び方が上手い。最近の社会問題を巧みに引き込んで提示してくる。いつの間にかどっと重くなっていく上手さがあった。熟れている。

    ネタバレBOX

    ただ、笑いのポイントが少し合わないし、物語の流れも若干遅く感じた。この感覚は、自分と世代の近い男性劇作家に感じる独特のものかも。何故か微妙に合わないな、と感じると大体世代が近い方が多い。不思議だ。世代のテンポなのかな。
  • 満足度★★★★★

    イマの日本の限りなく近似値的な仮想現実
    流暢な語り口で観る者をぐいぐい引き込むユーモラスでなおかつサスペンスも加わった前半と、十分にあり得る事態による緊張感たっぷりな後半(いや、前半だって十分に「あるかも知れないな」な感覚があってコワいんだが)の対比が鮮やか。
    巧みな幕の引き方も含めて描かれる限りなく今の日本の近似値的な「仮想現実」が強烈な印象を残す。
    なお、前半にちりばめられた世代限定の小ネタ、全部拾えたんじゃないかな? やはり世代限定な客出し曲にもワロタし。

  • 満足度★★★

    無駄な枝葉が目立つ
    私も多くの方と同様に直球すぎる印象を受けましたが、総理の腹痛をいじったりと、政治諷刺劇として皮相的に過ぎた前作『ニッポンヲトリモロス』よりは本作のほうがずっとマシ。

    前作の観てきたコメントで私は
    「本当にヤバい現政権を安易にお笑い草にしてはいけない。笑うことは許すことにつながるからだ」
    といった主旨のことを述べたが、本作は現政権の上っ面をいじるのでなく、深部の急所にまで斬り込んでいて、現政権のおぞましさ、老獪さを抉出。
    結果、時間を追うごとに笑いは薄くなっていくが、洒落にならない現政権を無理くり笑い草にし、笑えるものへと矮小化するよりはずっといいだろう。

    笑いがほぼない最終盤は現政権が呼び寄せかねないゾッとする未来の写し絵にも見え、この場面を現政権の人間が見たらどう思うのかと想像。
    情況に一石を投じないことには諷刺劇なんぞやる意味がない以上、本作はいっそのことyou tubeほかの動画投稿サイトに無償でアップし、現政権の人間が実際に視聴できるようにしてはいかがだろうか?

    そして、政権関係者に少し頭を冷やさせてはいかがだろうか?

    私の観た回には作品のビデオ収録がなされていたが、無料公開して広く拡散させたほうが現状を変えようという諷刺劇の目的には適うはずだし、仮に記録用に撮っただけでも、得られた映像はネット上に広く流通させ、劇団の主張を政権関係者に、そして日本じゅうにあまねく知らしめるべきだろう。


    それはそれとして、本作には作劇のレベルで気になる点が。
    前作にも感じたことだが、余計な枝葉が多く、それがテンポを削いでいる。
    テンポはコメディの命なので、こういう枝葉は極力削るべきだろう。

    以下、不要だと思えたくだりを二点ほど、ネタバレに挙げておきます。

    ネタバレBOX

    ある女性の名前が「フジムラミキ」だというくだり。「キャンディーズのミキちゃんと同姓同名なんですけどね」とフォローが入るが、若い人には誰のことだか分かるまいし、笑いを生んでもいなかったので、ばっさり削るべきだろう。

    あるシーンで帝京高校の名前が出た際の、「とんねるずの出身校ね。ホラ、♪酒さえ入れば一気! 一気!♪って歌あったでしょ? あれ歌ってた2人組だよ」というセリフも不要。
    キャンディーズと違い、とんねるずなら若者にも馴染みがあろうし、ならば『一気!』を引き合いに出すまでもない。それどころか、その曲名を出したお陰で「『一気!』って何?」と、とんねるずは知っていても過去の歌手活動には疎い若者たちを混乱させかねない。


    こうした無駄なくだりは他にも多々。

    こういう枝葉が多いのは時間稼ぎのためかとも考えたが、これは穿ちすぎだろうか?
  • 満足度★★★★

    暑かったが行って良かった
    得意の社会派脚本に手練れのおふざけを交え、演劇ならではのファンタジーも盛り込まれてとっても面白かった!開演前の選曲は作・演出のチャリTさんと同世代だからか、私にはドンピシャで泣けた。あの頃は無知だった。

    ネタバレBOX

    死者を演じる俳優が舞台にいるのは演劇の醍醐味。一人ひとりの命や煩悩に敏感になれる。
    ベタなギャグも間やつっこみで最終的に笑えるようになっていて、さすがだなと思いました。
  • 満足度★★★

    初見
    なんとも評価しづらい舞台でした

    ネタバレBOX

    仕方ないのかもしれませんが、(役者による)説明部分が多かったのがちょっと観てて疲れました

    また、政治的な部分、これは劇団は社会に訴えたかったのか。それともそういう部分のないただの演劇だったのか。前者だとしたら、そういう部分をチラシなどで前面にだしておいてほしい。個人的には演劇で政治的なものは観たくないので。
  • 満足度★★★★

    ネタばれ
    前作は失敗作であったが、今作は何時もの見応えのあるチャリT企画であった。
    やっぱりこれだよねチャリT企画の魅力は。

    ネタバレBOX

    チャリT企画の【それは秘密です】を観劇。

    ある日突然、アラフォー芸人の小島圭が公安に連行される。
    逮捕の説明がないまま取り調べが始まるのだが、小島圭にとっては身の覚えのない事なので、終わりのない尋問が始まる。
    そして小島圭とコンビを組んでいる仲間たちも彼の逮捕に慌てふためき、原因を追求し始める。
    そしてそれを境に小島圭を小島健さんと勘違いして訪ねてくる主婦、ジャーナリストたちの出現によって、実は小島健は小島圭の弟であり、元自衛官であったのだが、自殺して今はいない。じゃ、何故自殺をしたのか?という事の真相を探っていくうちに、自衛隊後方支援活動の時にあった衝撃の事実にたどりついて行くのである。

    特定秘密保護法を題材にして、国家が世間に隠蔽していた事実を追求していくドラマである。反国家主義を掲げている訳ではなく、一市民が理由も分からずに逮捕され、釈放され、理由は何?それは秘密です!という国家の答えに釈然としなまま進む展開を市井の視点で描いていて、見終わって改めて、国が行った行為について言及したくなるような理想的な社会派ドラマであった。
    何時もながら見応えのある芝居を作る劇団である。
  • 満足度★★★★

    なるほど、「ふざけた社会派」か
    こういう作風に出会ったのは初めてかもしれない。私には新鮮で面白かった。

    ネタバレBOX

    登場人物が事の成り行きを観客に説明しながら物語は進む。理解しやすいがあまり説明されても、と思うことがあるが、この作品の場合、これで正解だったかな。

    前半、クスッと笑えるネタを交えながらユルユルと物語は進む。後半、というかラスト30分くらいで逮捕劇の真相が明かされる。前半のユルユル感から逆転し一気に_緊張感が走る。これは結構インパクトあったなあ。

    社会風刺劇だと、結構初めからそれと分かるようなものが多かったが、この作風は新鮮だった。(まあ、フライヤーの文句でそれとなくわかるといってしまえばそうなのだが。)

    初見なので前作までがどんな作風だったかわからないが、毎回これだと飽きられるだろう。
  • 満足度★★★★

    それは秘密です。
    タイトルと作品説明が気になっただけで、予定のなかった休日を利用しての観劇。社会風刺という意味では賛否両論あるようですが、役者さんは良かったし、話の展開はテンポよく分かり易く進んでいて見やすかったです。内容とは関係ないですが、これから行く方は劇場入ってすぐのとこが天井が低くなってるので、気をつけて下さい。私は開演直前に行って、最後列だったのですが頭ぶつけちゃいました。。

    ネタバレBOX

    開始してすぐにタイトルの秘密が秘密保護法のことなのはわかりました。
    警察での取り調べの場面も秘密保護法についての不透明な現状を揶揄しているのかなとも思いました。登場人物には、秘密をどうしても明らかにしたい人と、秘密をどこか他人事に思っている人がいます。私は観劇していて、秘密の在り方よりも秘密に対して二種類の人がいることがリアルに思えて印象に残りました。
  • 満足度★★★★

    面白かった。
    前半から後半にかけて話が転がる感じが最後まで飽きることなく物語に集中できました。

  • 満足度★★★★

    なるほと゜…
    前半のトホホなエピソードの積み重ねに笑っているうちに、後半のシビアな展開に引きずり込まれました。せせこましい日常と、国家絡みのの思惑が地続きだった衝撃。やばっ! 案外、今迫られてる選択って、後の歴史から見て分岐点になるんじゃない!?と思ったのでした。面白いお芝居だった!

  • 観ました
    久しぶりにコテコテの共産主義的な思想というか、笑わせてもらいました。

    ネタバレBOX

    今だに演劇界ってこんな左翼的な芝居やってるんですね。
    前半は風刺劇とほど遠い、あるあるとかの稚拙な笑いで面白くもなんともなかったが、ところが後半なって作者の思想信条が全面に出てきてからは、笑いをこらえずには観てられませんでした。
    もうね、なにがおかしいかって、作者の一方的な主義主張を役者たちが大真面目に演じてること。
    期待を裏切らない展開。
    稽古のダメ出しとかどんなんだったんだろう。想像しただけで笑えてくる。
    この芝居をきっかけに、いつか、この暗黒社会日本から、戦争のない、みんなが平等で無償の愛を受けられるようなユートピアな社会が実現するといいなって思いました。

    肝心な特定秘密保護法についてですが、問題提起にもなってなかったのが残念。
  • 満足度★★★★★

    素晴らしい!
    怖いなと思いました。

    ネタバレBOX

    前半コミカル、後半シリアス、最高でした。

    最初は、売れないお笑いトリオTKFの一人圭が逮捕されてからの様子を、TKFの関係者が時系列的に説明しながら進行し、淡々とし過ぎるかなと心配になるくらいの展開でしたが、それでもお笑い的には劇団ひとりが泣き出すコントのようなものが散りばめられていて、只々笑って見ていました。

    外堀は埋められていました。秘密保護法です。政府に都合の悪いことは何でも秘密にして国民には知らされません。国民は秘密情報に近づくことも許されません。後方支援のPKOとして中東に出掛けた自衛隊がゲリラに襲われ、圭の弟健はパニクって敵も殺しましたが味方も殺してしまいました。そして帰国後自殺しました。国民は中東で日本人が死んだことを誰も知りません。

    マッチョのゲイが自衛隊員というのもその業界ならあり得ることだとさほど深く考えもしないで見ていましたが、まさか、PKO関連の大事件にまで繋がっていたとは、上手いなあとよもいました(思いました)。

    健が保存していた情報について妹の敦子が圭のパスワードを使って新聞記者に接近したことが圭が逮捕された原因でした。敦子が出頭し、圭は釈放されました。

    そして、売れないお笑い芸人のコンテストO-1が始まろうとした瞬間、中東で米軍の船が襲われたとのニュースが流れO-1は中止となり、売れない芸人は売れないまま、日本国民は何も知らないまま集団的自衛権の名のもとに戦争への道に進むこととなりました。本当に怖いです。
  • 満足度★★★★★

    必見! !想像力の齎すリアリティー
     情報隠蔽法(秘密保護法)施行2年後の2016年8月13日、売れないお笑い芸人のコジマ ケイは、TKFと名乗り仲間のタムラ・フジムラと共に、コントのトリオを組んでいる。ところがどんな酔狂からか、業界は鳴かず飛ばずのロートル芸人コンテストを開催することになった。20年以上もこの世界で生きて来たTKFもエントリーしたのだが、何と決勝に進出することができた。(追記後送)

    ネタバレBOX

    勝てば、優勝賞金1千万円、TVのレギュラー番組出演も決まるだろう。そうすれば、バイト人生ともオサラバだ。もう直ぐ40歳になるというのに、まだ夢を追いかけて、家族や親族をヤキモキさせてきた人生ともオサラバできる。決勝戦は2日後、リハーサルに出掛けようとした矢先、彼は逮捕された。

  • 満足度★★★★

    なんで?
    なんで、なんで泣いてるの?自分。ラストでじわじわ。。。前半はなんだこりゃ~と笑っていたのに。生活なんてそんなものかもですね。あ~明日はどうなるのか、、、なんて他人事ではいけない事なのかもしれません。そんなことを考えてみたりさせられる作品でした。

    ネタバレBOX

    赤羽在住にとってはとってもコアな話題で笑いました。
  • 満足度★★★★★

    白黒が表です
    「それは秘密です」のチラシが、読みにくくて裏面の黄色が表だと思って居ました。

    舞台を観て、非常に読みにくい(正直不快に感じる)チラシの面白さが解りました。

    面白かったです。内容に関わる感想をネタバレに書いて見ます。

    ネタバレBOX

    舞台の下手に造られた穴から、役者が出入りするのですが、中でも面白かったのが、車掌さん!!!

    私も、良くやるのですが各駅にしか止まらない駅を通り過ぎたり、戻り過ぎたり、と言うイライラさせられるシーンが、本編とは直接かかわりありませんが、面白くて、笑いが止まりませんでした。

    シーンの切り替わる時の暗がりの中が、面白かったです。
    パトカーに乗せられて、警察に連れて行かれるシーンが終わった時に、暗転になると同時に、薄暗がりの中で、5人がパトカーのサイレンを回しながらはけて行きました。ちょっとした事ですが、面白かったです。

    他にも、薄暗がりの中での良く見ないと気づかない様な、笑いの壺が多々あり楽しかったです。

    見落として、後から判った部分がありました。
    自衛隊仲間の遺族が、二人出てきたのですが、私が聞きそびれて、主人公の弟の法事に参列した人が、小島さんの所にやって来たのか?と勘違いしてしまいました。喪服の様な黒い衣装で登場されて居たので、勘違いしてしまいました。

    今年になって出来た法律に、懸念と不安を抱く話で、楢原さんの感じ方が鋭く描かれていると思いました。

  • 満足度★★★★

    これぞチャリTなんだろうな
    面白いと聞いていた劇団チャリT企画,前作で初観劇した時は,なんじゃこれは(怒)と思った。今回,再挑戦してみたわけだが,なるほどなぁ,聞いていたとおり社会風刺のドタバタ■■劇,中身も深く考えることもでき,とても面白い。

    ネタバレBOX

    でも,逮捕される時って,被疑事実の告知はされるよね,とすれば,あの取調べはおかしくない?また,警視庁公安って言ってたけど?公安事案ならあんな刑事はいないよね。
  • 満足度★★★

    それが大事
    面白い。115分。

    ネタバレBOX

    売れない芸人・圭(松本大卒)が警察に突如逮捕される。芸人トリオの二人とマネージャー(岡田一博)、同居人の彼女・彩香(志水衿子)、ケンの彼氏というショウタ(熊野善啓)らは、なぜ圭が捕まったのか、O1グランプリに出られるのかと
    気が気でない。一方、圭は警察の取調べに対してチケット転売や口座売買の自白をするが…。

    話的には、圭の弟の健が、自衛隊として派遣され非戦闘地域で後方支援を行うも武装集団に襲撃された際に見境をなくし、同僚らも銃殺してしまったという背景が明かされ、自衛隊派遣の秘密を暴露しようとしたあおりで圭が捕まったことがわかる。健が銃殺した中にショウタという同僚(野々村の夫)がいて、その幽霊が現れたというのはおまけのようなものか。

    けっこう笑える。マネージャー役の岡田が色々上手い。
    秘密保護法と自衛隊派遣のからめ方は○。生きている人間(一般庶民)とそうした社会的事象とがもう一層深いとこで絡まっているとなおよいかな。

    チラシデザインはとても面白い。
  • 満足度★★★★

    初日に見ました
    開演直前の時間に、雷と大雨で井の頭線が止まったのですが、落ち着いた対応で、15分押しですと何度もアナウンスをしてくれて、待っているお客さんのためにロビーにドリンクまで用意してくれました。さすがの対応です。(若手の劇団だったらなかなかこうはいかないと思います)。すばらしいと思いました。

    内容は、いろいろ考えさせられました(本題以外のところでも)。

    登場人物は、けっこうみんなしょーもない人達なんですが、なぜか全員愛しく思えたのは、脚本家の人間に対する「愛」なのかな?と思いました。

    ネタバレBOX

    役者の熊野さん。役者としての‘勘の良さ’みたいなものに磨きがかかっていた気がします。実は身体能力が高いのも、見どころです。熊野さんを見るだけでも、チケット代の価値があると思います。

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